気力がなくなったら
「気力」とは、使えば使うほど無くなるものではなく、増えてゆくものです。不思議な感じですが、やろうと思えばどんどんと「気力」は出てくるのです。これは、自分のやることに没頭しているからですね。でも、どんなに出したくても「気力」が全然出てこない時もあるでしょう。そんな時は、もう一度自分の内面にアプローチして、自分自身の内なる力を再確認しましょう。山本常朝の書の「葉隠(はがくれ)」という、江戸時代に武士としての心得を記した物があります。その中に、造語として「我力(がりょく)」という力について書かれています。これは簡単に言うと「自分の力で、自分を制御しつつ、やり通すのだ」という「気力」です。当時の武士には守るべきものがたくさんありました。お殿様、お家、家族、自分…冷静に自分を見つめ、熱い情熱をもって守るものを全力で守る姿勢は、「燃え盛る氷のごとく」と表現されています。何に対しても「気力」が湧かない時は、今ある状況を当たり前と思わず「家があり、食べるものがあり、手足もある」ことに感謝し、自分に与えられたこれらを守ることに情熱を注いでみましょう。繰り返しますが、当時の武士が守ろうと必死になっていたものは、自分にとって「当たり前」ではないのです。頂いたものに感謝し、守ることに「我力」を注いでみましょう。