gayasan8560のブログ

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趣味の鉄道、街歩きネタを中心としたブログです。鉄道については、主に歴史的視点からの記事が多いです。

品川のキャノンギャラリーで開催されている鉄道写真家の広田尚敬さんの写真展に行ってきました。

 

 

 私と広田尚敬さんの鉄道写真との出会いは、山渓カラーガイドシリーズの「日本の鉄道」が最初だったと記憶しています。その後、同じ山渓カラーガイドシリーズの「日本の私鉄」の読書カードに感想を書いて出したところ、なんと広田さん本人からお返事を頂きました。生意気な中学生の感想にまで丁寧に返事を書かれる真摯な対応に、とても感動したことを覚えています。

 

当時の鉄道写真といえば、発表する場がほとんど鉄道趣味雑誌に限定されていることもあり、鉄道車両をメインにした形式写真やその派生的な写真が中心でした。その中で広田さんの作品は、例えば前述の「日本の私鉄」では、運転席で発車待ちまで一息つく運転士さんや車内で会話を楽しむ乗客たちなど、沿線住民の日々の暮らしぶりにフォーカスした写真が何枚もあり、その中で鉄道車両はあくまでも脇役として扱われていました。また、SLをテーマにしたモノクロ作品は、流し撮りなどの手法で余計な情報をそぎ落とすことで、SLの持つ躍動感、エネルギーをダイレクトに感じられるものとなっていました。

 今回の写真展には、当時の作品もいくつか展示されていて、とても懐かしく感じました。一方で、最近の作品も多く展示されており、鉄道写真にかけるエネルギーにいささかの衰えも感じられません。

 

 

齢90にして、なおも精力的に作品を発表されている広田さんには尊敬しかありません。これからもお元気でより一層のご活躍を祈念いたします。

 

 

 

広田さんの写真展の一つ上の階では、一般の方たちの鉄道写真展が開催されていました。四季折々の風景の中で活躍する鉄道たちの一瞬を切り取った、秀逸な作品が多数展示されており、半世紀以上前から広田尚敬さんが切り拓いてきた鉄道写真の可能性の一端を見る思いがしました。