がんフーフー日記 -4ページ目

「ヨメハゲフェス2011」リーフレット原稿 その4~permanentsについて

ダンナです。


今日も引き続き、ヨメハゲフェス2011の

リーフレット原稿を転載していきます。


出演者の方々のことをつづった文章。

以下はpermanentsのことになります。



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■Permanents (田中和将&高野 勲 from GRAPEVINE)

 「三角関係」



イベントに出演してくれるのはPermanentsだが、

これは基本的にグレイプバインというバンドの

派生ユニットなので、今回はグレイプバインについて書く。


ヨメとの仲が腐れ縁だとするならば、

彼らとの関係も腐れ縁だと言っていい。


もう一緒に仕事させてもらうようになって軽く10年はすぎている。

本当に30をすぎると時間の流れがあっという間だ。



腐れ縁と書くと腐っているように思われそうだが

(まあ、実際そうかもしれないが)、

最初はそれほど意識していたわけでもないのに、

いつのまにやら非常に密なる関係になってしまった、

という意味での腐れ縁である。

頭の中とは裏腹に、根本的にウマが合うところがあったのだろう。




グレイプバインはヨメの一番好きなバンドであった。


だが、彼女ものっけからこのバンドに

惚れ込んでいたかというと、そうでもない。

20代後半、私は彼らと仕事をするようになったが、

ヨメ(当然当時はヨメ以前)とどこかの居酒屋で呑んだときに

その話をすると「はぁ? グレイプバイン?」と鼻で嗤われた。

しかし、数ヶ月後に会ったときには熱狂的なファンに変貌しており、

オッカケのようなことまでしている始末だ。



なんとなくこうなる気はしていた。

まずは反発から入る性格、というと伝わりにくいが、

本当に好きなものに出会ったとき、「いやん、なによ!」と

最初は拒否反応で対抗してしまう人というのは存在する。

そしてそのうちのめり込む。


ヨメと彼ら、私と彼ら、もっといえば私とヨメという3つの間柄は

どうやらそれに近く、ややこしい道筋を描きながら

行き着く場所にたどりついたようだった。

まあ、簡単に言えば素直じゃないってことだ。





結婚後も闘病中もヨメは彼らのファンを続け、

私は彼らとの仕事を続けた。

メンバーには「ヨメがファンなんです」と

口が裂けても言いたくなかったので、

ヨメとバンドは交わることがなかったが、

両方と接点を持つ私は

どこかしら三角関係の頂点にいるような気分である。


私たちは歩きながら、ごはんを食べながら、

彼らの音楽について、その難儀なおっさん的キャラクターについて、

たくさんの話をした。



ヨメとグレイプバインをめぐるエピドードはまだまだ山ほどあるのだが、

字数の都合もあるのでまたいつか。


ちなみにヨメはダーリーファンであり、アニキファンであり、

なにより田中ファン。

好きな曲は「リトル・ガール・トリートメント」「Glare」

「望みの彼方」「窓」など。

私よりよっぽど詳しく、相当好きなようであった。



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ぱーまねんつ/グレイプバインの田中和将(Vo&G)と

高野 勲(Cho&Key&Lap Steel)による2人組ユニット。

グレイプバインの楽曲を中心にカバーを交えて演奏する。

グレイプバインは97年にデビューしたロックバンドで、

現在までコンスタントに11枚のアルバムを発表。1

月リリースの最新作『真昼のストレンジランド』が高い評価を得る。