アプリリア RS250 LD 1994年-1997年
メーター走行距離16,159km
不動車
半分バラバラの状態で入庫。エンジンオーバーホールを兼ねたセミレストアです。
(写真はwikipediaより)
アプリリアはイタリアで創業したメーカー。2004年8月にピアッジオ(おなじくイタリアの企業でヨーロッパ最大手、世界第4位のバイクメーカー)の傘下に入りました。その後も「アプリリア」ブランドは存続。
1990年代のロードレース世界GPを知る方は、原田哲也、坂田和人、マックス・ビアッジ、ロリス・カピロッシ、バレンティーノ・ロッシたちが駆ったメーカーとして、記憶に残っているかと思います。
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エンジン分解
エンジンは、スズキのRGV250Γ(VJ22A)のヨーロッパ仕様がベースになっています。
シリンダーヘッド
リアと比較して、フロント側がカーボン多めです。スタッドボルトが抜けたり、いくつかのボルトが緩んでいました。過去に開けたのでしょうか。
シリンダー
シリンダー内部は多少、傷が見られますが、再利用できないというほどではありません。
排気デバイス
リアのクランクシャフト。水が混入していて、ドレッシング状態
赤い矢印の箇所を見ていただくとわかるように、クランクケース内に水が溜まっていました。
キャブレターの中も水浸し。
フロントは水はそれほどではないものの、カーボンが多めでした
ピストンはフロント・リアともに大きな損傷は見当たりません
ピストンリングは固着していませんが、走行距離のわりに摩耗していました。いずれにせよ、エンジンが焼き付いて、動かなくなったわけではなさそうです。
フロントフォーク
インナーチューブのあちこちに錆が発生しています
インナーチューブは再メッキします
インナーチューブ再メッキ&オーバーホール後のフロントフォーク
クランクシャフト
ベアリング、ワッシャー、ロッドピン、オイルシール交換中
4スト同様、クランクシャフトは芯出ししています。
洗浄
シリンダーヘッド
排気バルブは分解して洗浄します
すこし写真が飛びますが、エンジンの組み立てが終わりました。
フレームにフォーク、ホイルを取り付けて・・・
エンジン搭載
チャンバー塗装
ラジエーターホースを交換して、始動確認。
ひとまず完成です。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
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