清水港線廃線跡を訪ねる | gayasan8560のブログ

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趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

 新清水駅の近くで静岡鉄道を撮影した後、昼食を取ってから清水港線の廃線跡を訪ねてみることにしました。まずは新清水駅前からバスで三保ふれあい広場(下図のA地点)まで移動します。

 

 

 

 三保ふれあい広場は、かつて清水港線の終点、三保駅のあった場所です。ここから巴川口駅あたりまで、自転車・歩行者用道路が整備されており、ところどころに旧三保駅からの距離票が設置されています。起点の清水駅からの距離でないのは、自転車・歩行者用道路が清水駅までつながっていないからでしょう。

 

旧三保駅から廃線跡を使って自転車・歩行者用道路が延びています。

 

 

 三保ふれあい広場には貨車や入替え用の機関車が保存されています。訪れたときは、猫が機関車の下で昼寝をしていました。

 

 

 広場には津波避難タワーがあり、その上に上ると旧三保駅の先に富士山が見えていました。

 

渡船乗り場跡

 

 

 廃線跡の歩道を歩いて旧折戸駅跡(上図のB地点)に向かいます。旧折戸駅跡も公園になっていました。かつてこの場所には渡船乗り場があったそうです。

 旧折戸駅からはバス通りに出て、清水埠頭駅(上図のC地点)があった場所までバスに乗ります。かつての清水港線ルート沿いの路線バスは日中でも6,7分間隔くらいで来るので便利です。廃線直前には1日1往復だけになってしまい、そのことで変な人気のあった清水港線とはえらい違いです。

 

 

 港沿いに旧清水港駅方向に歩くと、清水マリンパークという公園があり、そこにかつて清水港駅で使われていたテルファクレーンが保存されています。貨車と船との間での材木の積み下ろしに使われていたそうです。テルファクレーンというと聞いたことがないかもしれませんが、テルハといえば国鉄時代を知っている古い鉄道ファンにはお馴染みかもしれません。鉄道の手小荷物輸送が全盛の頃、手小荷物を満載した台車ごと隣のホームまで吊り上げて移動させる跨線テルハという施設が大きな駅にはあったものです。

 夕景の中、黒い影になってそびえるテルファクレーンを眺めて、今回の清水港線廃線訪問を終わりにしました。