2012年 韓国 138分
監督:チェ・ドンフン
出演:キム・ユンソク、キム・ヘス、イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン、サイモン・ヤム、キム・スヒョン、キム・ヘスク、デレク・ツァン

(ストーリー)
韓国の美術館から秘宝の強奪に成功した窃盗団のボスであるポパイ(イ・ジョンジェ)のもとへ、かつてパートナーだったマカオ・パク(キム・ユンソク)から巨大カジノでの新しい計画が持ち込まれた。香港へ向かった韓国窃盗団六人を待ち受けていたのは、中国窃盗団の4人。幻のダイヤモンド“太陽の涙”を手に入れるため、完璧なメンバーが集められ完璧な計画が立案されたはずだった。しかし…。

日本人夫婦という設定でカジノに潜入する
中国窃盗団ボスと韓国窃盗団のアル中婆さん、
あんな日本語カタコトで日本人に見えるのやら?
韓国窃盗団はワイヤーを駆使して、
ミッションインポッシブルのイーサンなみに、
ビルの外壁を走るおねえちゃん、
こういう窃盗団が実在するのかなあ?
しかし、韓国の映画シブいなあ。
キム・ユンソク決してイケメンではないけれど、
ソン・ガンホとソル・ギョングも同様にシブいと思うけど、
他の登場人物も個性的、
『猟奇的な彼女』にも出演していたチョン・ジヒョン(イェニコール役)、
金庫破りのペプシ役のキム・ヘスはセクシー全開。
話半ばまで信じ込まされていた事実が嘘だと判明してから、
エンディングまでは、何がなんだか?
誰と誰が内通者なのか?
こんなに簡単に終わらないだろうと思っていたら、
おしゃれなエンディング、シブい。






2012年 日本 137分
監督・脚本:西川美和
出演:松たか子、阿部サダヲ、田中麗奈、鈴木砂羽、安藤玉恵、
   笑福亭鶴瓶、鈴木砂羽、木村多江、やべきょうすけ

(ストーリー)
「ゆれる」「ディア・ドクター」の西川美和監督が、松たか子と阿部サダヲを主演に迎え、ふとした運命のいたずらから2人で結婚詐欺を始めた夫婦の姿を通して、男と女の単純には割り切れない愛憎と欲望を濃密な筆致で描き出したヒューマン・サスペンス。東京の片隅で小料理屋を営む貫也とその妻、里子。2人が懸命に働いてようやく手に入れたその店は、調理場からの失火が原因で全焼、2人は一夜にして全てを失ってしまう。一からやり直そうと前向きな里子に対し、すっかり投げやりになってしまった貫也。そんなある日、夫の浮気に気づいた里子は、彼を使って結婚詐欺をすることを思いつく。こうして2人は、孤独な女を相手に巧みな結婚詐欺を繰り返し、店を再開するための資金集めに邁進するのだったが…。

ある意味、夢を売っていたのかもしれないが、
その売ってもらった側で唯一許そうとしなかった女の執念、
いつかはこうなるのではと思いながら、
やはりそうなってしまった?
焼鳥を焼いていてあんなことになるのだろうかと思うのかもしれないけれど、
ああなってしまうことを経験しているので違和感がなかった。
その後、落ち込むのはあたりまえやけれど、
あんな良い前向きな奥さんだったら、挫けずに前向きになれるののに、
飲んだくれたことによって、常連のお客さんと一夜の秘め事そしてしまってから、
落ちていくこの夫婦、どうやって締めるのだろう?
ええ~こんなに雑なのと思ってしまうエンディングだったので残念。
詐欺をすることを忘れた男の末路、そして裏切られた女は、ってな感じかなあ。






2012年 日本 106分
監督:御法川修
出演:柴咲コウ(RUI)、真木よう子、寺島しのぶ、染谷将太、井浦新、木野花、銀粉蝶、風見章子、佐藤めぐみ、上間美緒

(ストーリー)
すーちゃん(柴咲コウ)、まいちゃん(真木よう子)、さわ子さん(寺島しのぶ)の3人は、以前同じアルバイト先で働いていた。出会ってから10年以上がたった今も年齢や職業が異なる彼女たちの友情は変わらず、時間を見つけては集まっている。だが、一見平和に暮らしているように見える彼女たちも、それぞれ悩みや不安を抱えていて……。

すーちゃんは片思い、まいちゃんは不倫、さわ子さんは結婚間近、
そんな恋愛事情、しかし、それぞれの相手の男がまた最低、
どれも最低だったけれど、男の自分が観ていて最悪だったのが、
さわ子さんの同級生でほぼ結婚が決まっている状態で、
さわ子さんに今度両親に紹介したいからとぬかした後に、
40歳手前の設定だと思われるさわ子さんに、
「病院行って検査して私は子供を産める体ですという診断書をもらってきて。」
とぬかすこの男、それ聞いた瞬間に、こんな男やめてまえと言ってしまった。
この発言は自分の事を完全に棚にあげている、
このまま結婚して子供を授かることができなければ、
親戚から責任はさわ子さんにあると集中砲火されるのは間違いないだろう。
そこで反撃にでるさわ子さんに、もっと言えと応援してしまった。
もう一人自分の事を棚にあげている男が、
すーちゃんのカフェにスーツを着て面接に来た男、
こいつは大人それと妻子持ちとして失格の36歳男、
アルバイトの募集で来ているのに、正社員にはなれるの?
妻子がいるから早く正社員になる必要があるとか、
こんな所で働くような自分じゃないとか、
一体何様という発言を連発、僕の時間を返せとか、履歴書返せ!とか
訳が分からない、噛みつくだけ噛みついて逆ギレするだけの男、
たちが悪すぎる、こんな男が目の前に座っていたら水かけてしまう可能性大。
主人公たちの心の声に見られる本音って共感はできないけれど、
男として不用意発言をしないようにしなければと勉強になったなあ。





