先週はESPギタークラフト・アカデミー東京校にて
ESP開発セクション主任であり、お茶の水のESPギターワークショップでリペアマンとしても
活躍されている 林 宏樹さんの特別講義がありました。
本科、研究科共に毎年行なわれている特別講義ですが
研究科では更に進んだ特殊な技術についての講義をしていただいています。
今年はレリック(エイジド)加工についてからスタート。
一言でレリックといっても
様々な方法があります。
古く見せる為の工夫、手法などを実践してやって見せていただく事で
このようなキズはこうやって付けると本物っぽいという方法について解説していただきました。
とにかく目の前でサンプルを加工しながら把握できるので学生の皆さんも食い入るように見ています。
フェンダー、ギブソンに代表されるヴィンテージ楽器の傷の入り方によって
加工方法も様々で、同じレリックでも値段帯で簡単な方法や
人件費のかかる方法など裏事情も含めいろいろと解説していただきました。
最終的には観察して工夫するというところにすべてが要約されていましたが、
実際に確立された手法を目の当たりにした事で
これから初めてレリック加工を行なう学生にとっては非常に近道になったと思います。
レリック加工の後は実際に70年代のヴィンテージのストラトキャスターを使用して
トレモロのフローティング調整のコツを伝授していただきました。
こちらも学生さんにとっては目から鱗の内容でした。
講義後林さんが使っていた同じ道具を買いにいった学生さんも多かったと思います。
同じく午後のクラスでも
同じ内容の講義が行なわれましたが、
なんと午後クラスの教材に使われたストラトキャスターは
54年製!!!!!!!!!!!!!!
年代の違う2本のヴィンテージを使ってそれぞれにあわせた調整。
何という贅沢な授業でしょうか(笑)
学生の皆さんには今日の講義をちゃんと実際に実践して
技術を身につけください!
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