カンゼルのチャイコフスキー
コサックの踊り〜マゼッパより
曲目/チャイコフスキー
1.大序曲《1812年》作品49
2.イタリア奇想曲 作品45
3.コサックの踊り(歌劇《マゼッパ》から
指揮/エリック・カンゼル
演奏/シンシナティ交響楽団
TELARC CD-800041
世間一般的には「1812年」がトップに来るでしょうが、今日はこの「コサックの踊り」が紹介したかったのです。NHKの朝の5-6時台の天気予報のバックに流れているのがこの曲なのです。天気予報ではピアノ用に編曲されていますし、結構小さい音でしか流れていませんので気にとめない人も多いでしょう。愛くるしいメロディで口ずさみやすいのですが、じつはこのメロディがこの音楽なのです。
原曲はチャイコフスキーのオペラ「マゼッパ」の中の「コサックの踊り」で本来はオーケストラ作品なのです。第1幕で演奏するように作曲されたのですが、このオペラ未完成で終わってしまったので滅多に演奏されることがありません。小生の知る限りではCD化されているのは他にコミッショーナ/ヒューストン交響楽団の演奏ぐらいなものです。いい曲なのですが他の有名な作品の陰に隠れてしまっているのが残念です。まあも小生もこの曲を知ったのはこのカンゼルの録音がLPとして発売されてからですから自慢できません。
原曲はチャイコフスキーのオペラ「マゼッパ」の中の「コサックの踊り」で本来はオーケストラ作品なのです。第1幕で演奏するように作曲されたのですが、このオペラ未完成で終わってしまったので滅多に演奏されることがありません。小生の知る限りではCD化されているのは他にコミッショーナ/ヒューストン交響楽団の演奏ぐらいなものです。いい曲なのですが他の有名な作品の陰に隠れてしまっているのが残念です。まあも小生もこの曲を知ったのはこのカンゼルの録音がLPとして発売されてからですから自慢できません。
そして、やっぱりこのディスクが有名になったのは「1812年」で実際のカノン砲の音が収録されていることだろう。テラークの初の録音となるもので19世紀当時の大砲の実射音でLPでは下は6Hzの超低音まで収録されていたようです。CDでは20Hz以下はカットされてしまうのでそのリアリティはLPのほうが上でした。ですから下手な再生装置だと針飛びを起こすとか大きな音で再生するとスピーカーをぶっ壊すとかで話題になりました、このCDのジャケットにも注意喚起のマークが左上に入っています。
演奏は可もなし不可もなしといったところですが、カンゼルはこの録音で一躍スターになりシンシナティ交響楽団はシンシナティ・ポップスとして大躍進を遂げたことはよく知られています。まあ、聴いて損はないディスクです。最近は収録曲も増えてお買い得になっているようです。