「民間が善」との考えが間違いの例 | 徒然なるシニアブログ

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この記事の件、昨年から気にしていたのですが、今の平川教育長は2期6年の任期が終わるらしいです。このことは広島県にとっては喜ばしいことだと個人的には思います。広島県の教育長に民間から招聘された平川理恵氏は、学校図書館のリニューアルのために、自身の付き合いのあった児童文学評論家の赤木かん子氏をアドバイザーとして迎え、学校の図書館のリニューアルを任せました。

 

しかし、図書館司書の資格もない赤木かん子氏がやったのは、11万冊の本を廃棄、代わりに自著の本を大量に購入させたのです。さらに、赤木氏の関連商品を扱う会社からカエルのぬいぐるみなど購入し図書館に置きました。県教委義務教育指導課は責任逃れのような感じですが、県知事が平川理恵氏を教育長にしたので、平川理恵氏を批判すれば知事を批判していると思われるから問題がなかったような口ぶりに終始しているのでしょう。それでもとにかく教育長が変わるのはいいことだと思います。これまでのリニューアルがどうだったか、本人がいなくなれば議論できますからね。

 

この広島県の図書館で、平川理恵氏と赤木かん子氏とも民間からの登用ですが、小泉政権の「郵政民営化」あたりから、特に「民は善,公は悪」みたいな風潮が蔓延し、何でもかんでも「民」を重用してきましたが、ここらあたりで「民が善」という考えを改めるべきだと思います。公の仕事は公務員が責任をもってやるべきです。

 

市役所や区役所では人材派遣会社からの派遣社員に頼り切っていますが、彼らに払っている報酬から派遣会社の役員らの懐に入ります。税金が民間会社の役員の懐に入るのです。それなら公務員を増やし、正味の報酬が個人にわたる方が経済の観点からもいいのはないでしょうか。今回の広島県の記事は「民」の欠点が問題となっていると思います。