歳を取るって特に日本では
あまり良いイメージがないように思うんです。
母も30になった時に大騒ぎしていて
そんなにイヤなんだと
不思議な思いで眺めていました。
でも人は出来ることなら
死にたくはないわけですよね。
私も生きることは大好きですから、
シワが増えたと騒ぐくらいなら
一足飛びにしわくちゃのおばあさんに
なりたいと思っていました。
有り難いことに半世紀生きて来たので
シワの似合うカッコいい人に憧れます。
カッコいいシワの入り方って
気持ちの持ちようにかかってるんですよね。
外から見てどんなに不幸でも幸福でも
本人がどう解釈して受け取っているかだけで
シワは作られているんです。
ずっと幸せだと思う必要もないし、
ずっと穏やかでいる必要もないですけどね。
いい笑い皺の出る人に
憧れます。
手も足も細かくシワが増えていくでしょう。
皮ふの全てで表情を出せるような
身体表現者になれるなら
今すぐ100歳になってもいいくらいです。
本当の表現が出来るのは
五十を過ぎてからと若い頃に
言われました。
体が効かなくなり若さが無くなってからが
ほんとうの始まりですね。
