このニュース記事のほかにも、弁護士ともあろうものが依頼主のお金を横領したリする事件が数多ありますね。この記事にある弁護士の動機は書かれていませんが、この手の事件の動機は「ギャンブル」「女性」「生活苦(ローン苦)が主な動機です。
私たちが若いころは、弁護士と言うより法曹界の人たちに悪人はいないという刷り込みがありました。ですから、最近の特に弁護士の横領事件を目にすると、どうして弁護士がそんなことをするのだろうと思ったりもします。それ以外にも、暴力事件を起こしたり、性犯罪を犯したりと昔の弁護士のイメージが相当壊れてきています。
そのようなことから原因を考えたのですが、私の勝手な思いで言うと、司法試験合格者3000人を目指した法科大学院にあるのではないかと思っています。この3000人の合格者という数字に、法学部現役学生や既卒の社会人は夢を見たのでしょう。かなりの法科大学院生が入学しました。みんなが弁護士になれる夢を見たのかもしれません。でも、人口減がわかっていたはずで、しかも日本はアメリカのような訴訟社会ではなく、依頼は少ないと考えるの普通だと思います。
それでも何年かは多くが入学しましたが、ここ2,3年の間に法科大学院に入学する学生は減り続け、法科大学院はでなくても受験資格が取れる試験に流れる学生が増えてきています。別の道があればだれでもそちらを選びますよね。高い学費のメリットがなければなおさらだと思います。
そんな状況で弁護士だけが増えれば、仕事の取り合いになったりで生活も苦しくなるのは当然ですね。弁護士になれば高い収入が期待できるという時代ではないですね。テレビに出て、愛想を振りまき、有名人になれば本来の仕事も増え、それに伴うセミナーや講演会などで稼げるかもしれませんが、一握りの弁護士でしょう。
弁護士と歯科医は供給過剰なので減らしていかないと、安かろう悪かろうの世界に落ちていくだろうと思います。これも新自由主義経済の日本の実情なのかもしれません。