さて、少しは調べられたよん。例によってデータはグレード制度導入後の1984年以降のもの。
まずは有馬記念勝馬のいない天皇賞(春)の観点から。
1984年以降では15例。これじゃ調べようもないんで、絞ってみる。前年菊花賞馬が出走しているのはそのうちの7例。
1991年メジロマックイーン
1994年ビワハヤヒデ
1999年スペシャルウイーク
2000年テイエムオペラオー
2003年ヒシミラクル
2004年イングランディーレ
2005年ディープインパクト
一頭を除いて凄い面子だこと。見てわかる通り、一頭、異常に浮いています。まぁ、この時の同枠が前年2着のサンライズジェガーなんで、3000m級GIでの連対歴ってことにも出来るんだが。
ここで、菊花賞に注目。昨年の菊花賞は4回京都7日目に開催された。で、今年は4回京都6日目だ。つまりはイレギュラー開催だったってこと。上記7頭のうち、イレギュラー開催の菊花賞だったものは
1991年メジロマックイーン
1994年ビワハヤヒデ
1999年スペシャルウイーク
結論としては菊花賞の1、2着馬が勝った天皇賞、となりそうなんだが、ここで更に一捻り。この3頭のうち、ビワハヤヒデが勝った天皇賞は代替阪神開催のもの。つまりこれもイレギュラー開催である。また、マックイーンは菊花賞を隠れゾロ目で勝った馬、つまり2着同枠馬と考えると綺麗に整理されることになる。
菊花賞イレギュラーで天皇賞が通常ならば菊花賞2着馬が勝つ。
菊花賞イレギュラーで天皇賞もイレギュラーなら菊花賞1着馬が勝つ。
今年の天皇賞は祝日競馬のイレギュラー開催。アサクサキングスが勝ってもいいわけなんだが?
ちなみに「有馬記念馬不在」の括りを外して見た場合、イレギュラーの菊花賞を勝って翌年の天皇賞春に出走した例は4回。
1990年メジロマックイーン 4番人気1着 → 春天1番人気1着
1993年ビワハヤヒデ 1番人気1着 → 春天1番人気1着
1995年マヤノトップガン 3番人気1着 → 春天2番人気5着
1998年セイウンスカイ 2番人気1着 → 春天2番人気3着
と、天皇賞で1番人気ならば1着、そうでなければ連対していない。アサクサキングスは今のところ1番人気。唯一の不安は前走の産経大阪杯3着。もし、アサキンが沈むならば原因はこの一点ではないか、と。
さて、一方「前年天皇賞(秋)勝馬の出走する天皇賞(春)」
こちらは少なくてたったの3例。
1985年シンボリルドルフ
1990年スーパークリーク
2001年テイエムオペラオー
スーパークリークとテイエムオペラオーはその前年天皇賞(秋)の勝ち馬。残るルドルフの時の秋天はミスターシービーで5着に沈んでいる。このクリーク、オペラオー、シービーには面白い共通項がある。天皇賞の前走。
1985年ミスターシービー 前走 産経大阪杯2着
1990年スーパークリーク 前走 産経大阪杯1着
2001年テイエムオペラオー前走 産経大阪杯4着
オペラオーの4着は馬券にならない最先着、裏1着である。つまり、産経大阪杯で1着をとった2頭は天皇賞を勝利し、1着がとれなかったミスターシービーだけが5着に沈んだ、という構図になる。
2008年メイショウサムソン 前走 産経大阪杯6着
6着は掲示板に載らない最先着、これも裏1着である。
こちらは2着馬にも面白い傾向がある。勝利した2頭の2着したのは
1990年 2着イナリワン 【関東馬】 前走 阪神大賞典5着
2001年 2着メイショウドトウ【関西馬】 前走 日経賞1着
前走、関西のレースを使った関東馬と関東のレースを使った関西馬なのである。今年の該当は
アドマイヤモナーク、ホクトスルタン、ドリームパスポートの3頭。内、2頭が同枠に入った3枠は強力かと。ただ、ルドルフの2着したサクラガイセンは前走日経賞3着の関東馬。この3頭の2着はメイショウサムソンが勝つ前提のものになるか、と。
4枠に父サンデーサイレンスが同居、6枠には父エリシオが同居で挟まれた5枠、さらに両隣をドリームに挟まれたメイショウサムソンから買ってみます。
セン馬解放初年度に出てきたセン馬ドリームパートナーの6枠も気になるところなんだが。
3、5、6、8枠あたりの組み合わせかな?