私の塾に来る子、
特に再開してからの個別塾に来る子は
どこかが “傷んで” 来る。
通っている大手進学教室の、授業に着いていけないので
個別塾で補完を・・・というリクエストである。
要は、“宿題が自分でできない”ということなのだ。
いや、勿論それで結構なんだけれど
そこで、我が子目線で再考してあげたら
事態はきっと格段に好転するはず。
でも、連れて来られるお母さん方の
その殆ど方は
“なんとか大手進学教室を辞めずに・・”
と要望される。
当塾を立ち上げた当初に来ていた子の中に
塾の宿題は全くせず
通う日までに答えを写して
提出していた子が居た。
ところが、その子は
良い成績を取ってくるのである。
さすがに最難関には手が届かないが
その次のランクには入ってくるである。
初めのうちはわからなかったが
６年生になってその事実を突き止め
辞めるように本人に言った。
わかった、辞めると私には言ったが
辞めていない。
それはその子のノートを見れば
簡単に見破れた。
少しぞっとしたのは
テストの成績だ。
本当にその子の力なのか？と
私は嫌な想像をしてしまったのだ。
今の世は
体罰は厳禁である。
だが、直接手を出さなくとも
やりようによっては
体罰よりも子どもを深く傷つけることがある。
それは心を傷つけてしまうことだ。