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「ねこぜの東京⇔青森」は…
青森大好きアオモラーの「ねこぜ」が、月イチで青森を旅して、
地味にすてきな青森の魅力をお伝えするブログです。
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～ここまでのあらすじ～
青森県三戸町 旅ライティングコンテストに参加し、一次審査を通ったねこぜ。
二次審査で三戸町に滞在するにあたり、 マイ自転車旅を決意する。
さっそくロードバイクを買い「モフモフ」と名づけ、ペットのように可愛がるが、
運動オンチ、五十肩、輪行初体験で不安いっぱい。
親切なお兄さんに助けられ、なんとかやる気をとりもどしたが、
衝撃のお知らせで絶望的な気分に…！
あと一ヶ月もない！果たしてねこぜは三戸町までモフモフを連れて行けるのか…？！
◯輪行を学びに自転車のイベントへ
ねこぜは熊に食われるため、モフモフとひたすら訓練を続けていた。
たった３週間だが、ねこぜはすさまじい変化をとげていた。
まわりからみても別人のようだったし、もう自分でも何者なのかわからなくなっていた。
よし。体力はついた。
次は、いよいよモフモフを輪行袋にいれる練習をしないといけない。
何度練習しても、袋にいれて戻すのに時間がかかり、すぐ飽きてしまった。
（心の底では、モフモフを裏切って、三戸町で自転車をレンタルしてやろうかという気持ちもあった）
ラクにできる方法を求め、プロに聞きに行くことにしたのだ。
そこで、とある自転車イベントにいってみた。
しかし、ねこぜの目的は輪行講習だった。
ハッ！！
ジャジャン！こんな感じでタイヤを固定して袋に入れるのだ。
さすが輪行のプロ。手際がよかった。神の手や…！
あまりに簡単そうなので、ねこぜにもできそうな気がしてきた！！！！
モフモフにのりはじめてまだ２週間で青森に行けるのかきいてみた。
「おお～青森でのサイクリングは楽しいですよ～！ぜひ頑張ってください」
「五十肩…それは大変だ！じゃあ、新幹線の駅まで、自転車に乗っていきましょう。なるべく大きい駅じゃないところがおすすめです。とにかく楽しく安全に行きましょう」
輪行のプロは、サイクリングの楽しさを、旅することの楽しさを教えてくれた。
ねこぜは、わくわくしてきた。
肩を痛めてから不安だったので、このはげましが聞けただけでも来た甲斐があった。
輪行のプロ「あとは…。軽い自転車もおすすめです。あっちにあるピナレロはいいですよ～」
ピナレロって…このまえチェーンを直してくれた兄さんが乗ってるといってたやつか。
モフモフを買ったばかりなのに新しい自転車を買う余裕はないけど…のぞくだけのぞいてみるか…。
◯まさかの出会い
ピナレロブースにいくと、ドーベルマンのようにかっこいい自転車たちが並んでいた。
なんて凛々しいんだ…！名前も強そうだ！
しかし、値段をみたらあまりの高さにズッコケてしまった。
そこに、見覚えのある靴がいた。
しかも、数日前にみたばかりのような…もしや…！？
見覚えのありすぎる人だった！！
この前、ボトルをくれた真波…
いや、ピナレロ兄さんじゃないか！！！
これは漫画か！？ リアル弱虫ペダルかッ！？
この前は暗くて顔をあまり覚えてなかったけど、靴で気付くなんて奇跡だな！！
ねこぜ「おわッッ！！兄さん、なぜここに！？」
ピナレロ兄さん「あ…！ このまえはどうも…今日来てたんですね」
ねこぜ「この前はお世話になりました…それと、ボトルも…ありがとうございました」
兄さん「いえいえ、いいんですよ」
それにしても兄さん…、もう自転車に乗ってなかったはずじゃ…なぜここに！？
「それが…」兄さんは少し恥ずかしそうに口を開いた。
「フレーム（自転車のパーツ）買っちゃったんで…乗らないと…と思って…（照）」
買っちゃったから乗らないと…って！！（…どっかの旅人みたいじゃないか！）
兄さん「その後も乗ってますか？」
ねこぜ「はい。あ、チェーン直せるようになりました。でも、ほんとに輪行できるのか心配で…」
兄さん「ハハ、慣れますよ。大丈夫です。がんばってください」
友達が戻ってきたんで、それじゃ…、というと、兄さんは颯爽と去っていった。あいかわらず礼儀正しくて爽やかだった。羽がはえてそうだった。
そのあと、兄さんの「買っちゃったんで乗らないと」というフレーズが頭のなかでリフレインしていた。
そうだ…ねこぜも買っちゃったんだ…！
買っちゃったら乗るしかないんだ…！
ねこぜは決意した。
もう、モフモフを裏切らない。
本当に本当に裏切らないと誓った。
買っちゃったから、何としてもモフモフをつれていくんだ。
それからのねこぜはすごかった！！
闘争心に火がついた…！！！
ぬおーーーッッ！！
お風呂に入って肩をあたためた後、温シップをバシバシ貼った。
すると、ふしぎなことに激しい痛みが、嘘みたいにふきとんでしまった。
２ヶ月以上つづいた五十肩との戦いは、ホカホカ大作戦により終焉を迎えた。
ねこぜは己との闘いに勝ったのだ。
そのあとも、トラックにひかれそうになったり、自転車にぶつかりそうになったりしたけれど不思議なことに無傷だった。
ピナレロ兄さんにもらったボトルや、
少し前に買った自転車のお守りが守ってくれている気がした。
何よりも、みんな（…って誰？）の思いが、背中を押してくれている気がした。
今のねこぜは無敵だった。
そして、出発の前日をむかえた。
青森の知人から届いたメールはこうだった。
↓↓↓
「今週の東北地方は大荒れで雪が降るって～⛄
竜巻、雷、強風だって～⚡」
なにいいいい！！？？
…もういいっ！
ここまできたら、なんでもかかってこい！！
死ぬ気で三戸までいってやる！！！
※これは三戸町に行く物語です。
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【お知らせ】
先日、NHK青森で放送された
能町みね子さんと私の青森・下北旅が、東北６県で放送されます。
→2018/3/17土 午前7:30 NHK「ウィークエンド東北」みてね♪
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