Totoronの花鳥風月 -502ページ目

薔薇 17 ~華麗なる世界 ・ 濡れてなお美しく~



少し小雨が残る冷たい朝、


バラの花は


その花びらの一枚一枚に水を抱き


しっぽりと濡れて佇んでいました。




バラの花びらは、


あたかも美人のもち肌のごとく、


水をはじいて


珠のように身につけています。



Totoronの花鳥風月-雨のラブアンドピース


色気しっとりラブアンドピース・・・・・。




Totoronの花鳥風月-雨のクリス


真珠のような水玉をまとったクリスチャンディオール・・・・・。




濡れてなお美しいバラの花。








夏目漱石

前のブログで漱石に触れたところ、


その漱石に反応していただいた方がありました。


だから、ちょっと漱石に登場してもらいます。




次の一節が、私自身の考え方を不動のものにしました。


ほぼ100%自分の考え方と一緒だったからです。




その文章に出会ったのは私が25歳の時でした。




彼の著書「彼岸過迄」の一節 





僕も男だから、これから先いつどんな女を的に激烈な恋に陥らないとも限らない。然し僕は断言する。若しその恋と同じ度合の激烈な競争を敢えてしなければ思う人が手に入らないなら、僕はどんな苦痛と犠牲を忍んでも、超然と手を懐にして恋人を見棄ててしまう積でいる。男らしくないとも、勇気に乏しいとも、意志が薄弱だとも、他から評したらどうにでも評されるだろう。けれどもそれ程切ない競争をしなければ吾有に出来にくい程何方へ動いても好い女なら、それ程切ない競争に価しない女だとしか僕には認められないのである。僕には、自分に靡かない女を無理に抱く喜びよりは、相手の恋を自由の野に放って遣った時の男らしい気分でわが失恋の瘡痕を淋しく見詰めている方がどのくらい良心に対して満足が多いか分からないのである。(原文のまま)




昔の漢字使いですから読みにくいところもあるかと思いますが、


前後の内容で読んでください。


仮に間違っていても内容が変わるほど軽薄な文章ではないので、


通じると思います。




25歳の血気盛んな時に読んだこの文章は、


私の人生に確固たる信念を与えてくれました。



そして、


あろうことか、すぐにこの小説と同じ体験をして、



然しあくまでも信念に生き、


その時相当な心の傷を負いましたが、




その傷が癒えるのに


実に3年の月日を要したのは、


ちょっと予想外のことではありました。






今思うと懐かしい


苦しかったけれども青春の


激しい鼓動が感じられる


若かりし頃の出来事でした。




スズメから、


いきなり話が飛びましたが、


漱石の考え方と表現力の素晴らしさを


少しでも感じていただければ


こんな嬉しいことはありません。




表現力の貧弱なブロガーの多いことよ。」に端を発した


長い思い出話にお付き合いいただき、


ありがとうございました。






スズメの子育て 1 ~強行突破の巣作り~


我が家の


シジュウカラ用手作り巣箱で、


スズメが反乱。



入れないはずの30㍉の出入り口を


強行突破したしたのです。



スズメの世界に、


危険をものともせず、


果敢に挑戦するつわものが出現しました。



その巣箱は、


先日シジュウカラが巣立った巣箱の対面の、


軒下に設置してあるもう一つの巣箱です。




これは先日シジュウカラが巣立った巣箱です。


Totoronの花鳥風月-梅の木の巣箱


雛が巣立つまでは枝も延ばし放題でしたが、


すでに巣立ったので、


花つきが悪くなるのを承知で、


この時期に思いっきり枝を選定してやりました。



隣の家の導入路からいくらも離れていないのがお分かりかと思います。




この巣箱の対面の軒下に


その巣箱はあります。(一部見えているのは、ヒョウタンの棚です)



Totoronの花鳥風月-もう一つの巣箱



今までシジュウカラの子育てを観察していた部屋の軒下ですから、


部屋から見ていてスズメが巣箱に飛んで来るのは分かるのですが、


入口に取りついて中に入るのは、


当然部屋からは見えません。




実は、


昨年5月には、


シジュウカラが好きなところを選べるように、


3つの巣箱を用意しました。




一つは子育てをした梅の木の巣箱。



二つ目は、


家の裏側の銀木犀の木に設置。



そして三つ目がこの軒下の巣箱です。




この巣箱が雨風をしのげて、


そして外敵にも一番襲われにくい好条件の巣箱だと、


私は判断したのですが、


シジュウカラの判断は全く違い、


梅の木の巣箱を選んだのです。


やはりスズメとかヒトとは判断基準が違うようです。




これも入口を30㍉に抑えて


スズメは入れないようにしてあるのですが、


スマートなスズメがいたのでしょうか、


入口を強引に突破して


巣材を運びこみ始めました。




これがその勇敢なスズメ。梅の木に取りついています。


Totoronの花鳥風月-スズメ巣材搬入


巣材も、


シジュウカラとは違い、


太いワラ材や固くて長い材料です。


だから出入り口を通らず、


中に引き込めなくて


落としてしまう巣材が


巣箱の下にはたくさん落ちています。




こんな調子で最後まで出来上がるのかな~。


すこ~し疑問も残りますが、


事態が新しく進展したらまたアップしますので、


気が向いたら立ち寄ってみて下さい。



今度は、


あるいは、「恋の季節」の第二部 ~スズメの子育て~が


始まるかも知れません。



勇敢なスズメの行動が継続することを願って、


乞御期待!




