あれから二年 | ~One For The Road~

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今日の最後の一時が、明日への新しい道につながるよう・・・。

あれから二年が経った。

この二年と言う時間が、早いものなのか遅いものなのか、感じ方はきっと

人それぞれなんだろう。


去年の同じ時も感じたんだが、「これが東京や大阪だったら」という思いが

してならない。

政治家の人、電力会社の人、様々な企業の本社で働く人。

それらのど真ん中でこの地震が起こり、被害を受けて景色が一変してしま

っていたら。

この二年と言う時間が果たして同じように流れていただろうか。


今日の14時46分。

もう出ないとヤバいヤバいと焦りながら仕事をしていたんだが、この瞬間

だけはフッと全てを止めてただ思いを遠くの地へ向かわせる。

約1分ほどの黙祷。会社のアナウンスに合わせて席を立ち、スッと静かに

時が止まる。

きっと色々な場所で、様々な人がこの瞬間に思いを馳せているんだろう。


TVはここ一週間ほど、この地震を振り返るニュースで溢れている。

いまだにあの時の映像が心に襲いかかるように感じる人もいると思う。

振り返るのも良いが、もう少し現実を、今の状態これからの状態というもの

をちゃんと伝えて、そして少しでも多くの人の関心を引いて欲しい。

もう少しプラスとなるような、あえて明るい話題にするのも良いと思うんだ

けどねえ。


・・・とりあえず、その黙祷の間の人々を映すのをやめてくれないだろうか。

それを撮るよりも、同じように黙祷をささげればいいのに。

その映像を流して一体どういう感情を持たせようとしているのか、全くもって

理解できん。

せめて自動的に首振るくらいの機能で映す程度にしてもらいたいもんだ。

そして、被災者へのインタビュー。

特に子供にその質問を投げてどうする?みたいなのが多い気がするんだ

よなあ。一体どんなリアクションを期待しているのだろうか。


今日もまた一つの「通過点」であって、区切りという訳では無いと思う。

もっともっと良い方向に向いてきたら区切りと呼んでも良いんだろうけど、

今はまだその段階にも到達できてないんじゃないかな、と。

とりあえずきっと今だれでもできる事は、少しでも長く関心を持ち続けて

いく事なんだろう。



この瞬間も時間は流れ、次の三年目へ。

まだまだ終わりは見えないけれど、一歩ずつ進むしかない。

それでも未来へ風は吹いている・・・ってか。