脚本:新井友香 たむらようこ 古賀文恵 内村宏幸
演出:内村宏幸
出演:友近、YOU、市川実和子、入山法子、佐藤めぐみ、早織

"女に生まれたアタシを祝う"

「NHKの番組とは思えない」との声もあがるほど、女のココロに潜むホンネを絶妙に
そして赤裸々に描き、女性視聴者から「わかる!」「あるある!」と絶大な支持を受けた。

そんな人気番組が、友近、YOU、市川実和子など、番組のレギュラーキャスト陣をそのままに、
大久保佳代子、入江雅人など、豪華な新メンバーを迎え、舞台になって帰ってくる!
舞台版でも、番組の脚本陣が全員集結。『蘭先輩』、『ガールズヒットチャート』など、
番組でもお馴染みの人気シリーズはもちろん、舞台のために書き下ろした新作も満載!
女は自分を客観視し、笑い飛ばしてデトックス。
男は笑う?それとも、女の本性に震え上がる…?


『ガールズヒットチャート』の器のちっちゃい男ベスト3に該当しなくてよかったなあ。
女性に嫌われる女ベスト3は、男からは少しわかりにくいなあ。
『蘭先輩』の友近、油に火を注ぐお局様、
華麗なる仕置人、仕置人と超熟女の戦いが一番笑えてなあ。
友近がいきなり藤原紀香するし、
仕置人精神的な苦痛を与えて仕置きをするのがポリシーなのだけれど、
なかなか超熟女にダメージを与えられず、
しまいには仲良くなってしまうところは、なぜだろうわかるような気がする。
『35歳マンションを買う』は、ええ~そんなことで拗ねるの?!
男側から見るとなぜと思ってしまったが面倒くさかった。
『星に願いを』で願っている女の願いもっとドロドロしたことを祈りそうなのに、
女の優しいところを感じたなあ。
とは言うもののもっとドロドロしたことを祈るものなのだろう。
『夫婦の夜』、あの鼾と寝言はなんやねん?
笑えた反面、言葉の裏読みと自分の言葉使いに注意せなあかんなあと思った。



    


昨年10月に上川隆也版の『真田十勇士』を観て、

昨日は中村勘九郎版の『真田十勇士』を観たので、

少し感想を書いてみると、


上川版の出演者

上川隆也、小柳大、倉科カナ、葛山信吾、山口馬木也、松田賢二、渡部秀、相馬圭祐、小須田康人

粟根まこと、植本潤、小林正寛、俊藤光利、佐藤銀平、玉置玲央、三津谷亮、賀来千賀子、里見浩太郎    

脚本:中島かずき
演出:宮田慶子


中村版の出演者

中村勘九郎、松坂桃李、比嘉愛美、福士誠二、中村蒼、高橋光臣、村井良太、鈴木伸之、青木健、駿河太郎

石垣佑磨、加藤和樹、音尾琢真、加藤雅也、真矢みき、野添義弘、奥田達士、渡辺慎一郎、田島ゆみか、横山一敏、平幹二朗、坂東三津五郎

脚本:マキノノゾミ

演出:堤幸彦



まず上川版は硬派真田十勇士で、中村版は軟派真田十勇士と言えるような気がした、

上川版は正統派で、中村版は主人公はチャラい猿飛佐助で、筧十蔵がオネエだったり、

真田幸村と淀さんのロマンスがあったり、本流から離れていたような気がする。


上川版は中島みゆきの『月はそこにある』という主題歌が、

真田幸村のカリスマ性や人格などとマッチングしていて、

エンディングに向けて、義に生きる武士の心情が良く表れていてジンときた。

また男臭い野武士たちそれぞれの葛藤もじんわり胸をうつそんな感じだった。



中村版はワイヤーアクションあり、

昨年の流行語今でしょ!お・も・て・な・し!倍返し!をセリフに入れ受け狙いしていて、

会場も笑いが起きていたけれど、個人的には下らなかった、

嫌悪感もあったし、会場の雰囲気が何か嫌だった。1幕終了で帰りたくなったなった。

マキノノゾミ脚本ということで期待していたけれど、

今回は初めて期待を裏切られた気がした。

真田幸村は猿飛佐助・霧隠才蔵に操られて、自分は無策な男という設定で、

最後だけかっこよく死んでいくという設定で、また真田幸村もチャラかったなあ。

金かけました、こんなけ豪華キャスト揃えてみました。どうですか?

という舞台を観る時は良く判断をしないといけないなあと思うきっかけの芝居になってしまたなあ。

ひとりどうしても、もう舞台やめた方が良いんじゃないのと思った役者が一人、

中村蒼もう三回観たけれど、今回も相変わらず棒読みに近かったなあ。

カーテンコールも全員でパラパラ踊ってるし?ようわからない演出?大嫌い。