前回の記事の続きです。
25年間、不動のCB1100R修理
エンジン始動までの様子。
張りついていたクラッチを交換します。
アドバンテージ社のクラッチキットに交換しました。
ステーターコイル
純正廃番。コイルまき直しは数ヶ月待ち、社外品も数ヶ月待ち。
なんとか純正同等品の新品を入手して無事、交換する事ができました。
オーバーホール後のCRキャブレター
さすがに25年も経つと、中の部品はごらんのとおり。
ひととおり交換です。
キャブレターを取り付けて、エンジンを試運転。
無事、エンジンがかかること、異音がないことは確認できました。
が・・・
気になるのはエンジンの外観。
「動けるようにして、車検をとってほしい」
という依頼で、ご予算の範囲で内部を整備させていただきましたが、さすがに、この見た目のまま納車するのは、抵抗があります。
そこで急遽、エンジンや、カバーを塗装することに。
まずは砂ぼこりや腐蝕をとりのぞきます。
エンジンをオーバーホールする際に塗装するのとちがい、乗せたままの状態で塗装するのは、むずかしいものがあります。
ゴールドの色目はちがいますが、手持ちの塗料でつくりました。
※塗装料金は無料です
ちょうど塗装を終えたあと、オーナーさんが様子を見に来られました。
「写真、撮ってもいいですか?」
よろこんでいただけて、良かったです。
※当店では作業中であっても、ご自身のバイクを撮影していただくのはOKです。見られて困るような作業はやっていませんので、コロナなどの懸念がなければ通常、「いくらでも見てください」という感じです。
オーナーさんとの邂逅
ちなみにオーナーさんは昔、レーサーでした。
MCFAJ(全日本モーターサイクルクラブ連盟)主催のレースに出場されていました。
40年近く前でしょうか。
(クラスは異なりますが、日向もMCFAJ主催のレースに出場していました)
おなじMCFAJ同士ということもあって、以前から日向を知っていたそうですが、ある時、富士スピードウェイを走る日向を目撃したそうです。
「やっぱりプロはちがうなと思いました」と、当時の様子を話されてました。
その後、数十年の時を経て、今回のご依頼にいたったわけです。
・・・
全体的にサビ・腐蝕している部分を軽く研磨させていただきました。
右のフォークシールが外れて、上に移動しています。アルミの腐蝕が激しいですね。
フォークインナーは再メッキ、同時にフロントフォークのシール交換。
アルミ部分は、可能な範囲で磨きました。
ホイールもあちこち腐蝕していました。
アルマイトの皮膜を剥がさない程度に軽く研磨。
ブレーキのハブ(ディスクローターの内側)は、塗装が剥がれていたので塗装しました。
ビフォー
アフター
リヤ
サビを取り除いて、キャリパーを塗装。
フロント・リアブレーキとも、しっかりピストンが動くようにしています。
メッキパーツは、磨きすぎると逆効果になりますので、軽く磨く程度にとどめました。
USヨシムラ製のマフラー
メーター周りもサビを落として、軽く塗装。
無事、車検もとおって完成です。
「すごい綺麗になってる!」
とオーナーさん。喜んでいただけて、よかったです。
エンジン始動(フルバージョン)
始動後、しばらく暖機しています。お急ぎの方は1:13からご覧ください。
ビフォー・アフター動画
おまけです。
ビフォー・アフターと、エンジン始動動画のプロモーション風ビデオ。
最後まで見てくださって、ありがとうございました。
有限会社ガレージ湘南
旧車ライフお役立ちコラム
https://garage-shonan.wixsite.com/info/column
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