エリック・ウィリアムズとサイモン・ウィリアムズ、
それぞれグリム・リーパー、ワンダーマンとして知られる彼らは兄弟だ!
余談だが彼らの母親はマーサという。マーサ多くね?
素行が悪く、両親から虐げられたエリック。
優秀で両親から愛されたサイモン。
常に比較され育ち、対照的な2人が成人する頃、エリックは犯罪組織「マギア」に加わる。
▲かつてマギアのリーダーだったシルバーメインさん現在の姿。
一方でサイモンは父の会社ウィリアムズ・イノベーションズを継ぐこととなる。
しかしウィリアムズ・イノベーションズはスタークインダストリーズとの競合で経営悪化。
父の始めた事業を守るために必死だったサイモンは兄エリックに助けを求める。
エリックは自らの所属する犯罪組織「マギア」によって違法に運営された事業への投資を提案。
サイモンは会社の資金を横領し兄へと投資し、一時的に会社の危機を救うが、マギアとの関係性が明るみに出たことで責任を追及される。
有罪判決を受け投獄されたサイモンであったが、エンチャントレスが保釈金を払うことで釈放された。
これはサイモンを勧誘するためにバロン・ジモがエンチャントレスを派遣したためである。
ジモはサイモンにアベンジャーズ=アイアンマンを倒すことがトニー・スタークへの復讐に繋がると唆す。(この時点ではアイアンマン=トニー・スタークであることは公にされていない。しかしジモはなんらかの関係性があると踏んでいた)
サイモンは、こうしてマスター・オブ・イービルに協力することとなったのだった。
完全なる逆恨みであるが!
ジモはサイモンにイオンエネルギーを注入する人体実験を施し、その結果サイモンは超人的な身体能力と不死性、エネルギーや電磁波を操るスーパーヒューマン「ワンダーマン」として新生したのであった!
中央の緑色の彼が一番最初のワンダーマンだ!
ワンダーマンは基本的に不死であるが、定期的に解毒剤を服用しないと死んでしまう副作用があった。
ジモはワンダーマンに対して、人体実験の副作用を抑える解毒剤を以って彼の行動を制御したが、
最終的にワンダーマンは自らの正義に従い、アベンジャーズをジモの策略から救い、犠牲となるのであった…
サイモンの死を知った兄エリックは激昂した。
サイモンの死因がアベンジャーズのせいだと誤解したエリックは
マッドサイエンティスト、ティンカラーにより右腕を草刈り鎌に改造、
▲ティンカラーはアメイジング・スパイダーマンVol.1 #2(1963年)にて登場。
「スパイダーマン:ホームカミング」にもヴァルチャーの部下として登場している。
グリムリーパーを名乗りアベンジャーズに復讐を誓うのであった!
ちなみにこの時点でのグリムリーパーは右腕が鎌なだけで身体能力的にはただの一般人である。
鎌には煙幕やスタンガンや催眠光線などが仕込まれているが、変なコスプレしているタダのおっさんである!
▲アベンジャーズを追い詰めるもブラックパンサーに敗れる。
その後もアベンジャーズと度々対峙し、
死亡したと思われていた弟サイモン/ワンダーマンが
実はイオン状態で昏睡していることを知り、
復活の可能性を信じ、アベンジャーズタワーから遺体を盗み出したり、
ブードゥーの魔術師に頼んで復活の儀式を行ってもらったりした。
アベンジャーズを襲うゾンビとして利用されたワンダーマンであったが、
最終的には生前の彼の脳波を保管していたヴィジョンやビーストらによってサイモン=ワンダーマンとして復活を果たし、
アベンジャーズの一員として迎え入れられるのであった。
弟サイモンの復活を知ったエリック/グリムリーパーは懲りずにアベンジャーズマンションに潜入し、
しかし復活した弟サイモンがかつてのサイモンであると信じられずに、サイモンとヴィジョンを殺そうとするのであった。
そのせいもあって兄弟よりも近しい存在となったヴィジョンとサイモンであったが、
実兄であるエリックにとっては弟サイモンの意識を持つ二人を忌まわしく思っての凶行であった。
そんなこんなでサイモンとエリックは完全に決別することとなる。
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▲アベンジャーズとして活躍していた時の姿。
▲ラフな姿で活動することもあるが、イオン化の影響で瞳が赤く変質しているためサングラスを着用することが多い。
その後のワンダーマンは、アベンジャーズの一員として活動する傍らで、俳優業やスタントマンとしても活躍し、
また死んだ後、スカーレットウィッチの手によってイオンエネルギーの塊として復活したり、
トイビズ マーベルレジェンド レジェンダリーライダーシリーズ ワンダーマン(ヴァリアント) \4,000+税
▲イオンエネルギー体として復活したときの姿。
最終的には自力で復活したり、
時折ヴィジョンとの意識の共有からくるアイデンティティに関わる問題と直面し、またヴィジョンの妻であるワンダ/スカーレット・ウィッチとの関係性に悩まされることがあり、苦悩もしたがそれなりに充実した毎日を送っていた。
ところがつい先日、「トニー・スターク:アイアンマン」誌 #15においてジャービスに騙されて
なんやかんやあった挙句ヴィジョンと完全に融合してしまった。
一方でグリムリーパーはと言えば…
マーベルユニバース 3.75"シリーズ グリムリーパー \463+税
ワンダーマンの能力をコピーしたローグに殴り殺されたり
ヴィジョン不在のヴィジョン家に押し入った際にはヴィジョンの奥さん、ヴァージニアに殴り殺されたり
※このグリムリーパー殺人事件によってヴィジョン家には不幸が訪れるのだが、
それはヴィジョン誌に掲載されている。ヴィレッジブックス様から2020年に翻訳刊行予定。
▲2020年公開予定のドラマ「ワンダヴィジョン」の元ネタともいわれている。
まあ色々悲惨な人生を歩むこととなる。(ちなみにヴァージニアに殺害された後、復活してない気がする)