よく拝見させて頂く「ろっかイズム」様のブログ記事では、よく「HEAVENESE」の動画告知がされています。

当初は武漢ウィルス自粛の関係で、その期間の日曜日夕方の限定配信だったようですが、好評につき現在も継続されています。

基本的な構成は前半のグループリーダー・マレ氏による現在の時事問題への解説、中盤はお便りとそれらに対するコメント(マレ氏はカウンセラーでもあります)、そして後半は我々日本人の先人たちが行ってきた行動と、その日本精神を感動的なメッセージと共に紹介して下さっています。

 

今週は米国警官による、行き過ぎた黒人容疑者への暴行致死事件に端を発した、米国各地での暴動騒乱事件を取り上げています。

梅之助のブログを見に来るような人は、この暴動の背景にANTIFAという極左集団が、人種差別問題とは全く別の意図で米国社会をかく乱させているらしい事は既にご承知の通り。全ては反トランプという目的で、米国社会を分断と混乱に陥れており、そこに米国主要メディアも同調している訳です。

ANTIFAの最終目的は「社会秩序解体・家族解体」。彼らは極左ですからね(そこまでイメージできない人は、一部の共産主義者たちの意図する家族形態がどういうものか、映画「キリングフィールド」を観ればよく分かりますよ)。梅之助が共産主義を毛嫌いするのは、政治体制だけではなく、そういった所にあります。

そのANTIFAに資金提供をしているのが、米国の金融資本家ジョージ・ソロスという人物。

 

当然、米国の混乱とトランプ支持率低下を目論む中共も暗躍しています。

例えば中国人留学生数人がサンタモニカで暴動を扇動し、自らも参加していたとして逮捕されるという出来事がありましたが、日本のオールドメディアでは絶対に取材も報道もしませんね。留学生は領事館からの命令を受けていた、と在米中国人民主活動家らは当然のように指摘しています。間違いなくその通りでしょう。

 

そのような実態であるにも関わらず、「日本の著名人が米国で起きている事の背景も知らず、安易に『黒塗りのSNS投稿』に乗せられている事」にマレ氏は深い警笛を鳴らしています。

梅之助がウダウダ言うよりも、興味を持たれた方は動画を是非ご覧になって下さいませ。

 

 

マレ氏は後半、日本という国家が人種差別と闘った歴史を紹介しています。

具体的には「1919(大正8)年、国際連盟設立にあたって、日本の次席全権大使・牧野伸顕らが世界で初めて人種差別撤廃条項を連盟規約に入れようと戦った足跡」です。

梅之助はマレ氏が前半に米国での黒人差別暴動を取り上げた際、「後半はこれで来るな」とピンと来ました。

 

この時の日本の戦いを知っている人も多いかと思いますが、知らなかった人は是非、この歴史的事実を知って下さい。

多分、学校の歴史教育では学ばないんだろうなぁ(学んだとしてもサラリとで、ほとんど記憶に残らない)。実はこの梅之助ですら、この事実を知ったのは2002年の事だったのです。

 

以下のチャプター画像は2002年2月13日NHK「その時歴史が動いた」の「日本の夢、ベルサイユに散る~パリ講和会議・人種差別廃止提案の挫折~」より(梅之助、これを観て知りました。そして感動しました)。

上のHEAVENESEの動画を見るだけでも十分なのですが、ブログに動画を貼ってもなかなか動画を見る時間のない人もいますよね。

以下、一目で流れが分かるようにしていますから。

 

 

 

 

 

日本は「人種差別撤廃」の条項を、国際連盟の規約に入れる事を目指します。

 

 

 

 

 

  

 

日本の「人種差別撤廃を規約に入れる」という願いは、一度ここで頓挫します。

しかし日本の行動が知られると、白人社会に抑圧されていた多くの国々から大きな反響と期待を呼びました。

 

 

 

 

 

日本側は修正案として、人種という文字を削りながらも実質は同様の文言を、規約ではなく前文に入れるよう挑みます。

 

 

 

 

 

多くの賛成国が現われる中、米国・ウィルソン大統領は自国内の反対の声もあって、この採決を逡巡します。

 

 

 

 

 

勝った、と牧野は思いました。

ところが・・・

 

 

 

 

 

ウィルソンは土壇場で従来のルールを捻じ曲げて、日本案を葬り去りました。

 

 

日本側は最後の意地をかけて、このように要求したのです。

ここまでが有色人種による当時の白人社会への挑戦の限界でした。

 

大久保利通を父に持つ牧野伸顕は、「戦前を代表する古き良き自由主義者」(オールド・リベラリスト)でした。それゆえ、2・26事件では反乱部隊から襲撃を受け、間一髪、危機を免れました。

「共産主義イコール左翼」というイメージが戦後の日本には定着していますが、梅之助に言わせれば、2・26事件の実態は「右翼による共産革命」だと思っています。

因みに、彼の娘婿が吉田茂、ひ孫が麻生太郎・財務大臣に当たります。

 

最後に、マレ氏は私たちに魂を込めてこう訴えます。

 

「私たちは今、米国の政治運動に利用されているようなものに支持を表明する、そんな事が日本の人種差別の戦いではないのです。日本はこの事以前から世界で初めて有色人種で人種差別を撤廃せよと言った誇り高き民族なんです。それが我々の歴史。だから今さら米国人がやっているからと言って、黒塗りのSNS投稿をして乗っかっちゃって、そんな事は一切ナンセンス。それよりも日本人が何を大事にしてきたかという事を、今こそ世界に言うべきじゃありませんか!それが我々の戦いではありませんか!」

 

全く同感であります。

 

 

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