私が独立前に居た塾（業態は大手進学教室）の子どもに
みんなからは、“良い子”
先生からは、“とても頑張り屋さん”
という、絶賛が服を着て歩いているような子が居た。
子どもを色眼鏡で見てはいけない。
だが、それでは見落としもある。
何かきっかけがあるとチェックね目を入れてしまう。
この子を仮にY君とする。
復習テストの後、講師と採点をしていた。
その講師も、その子を絶賛していた。
が・・・、
何、この間違い！
授業聴いてないのか！と
別の子（N君）の珍答に怒りながら笑っていた。
その次の答案に進んだ
それがY君のものだった
あれ？・・・
先生これ、どう思います？
先ほど出てきた
珍答と一字一句同じ解答だった。
N君は普段から結構そういう珍答をする子だ
解法がユニークなのだ。
だから外れも多いが、
ハマった時は素晴らしい解法を見せてくれるのだ。
が、Y君にはそれはない。
典型が思え出せない時は無解答で出す子である。
実は、私は少し前から
宿題と復習のテストのギャップがありすぎたので
Y君にチェックを入れ始めていたのである。
きっと誰かに教わっているな・・・。
いや、そのこと自体は別に構わない。
ただ、講義を担当している私に
質問に来るのが第一義であろうし
自分でしたという返事が引っかかったのだ。
私の前でいいところを見せる必要なんかないし
そんなものなんの意味もない。
嫌な想像はさらに広がって行った。
実はこの先、このことが色々なことに
尾を引いていくことなる。