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「ねこぜの東京⇔青森」は…
青森大好きアオモラーの「ねこぜ」が、月イチで青森を旅して、
地味にすてきな青森の魅力をお伝えするブログです。
はじめての人はこちらを。
主な登場人物紹介はこちらをごらんください。
主な目次はこちらをごらんください。
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~ここまでのあらすじ~
青森県三戸町 旅ライティングコンテストに参加し、一次審査を通ってしまったねこぜ。
二次審査では三戸町に滞在し、町の魅力を伝えなければならない。
そこで、 マイ自転車旅を決意する。
さっそく自転車を買い「モフモフ」と名づけ、練習を開始するも
運動オンチ、台風直撃、五十肩のトリプルパンチで絶望的な気分に…!
滞在まであと一ヶ月もない!
果たしてねこぜは三戸町に行けるのか…?!
パート② 10キロの自転車をかついで青森へ?!
それまで、自転車は宅配便で送るしかないと思っていた。
けれど、タイヤをはずして専用の袋にいれ、新幹線や電車に持ち込む「輪行(りんこう)」という技もあるらしい。
なにそれ。かっこいい。
これをマスターすれば、いつもモフモフといっしょにいられるってことか。青森県内をいっしょに旅できるのか。
そう思ってさっそく専用袋と、道具を買ってしまった。そして、いつものように家に帰ってから考えた。
…エエッ?!!
五十肩のねこぜが、約10キロの自転車を担ぐって…!?
旅の荷物だってあるんだぞ!?…アホか!!
…おもわず自分につっこんでしまった。
恐ろしいことになった。
肩をちょっとあげるだけでも腕がはずれるような痛さなのに、どうやって運ぶつもりなんだ…!
それに、 自転車をばらしたりしたら、部品をなくすにきまってる。
いやいや、もっと恐ろしい事故がおきるかもしれない。
このブログの読者なら、ねこぜのドジっぷりをよく知っているはずだ!
でも、超絶ドジなねこぜでも輪行できたら、
みんなも真似したくなるに決まってるッ!
…絶対にやってやろうじゃないのっっ!!
ねこぜは使命に燃えていた。
さっそく輪行袋にいれる練習をしたら、思っていた通りの悲劇がおこった。
おもいきりチェーンがはずれて、なおしかたがわからない。
お店に持っていく時間もなければ、近所に詳しい知り合いもいない。
もう絶望的だった。
しかし、ねこぜは神に出会うのである…!
○運命的な出会い
ねこぜは血迷っていた。
自転車屋にいく時間がないので、夜のコンビニで待ち伏せ、知らない人に助けてもらう作戦に出た。
「ジャイアン大作戦」だ。
そして、バイクで現れたお兄さんに声をかけてみた。
「あなた…!!自転車くわしいですか?」
今考えたら、なんで大型バイクに乗ってる人に声をかけたのかわからない。そういうところがドジだ。
しかし、お兄さんの答えはこうだった。
兄さん「はい。僕もロードバイクに乗るので、あるていどはわかりますよ」
…神だった。
ねこぜ「チェーンが大変なことになってしまって…た、助けてくださいっっっ!」
兄さんはとても親切だった。
「大丈夫ですよ」
そしてお兄さんは手が汚れるのも気にせず、ねこぜが複雑に絡めたチェーンを軽々と直してくれた。
「輪行ですか。気持ちばかりですが…これ、あげます。がんばってください」
(弱虫ペダルでもボトルを渡すシーンあったな…)
自転車のりは困っている人を見捨てられないこと…そして、気まぐれにドリンクボトルをくれることがわかった。
兄さんは最近は乗らなくなってしまったけれど、ピナレロという自転車に乗っていると言っていた。
(弱虫ペダルだと鳴子君が乗ってる自転車だ)兄さんがくれたボトルはねこぜが欲しかったやつだった。でも、使い方がわからなかった。
ありがとう。ピナレロ兄さん…!
無謀な自転車旅を諦めかけていた矢先に、親切な兄さんと出会いはげまされ、ねこぜはやる気になったのであった…!
○「やる気」最高潮に起きた事件
そのあと、またチェーンがはずれても、時間をかけて自力でなんとかできた。
「兄さん…!自分でなおせるようになりました!」
今日の成長に歓びを感じ、そのまま走りだすねこぜ。しかし…!!
「あら…?!」
「ギャーーーン!!!」
タイヤが道路の段差にはまり、看板に激突。
五十肩にくわえ、反対側の肩までやられてしまった。
「段差ァァァ…!!
ワシの肩を殺す気か…!!!」
しかし、ねこぜへの困難はこんなものでは終わらなかった!
一方その頃、
三戸町では大変なことになっていた。
翌日、ねこぜは衝撃の事実を知ることになるのであった…!!!
○衝撃的な事実
とんでもなく残酷なことが発覚した。
10キロの自転車に加え、手荷物があるのは大変だ。さきに手荷物を宿に送ってもいいか、コンテストの担当さんに聞いてみた。
「大丈夫ですよ〜」
ああ、よかった。ほっとした。
「あと…」
担当さんがきりだした。
「複数参加者からのご要望にお答えして、自転車を1台、購入させていただくことになりました!」
ねこぜは、おもわず笑いがこみあげてきた。
「フハハハ…」
そして、顔を真っ赤にして叫んだ。
「な、なんてざまだッッ!!」
三戸町で借りられるなら、三戸町で借りたほうがいいじゃないか!!
こっちは五十肩なんだぞ!!
命がけで練習して、自転車を持っていこうとしてるんだ!アホじゃないか!
誰もがそう思っただろう。
そのとき、ねこぜは突き刺さるような視線を感じたのだ。
モ、モフモフ…!
「ぐぬぬ…!おまえを見捨てるもんか!!」
モフモフに、青森をみせてあげる約束をしたんだ!
モフモフと、すきなだけ三戸町をはしったり、ころんだりするんだ!
(というより、モフモフに金をかけてしまったので、今さらあとにひけないんだ!)
死んでもレンタルなんかしない!!
モフモフといっしょに三戸町に行くんだ!
それだけじゃない、さらに衝撃的な情報があった。
青森の山に詳しい知り合いがそっとささやいたのだ。
「自転車で行くなんて…本気ですか? 三戸町の山は熊が出ますよ」
な、なんだって…ッ!?
ねこぜは叫んでしまった。
平然をよそおってみたものの、体はガタガタ震えていた。
「それを早くいってくれよおおおおおお」
三戸町を甘く見すぎていた。
ねこぜは恐怖で頭がおかしくなり、ラーメンと酒をあびていた。
「なんて残酷なコンテストだ…!」
(【パート③】につづく)
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月イチ青森旅人 ねこぜ
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先日、NHK青森で放送された
能町みね子さんと私の青森・下北旅が、東北6県で放送されます。
→2018/3/17土 午前7:30 NHK「ウィークエンド東北」みてね♪
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