25-12-16 古谷敏クリスマス謝恩パーティー
いやあ。幸せな時間でした。楽しい時間はあっと言う間に終わってしまいます。すごい早さで一日が終わってしまった。瞬く間ですよ。
ウルトラマンを演じた男が、アラシ隊員と一緒に喋ったり、歌ったり、やくみつるさんの造詣の深い合いの手や、グレース美香さんの歌唱、5(ファイブ)スペシャルの圧巻の演奏、早川マイクの絶妙な進行、どこをとっても素晴らしい。こんなに素晴らしいクリスマスを、ありがとうございました。満員御礼。お客さんもタクトのみなさん、関係者の方々へも感謝です。
幕開けは厄落とし。恒例、平山さんのホラ貝で始まります。
ビンさんがグレースを伴って登壇。ミュージカルのようなダンス。場所が狭いので、フワッと見せてくれました。メロドラマをやりたかった少年の夢がこうしてかなう瞬間を、ぼくらも夢を見ながら楽しみます。素敵なカップルです。グレースの緑のドレスとビンさんの赤いマント、白いスーツ。そのまんまクリスマスカラー。映画の一場面のようです。
毒蝮三太夫さん。ご存じマムシさん。マムちゃんとも言います。「ウルトラマン」科特隊のアラシ隊員、「ウルトラセブン」ウルトラ警備隊のフルハシ隊員。当時は<石井伊𠮷>さんでした。
ビンさんは<ふるやさとし>でしたから、2人はいまでも、さとし、いよしさん、と呼び合います。歳の差は8つ(マムシさん3月早生まれ)。
兄弟のような2人です。マムシさん、来年で90の大台。いつまでも元気でいて下さい。来年も2人で楽しいイベントをお願いします!
「ウルトラQ」を見たぼくは4歳。「ウルトラマン」で5歳。あれから来年で60年が経つんです。子供たちがそんな年齢になるのだから、ウルトラマンも長生きですね。きっと100年経っても、100年後のファンが大事に想ってくれているでしょう。
来年60周年の「ウルトラQ」「ウルトラマン」、こうなったら、みんなで70周年を目ざしましょう。きっと、すぐですよ。
秋武裕介監督の「いつもそばに」の予告篇と石井良和監督の「胃空大怪獣グラーディオ」の特報が流れました。ビンさんの出演、来年公開の最新作になります。
その秋武監督が登壇。テキパキと、ビンさんへの想いを綴りました。もう、ホント、その通りですよ。秋武さんの世代が、ぼくらの子供の世代なんですが、同じ目線の、優秀な代弁者として継いでくるんです。
ビンの人情噺。今回は、カムバックを果たす17年前のお話し。
ひし美さんがビンさんを押しあげてくれました。会社を潰して15年も下積み生活を送っていたビンさんが、三鷹の美術館で開催した成田亨展を新聞で知って、訪れました。成田さんに恩返しを出来なかった後悔があって、名刺を置いてきたらその夜、成田さんの奥様から連絡が来た。
会場にいたマスコミから、ひし美さんへビンさんの来場が告げられていた。ずっと水面下に居た。ひし美さんから電話が来た。捜していたのよ、もう、いなくならないで! 表へ出て! そこから気持ちを新たにして、ビンさんはカムバックを果たします。
アンヌへの感謝を朗読しました。ビンさんの伝えたい事はそんな仲間を得られた喜びです。
第1部が終わって贅沢なお弁当をいただきます。
第2部。
マムシさんコーナー。軽妙な毒舌と情愛の語り。マムシさんの歌は昭和を想って「東京ラプソディ」。それと、懐かしい友人への想いを込めて「白い思い出」。さらに恒例の「来なくてよかったサンタクロース」の朗読。マムシさんの絵本です。ほろっとします。
どうか、世界中の子どもたちが幸せになれますように。世界中のおかあさんが幸せでいてくれますように。
ウルトラミュージックステージ。
グレース美香さんがお披露目してくれた「白い魔魚」(65年のフジテレビのドラマ)のテーマソング。宮内國郎作曲。
横浜の放送ライブラリーで見る事が出来ます。このときのBGMが、ガヴァドンのあの名曲の原典なんですね。子供たちが夜空に想うガヴァドンへの弾む気持ち。それに歌詞があってグレースさんに歌ってもらいました。「青空へむかって とびたぁい」という歌詞。
伴奏の始めに、なんと、ガヴァドンが吠えたんですよ。びっくり。それでテイク2を、早川くんの機転で即興でやってもらいました。2度美味しい。
グレースさんには、シャンソンやハワイ版のクリスマスソングも、歌ってもらって、お洒落でゴージャスなクリスマスの雰囲気が楽しめました。グレースのあたたかい歌声が耳に残ります。
5スペシャルの演奏は、来年も映画音楽イベントをお願いする事になっていて、そのさわりとして「禁じられたあそび」をやってもらいました。
それと大迫力の「空中戦」! ウルトラマンがバルタン星人やザラブ星人と戦った時の劇伴の長尺アレンジ。やっぱり生演奏はすごい。泣きそうです。
ビンさんが選んだ<歌声喫茶>。森山良子さんが歌った「この広い野原いっぱい」と「今日の日はさようなら」。ビンさんのビンプロ時代の思い出とともに。70年代へ想いを馳せて。
最後は「ウルトラマンの歌」。
縁起を担いで、ビンさんのスペシューム光線の乱れ打ち。みんな受けてくれました。このとき「戦闘」のBGM演奏。すごすぎです。もうね、五感が受け取る感動と感激。言葉が出ませんよ。
ウルトラマンその人と、ウルトラマン好きな老若男女。世代を超えた一体感。
今回は打ち上げにマムシさんが残ってくれて自由参加でノーサイド。乾杯しました。来年もどうぞ、よろしくお願いします。
なお、川口さんに撮ってもらった写真を使わせてもらいました。
ぼくが撮ったのもあるんですが、次回に。まずは感動のお裾分けです。
お疲れさまでした!














