2023.2.23 パワーチェック動画へのリンク追加
2022.6.13 記事公開
CBX400F NC07
・エンジンオーバーホール
・ユーザー車検代行
・エンジン打刻手続き
のご依頼です
走行距離不明の不動エンジン。外観はかなり年季が入っています。
エンジン分解
シリンダーヘッドカバーを外した状態
カムチェーンを外します
カムシャフトを取り外します
カムシャフト
続いて、シリンダーを取り外します
コンロッド
エキゾースト/インテークバルブ
クランクシャフト
純正ピストンは廃番
オーナー様の意向で社外ピストンは使用せず、純正品を表面処理して再利用します。
表面処理後のピストン
エンジン塗装
いつもどおりエンジン塗装
無料とはいえ、きちんとマスキングしています。(当然ですが)
塗装はものの数分。マスキングのほうが時間がかかります。
作業写真を撮っていないため、かなり飛びますが、シリンダーから下を組んだ状態です。
シリンダーヘッド面研後、バルブガイドを交換
シリンダーヘッド面研前と面研後
バルブシート修正&バルブすりあわせ
セルモーター分解整備
不動エンジンの場合、いざエンジンを仕上げて試運転・・・
という段階で、セルが回らないことがあります。
写真がとびましたが、ひとまず完成です。
馬力計測
慣らし運転後、株式会社ファクトリーまめしばでシャーシダイナモにかけました。約40馬力ありました。同社で計測したCBX400Fの中では過去、最高出力だそうです。
(株式会社ファクトリーまめしば代表 故三橋氏は、独立前は当店のお客さまでした。謹んでご冥福をお祈り致します)
※カタログスペックは 48ps/11,000rpm
メーカー公称馬力とシャーシダイナモのちがい
いわゆるメーカーが公表している馬力はエンジン単体(クランク)で計測した場合の数値。
シャーシダイナモの場合、タイヤ、ドライブチェーン、スプロケットなどを介して計測するため、数値はメーカー公称値よりも低くなる。また計測する機械や、スプロケット、ドライブチェーン、タイヤなどの摩耗状態によっても数値は変わる。
CBXを知る人は口をそろえて「こんなに調子のいいエンジンは初めて」と仰ってくださいます。
※CBR400F純正マフラー装着
ユーザー車検代行
エンジン番号の打刻がないため、陸運局で手続き。シャーシダイナモの計測結果を添付します。
検査官とのやり取りも無事、終了。これで晴れてナンバー取得です。
当店のエンジンオーバーホール詳細については、
に公開しています。
タペット調整・キャブレター同調
オーバーホールから862km走行。定期点検を兼ねて、タペットクリアランス調整、キャブレター同調を行いました。
エンジンオイル交換後、撮影しました。
静粛でトルクフルになりました。
オーナーさまも試走後、「速くなり過ぎてあぶないぐらいですね(笑)」とおっしゃっていました。
シャーシダイナモにかけた時より、コンディションが良くなっています。
ぜひ安全に楽しんでいただきたいものです。
P.S.
あと10台ちかくCBX400Fのエンジンオーバーホールのご依頼をいただいております。
ありがとうございます。
順番に作業していますので、気長にお待ちいただければと思います。
エンジン単体のお持ち込み、シリンダーヘッドなど加工作業のご依頼も歓迎です。
有限会社ガレージ湘南
https://garage-shonan.wixsite.com/info/column
関連記事