肩書や権力のない、ただの男でも - Marvel Legends Wonder Man - | トイ&コミックのガリンペイロ

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突然だがアベンジャーズを再編成する!

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音楽性の違い メンバーが増えすぎた結果、アベンジャーズとしての指揮系統に統一感がなくなり、混乱を招いていることを危惧したBIG3はアベンジャーズを6人に絞ることにしたのであった。

 

もちろんこれはアベンジャーズとして常在するメンバーの選出であり、有事の際には全員が協力する前提である。

アベンジャーズ誌も200号を超えてメンバーが増えた…

レギュラー、準レギュラーを含めたら相当な数だ。

 

誰が残り、誰が外れるべきか…話し合う時間が設けられることとなる…

アベンジャーズに居場所を求めるもの、

▼同じロボ仲間だし…と絆を求めようとするもの

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▼自分がヒーローであることを望まず、自ら抜けようと心情を吐露するもの…

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▼それまでアベンジャーズではなかったけれど、再編するとならば…と唐突に集合して来る者たち…

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BIG3たちに自分たちの力を見せつけようと暴れまくるヒーローたち…

アベンジャーズ再編会議は混迷を極めることとなった…

 

まあ、この混乱の背後にはムーンドラゴン(テレパスで人を操ることが出来るヴィラン)がいたわけで、

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彼女を撃退することで皆各々帰っていくのであった…

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しかしてここにはまだ殴り合いを続ける男たちがいた。

ワンダーマンとハーキュリーズである。

「男は殴り合わなければ分かり合えない!」

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ワンダーマンは強大な力を持ちながらもアベンジャーズを自ら去ろうとしている。

そのことに何かウラがあるのではないか…? とハーキュリーズは拳で語り合ったのだ。

 

肉体言語で語り合った二人は友となった。

ワンダーマン「まあ、それはそれとして、本当に俳優業に集中したいのでアベンジャーズは辞めます」

ハーキュリーズ「映画業界に何人か知り合いがいるから紹介するよ!」

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こうしてワンダーマンはアベンジャーズを去るのであった…

ワンダとビジョンもなんだかんだでアベンジャーズを後にし…

 

ここに新生アベンジャーズが再編成されたのであった!

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というエピソードがあるのだが、ここで注目したいのはやはりワンダーマン/サイモン・ウィリアムズである。

 

サイモン・ウィリアムスは普通の裕福な家庭に生まれながらも、数奇な運命の果てにヒーロー・ワンダーマンとなった一般人だ。

 

▼そのあたりの詳細は大昔のブログにてご紹介したこともあるが、

 

簡単に説明すると、

 

父の会社を継ぐが、経営が悪化し傾く。

経営を立て直そうとしたところ、不出来な兄エリックに唆されて犯罪組織から融資を受けてしまう。

犯罪組織との繋がりが明るみに出てしまい、有罪判決を受け投獄される。

保釈されるが、保釈金を払ってくれたのもヴィランであるバロン・ジモ。

会社の経営が傾いたのはスタークインダストリーのせいだと唆され、復讐するための能力を得るためにイオンエネルギーを注入される人体実験を施されワンダーマンに!

最後は正義の心に目覚めてアベンジャーズを救うために犠牲となる!

弟が死んだのはアベンジャーズのせいだと逆恨みしたエリックは右腕を鎌に改造してヴィラン・グリムリーパーに!

グリムリーパーの手によってブゥードゥーの魔術でゾンビ化して復活→また死ぬ。

ヴィジョンに保管されていた脳波を基に再度復活!

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といったような経緯を経てアベンジャーズ入りを果たしたのである。

ワンダーマンは時代や立場によって様々コスチュームを変えてきたが、

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やはり一番印象深い姿はこの赤いレジャージャケットのワンダーマンである。

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いわゆるヒーロースーツ然としたコスチュームではなく、パッと見て普通の格好であるこの姿は1978年のAVENGERS #167 で登場した。

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なぜこのような一般人のような姿なのか…?

 

サイモン自身が「何度も死に直面するようなヒーロー活動は好きではない」と語ったことは、

先のアベンジャーズ再編騒動の中で描かれたことは前述した通り。

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親友であり、異形のビーストに対しても「ヒーロー足るのはアベンジャーズの肩書や権威に左右されない」と語っている。

アベンジャーズの再編騒動があったのは1981年のAVENGERS誌#211で、#167の3年後ではあるのだが、

サイモンの中ではこの頃にはもうすでに

「自分はスーパーマンに足るような男ではない」

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という意識があり、ヒーロー然とした姿を忌避する様子が描かれていたのである。

 

▼そのため移動時も私服だし、アベンジャーズマンションについてからもレジャー・ジャケット。

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前述の通り、サイモンは数奇な運命を辿り強大な力を手に入れたが、元は一般人である。

強大な力を持つが、心は一般人。それでもヒーローであろうとする…というテーマは古今東西のヒーローもので描かれてきたが、強大な力を持ちながら一般人のままであろうとする…というベクトルでヒーローを描いたのはサイモンを含めて数少ない。

 

アベンジャーズという肩書きや、ヒーローとしての使命感のない一般人サイモン・ウィリアムズは強大な力を奮う悪にもなれる。

しかし有事には一般人のまま、その心が正義に傾く…という姿は当時実にヒロイックに映ったのである。

 

アベンジャーズを抜け、俳優業に専念しているサイモンは銀幕の中でも子供たちを勇気づけるヒーローを演じるのであった…

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※画像は「Arkon the Magnificent(壮大なるアルコン)」の撮影風景。

アルコンはマーベルユニバースに実在する戦士。1970年のAVENGERS #75から登場。

元ネタはロバート・E・ハワードの「コナン・ザ・バーバリアン(英雄コナン)」だが、ビジュアルデザインとしては1982年のアーノルド・シュワルツネッガー主演映画「Conan the Barbarian(コナン・ザ・グレート)」に多大な影響を与えたと言われている。

 

そんなワケでもっとも強大な力を持ちながら、もっとも身近なヒーローであったワンダーマンのレジャージャケットバージョンがついにマーベルレジェンド化である!

 

コスチュームで着飾らない、本質的なカッコ良さをその手に!

 

The Avengers (Classic Comic) Marvel Legends Wonder Man (Puff Adder BAF)

は当店の通販サイトからもお求めいただけます。

 

レジャージャケット版のワンダーマンが登場した#167のほんの6号前の#161ではビーストによってデザインされた

▼こちらのワンダーマン・コスチュームがお披露目されたこともありますが

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当時をして

「くそダサい!」

という読者からの批判を受けて急遽変更された経緯もある…というのは完全な余談。

 

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