ギタークラフト・アカデミー東京校では
毎年学生と新木場に行って
木材屋さんをめぐる課外授業を実施しています
そこで面白そうな材を購入して
その年のネタ・ギターを製作し
コチラのブログで紹介しています
ギターが作れるようになると
幸せな生活を送ることが出来ます
というわけで
始まりました
遠足の様子はコチラに載せています
前回はナットのお話でした
今回は最終的に完成した
全体の様子と
結果報告をお送りします
とりあえずボディですが
見ての通り樹皮の部分が
そのまま使われており
天然のエルボーカット仕様になっています
めくれそうな樹皮は
剥がせるところは
剥がしましたが
剥がし切れていない
皮の残った部分は
ややケバ立っています。
そこはあえて残してワイルド感ということで
ご了承くださいw
この辺りも
樹皮が割れた箇所が残っており
製作時にとげが手に刺さったりして
嫌な思い出も一緒に
塗装で埋めてやりましたw
このような
丸太をそのまま使うと
生命の息吹を感じることがます
樹皮と木質部の間には
細胞分裂する組織があって
伐採した丸太の樹皮を剥がすと
結構そこには虫食いの後が
ひどく残っていたりするのですが
この材にはそれがほとんど見当たりません
安い材でしたが
割と大切に保管され
流通してきた育ちの良い材だったことがわかります
このツルっとした
樹皮の仕上げは
床の間の柱などにもよく施されていますので
仕上げの雰囲気を寄せてみました
ただの杉材ですので
今更なのですが
木目は見慣れた針葉樹
でも改めてギターにしてみると
それぞれの材によって
一本一本個性が違っているので
新鮮に感じることがあります
今回のこの材も
非常にバームクーヘンのような
断面が美しく
一度そう感じてしまったら
もう
バームクーヘンにしか
見えません
ちなみに
バームクーヘンは
年輪屋さんのバームクーヘンが一押しです
今回ネックに使った
アロマティックシダーですが
塗装すると
一気に赤褐色になって
高級に見えるようになりました
加工性も良く匂いも良く
非常にお気に入りの材になりました
今後も見つけたら
必ず買おうと思います。
それくらい好きな材の一つになりました
檜とアロマティックシダーは
ギター製作に今後も使いたい
2大針葉樹です
トラスロッドカバーも
アロマティックシダーで
作りました
下にメイプル材をラミネートして
お洒落度を上げています
ノブは以前作った
テレとSGを半分づつ繋げたギター
の時に
SG用に買ったノブの余りです
使ったパーツは
残り物の寄せ集めなので
完成したギターの統一感は
かなりイマイチなんですけれども
とりあえずアロマティックシダーを
初体験できてよかったです
肝心の出音ですが
針葉樹のネックとボディのギターの音でした
よく言えばギターの生鳴りは
しっかりとしていますが
アンプからの出音は
ミドルが抜けていて軽めの音です
PUがストラトの配置ですので
ストラトっぽい音が出ますが
全体的にチープ感が漂っていますw
楽器全体の自重が軽いので
肉体的にはとても負担の少ない
良い楽器になっています
ネック材にしたアロマティックシダーの強度は
問題なく使えていて
針葉樹の可能性がまた一つ増えました
いつか
アロマティックシダーだけで
アコギを作ってみたいなぁ、、、
ということで
今回の連載は以上で終了です
次回からはまた新連載が始まります
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