今年の北海道のお盆は雨降りばかりで、少し寒い天候でした。

勤務の関係上、休みは大して取れないのですが、14日に1日だけ休めたので、小樽市までレトロ建築巡りのドライブに行って参りました。

 

まず向かったのは、小樽市の中心部から少し外れた所にある「小樽貴賓館~旧青山別邸」(小樽市祝津3丁目63)。

 

 

13:00近くに到着。

おお、北海道の建物じゃないみたいな風格がありますねぇ。

 

 

 

(左)入口門です。

(右)正面に見える大きな建物が「貴賓館」で、レストランや宴会場などとなっています。その右側手前に見えるのが「旧青山別邸」。2010年に国の登録有形文化財に指定されました。

 

 

旧青山別邸に設けられた枯山水の庭園。

 

 

由緒ある建物の全景です。

青山家は明治・大正期にニシン漁で栄えた網元で、1917(大正6)年から6年半をかけて建てた別荘がこの旧青山別邸になります。建築費は当時の金額で31万円。新宿の有名デパートの建築費が50万円だったそうですから、どれだけ贅の限りを尽くしたかが伺えますね。

 

 

 

貴賓館前から旧青山別邸や庭園を振り返ったところ。

 

 

貴賓館に入ると、大きなロビー空間が眼前に広がっていました。花の天井画がとても優美でいて、かつ圧巻。

 

 

 

天井画は北海道在住の作家によるものだそうです。(右)は正面奥一面の屏風絵。

 

 

左側の壁奥の屏風絵と、右側の巨大な屏風絵。

 

 

 

ロビーホール左側に「花かずら」というレストランがあったので、折角ですからそこで昼食を取る事にしました。ゆっくりと食事をしながら、ガラス越しに外の庭園も楽しみます。

 

 

「にしん棒寿司かけそばセット」(1300円・税別)というのを食べてみました。

にしんの棒寿司なんて食べた事なかったのだけれど、カズノコも入っていて結構いけます。そばもダシが効いていて、とても美味しい!ちょっと残念だったのは、お寿司のごはんが崩れやすかった事かな。

 

さあ、食事を終えて、旧青山別邸の方を見物してみましょう。入館料は1080円。

ただし、別邸内部は写真撮影禁止だったので、そこはガッカリ。ゆえに下の画像は別サイトからの引用です。

 

 

(左)八仙人の間 (右)牡丹の間  サイト「GoodDay北海道」より

 

別邸建築の中心人物の一人となった青山家三代目・政恵は17歳の時、あの「本間様には及びもないが、せめてなりたや殿様に」で有名な山形県酒田市の本間家邸宅に幾度となく招かれたそうで、その影響がこの別邸に色濃く反映されています。

 

旧青山別邸内部を見終えると、最後は外に出て紫陽花の庭に行ってみました。

 

 

 

うおっ、沢山咲いています。

 

 

いい景色ですねぇ。

 

 

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