地方の衰退が更に厳しい状況 | 徒然なるシニアブログ

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残された人生と生きてきた人生への想い

 

先日、島根県松江市の老舗、一畑百貨店の閉店のニュースがありました。各地で小売業の店舗閉店の話が続いています。特に、地方は激しいですね。東京や愛知、大阪などだったら、閉店した跡地に別の小売業が進出するのは割と容易で従業員の再就職先も探しやすい環境にあるかと思います。ただ、それまでの社員になる可能性は低いですね。契約社員としてなら県外に働きに行かずに済むメリットもありますが、給料の大幅減額など子供が10代の世帯なら年収的に厳しくなるかもしれませんね。

 

大型小売店が閉店すると、そこの従業員だけでなく、納品業者の従業員にも影響が出てきます。すぐ倒産と言うことではなく、給料の減額、ボーナスの縮小廃止も考えられます。そうなると、もう次から次へと負の連鎖に落ちいります。地方では代わりの企業が多くないので探すのも大変です。大型店舗が閉店になるくらいだから、中小小売店は人知れずこの世界から消えて行きます。あれっ、この前まであったお店が無くなっていて風景も違うなと思う日々が増えてきているので、日本経済にジョブの連打のように効いてきているのだと思います。

 

今、世界の観光都市・京都の市長選が行われています。その候補の応援に入った思想家がツイッターで、応援途中に宣伝カーの前を通り過ぎる学生たちに、大学の高い学費などについて訴えていたようですが、でもほとんどの学生が興味も示さずに通り過ぎたと嘆いていました。

 

みんな学費が重くないのでしょうか。それとも「学費無料化」など信じていないのでしょうか。当の学生は卒業しても学費ローンで返済の日々が続き、結婚もできないという状況に追い込まれることを想像できない、ただスマホの画面を見続ける「今」が大事なんでしょうかね。

 

地方の経済が衰退していく中で、そのことが将来の自分たちにどうかかわってくるか、わからない若い人たちに気づいてほしいのです。