ちなみに、巣立った巣箱は奇麗に洗い、


中の巣もそのまま外に出して


一緒に二日間日光消毒し、


そっくりもとに戻して


同じ場所に置いてやりました。



あえて同じようにしたのは、


自然の中でも、


巣の中を空っぽにして家を空けることはない!


と思ったからです。



すると、同じ親か別の番いか分かりませんが、


しきりに中を覗いて、


そして入っていくシジュウカラが現れました。



同じ巣箱を、あるいは別の番いが利用する


効率的な方法がとられるかも知れません。



これも一緒に


進展を見守りたいと思います。




今回は、


どうもシジュウカラの巣箱の利用をまじかに見た


学習能力のある賢いスズメの挑戦のような気がしてなりません。





またまた長い文章になりました。


現代の若人みたいに、


脈絡のない言葉を、ポツン、と吐く


そんな簡素化は全くできない私ですので、


それを承知でこれからもお付き合い下さい。





(ブログ外発言)


それにしても、


表現力の貧弱なブロガーの多いことよ。


それに対する共感者がまた多いから驚く。




一度夏目漱石を読ましてやりたいが、


そういう人は読まないだろうな~。


時代かな~。






ヒョウタン作りに挑戦 5 ~ひょうたんの危機~


定植したヒョウタンがなかなか大きくなりません。


どうも何かの細菌かウイルスに汚染されたらしい。



Totoronの花鳥風月-ひょうたん1


一番手前と手前から三番目の苗はすでに命脈が尽きている。


そして、他の苗も葉が感染している模様。





Totoronの花鳥風月-ひょうたん2


これって、何という病気だろうか。


殺菌剤(ダコ二ール)と殺虫剤(オルトラン液材)は散布したのだが、


どうも効果が見られない。


これが枯死したら、


せっかく頑張って立派な棚を作ったのに、


棚は、


雨よけにも日よけにもなりはしない。


ちょっと困惑・・・・・・・・・・・。

薔薇 16 ~華麗なる世界 ・ 命のスーパースター~


バラの花はいろいろありますが、


私がバラに初めて接したのは、


すでに遠い過去のこと。



大病を患い、


生死の境をさまよっていた時でした。



担当の医者が、


「10年前だったら、助からなかった」と言い、


「あと一か月遅かったら助からなかった」と言った病いでした。



闘病生活3年、


そして6時間におよぶ大手術。



麻酔から覚めて、


生きてる!と思った時のうれしさ。



その後の、「死んだほうがましだ」、と思うくらいの痛みに耐えて、


やっと一人で歩けるようになった、


その頃に出会った花がこの花です。



Totoronの花鳥風月-s2



輝くばかりのオレンジ色・・・。


得も言われぬ香り・・・。



この時に、


私の脳裏に、


このスーパースターのオレンジと、


そして、なんともいえず癒される


素晴らしい香りがインプットされました。




以前のブログにも書きましたが、


その時の花は、


まだ入院中の他の患者さんのために、


そこに残してきました。


でも、心の中には


いつでもこの花がありました。




それから幾十年・・・・、


偶然にある公園でこのバラに出会ったのです。




スーパースターは、


1960年ドイツはタンタウ社作出の名花ですが、


新しい品種のバラが毎年たくさん発表される世界では、


もう古典的な作品になるため、


今ではなかなか出会うことができない花になっていました。



それが、


その公園には、


いかにも「私はここにいるわよ!」とばかり、


血統書の説明プレート付きで咲いていました。



公園管理者に事情を説明し、


一枝欲しい旨申し出たところ、


流石に表面切って「どうぞ」とは言われませんでしたが、


「聞かなかったことにしますので、目立たないように切って持って行って下さい」と、


なんともやさしい思いやり。



そこからいただいてきた一枝を、


挿し木で生かして、


こうして思い出の花が自分の庭でよみがえりました。



我が家には、


それぞれの思いを込めた7本のバラがありますが、


そういう意味では、


思い入れが一番深い


これが私の大好きなバラの花です。



Totoronの花鳥風月-s1

私が、


オレンジ色がどの色よりも大好きで、


そして、


いつも香りを生活の中にほのかに漂わせるのは、


このスーパースターとの出会いがあったればこそのことです。




私にとって、


まさにこの花は、


何物にも代えがたいスーパースターです。