部下なのに勘違いの会計年度任用職員 | 徒然なるシニアブログ

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この短い記事ですが、昭和時代の、そしてキャリアがもの言う役所でよくある風景が見えます。

 

減給の懲戒処分を受けた男性は、会計年度任用職員で、65歳。定年退職後、会計年度任用職員として再雇用されたのでしょう。そして、指導監督不行き届きで厳重注意の処分を受けたのは上司ですが、52歳の課長級職員です。

65歳の会計年度任用職員は、この52歳の課長級職員の元上司だったと思えます。ですから、いくら「52歳」が現上司だからっといて、元上司と思われる「65歳」に注意できるでしょうか。

 

この「65歳」は今でも俺が上司だという感覚でいるのだと思います。ですから、団体職員に対する罵声を飛ばしたのも「65歳」にとっては日常的なことだったのだと思います。それを知っている「52歳」には成す術がなかったのでしょうね。まずいなと思いながらも元上司に対して注意することができず、見逃していたという風景が浮かびます。今の時代、パワハラ、セクハラ、モラハラと言った行為を許さないという世の中なのに、まったくその問題を理解できないシニアが多いですね。

 

以前テレビで、あの工学系の有名な教授・武田邦彦氏が会社での人間関係で自分の中にあるルールを話されていました。武田氏は3歳下くらいまでの部下には「さん付け」で名前を呼んでいたそうです。その理由は、いつ年下の部下が自分を追い抜いて出世するかもしれないし、その時に急に「さん付け」で呼ぶことができるのかということ理由のようでした。

 

東大を出た優秀な武田氏でも、部下に追い抜かれることもあり得るというリスクを考えて、人間関係で自分なりに対策をとっていたのでしょう。そのような人であれば、今回の大津市でのパワハラも起きなかったことでしょう。役所に入ればキャリアが大きな力を持ちます。それがその人の品格にも影響するでしょうね。

 

今回の大津市での「65歳」と「52歳」はずっと同じ部署だった可能性が強いですが、今後の会計年度任用には、それまでの肩書が通用しない部署にした方がいいかなと思います。