辻井伸行日本ツアー 2011/12 | アルバレスのブログ

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最近はガンプラとかをちょこちょこ作ってます。ヘタなりに(^^)

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昨日、1/25(水)行って来ました。


ピアノ)辻井伸行
曲目)
①モーツァルト:きらきら星変奏曲K.265
②モーツァルト:ピアノ・ソナタ第10番ハ長調K.330
③ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第17番ニ短調Op.31-2「テンペスト」
④ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第21番ハ長調Op.53「ワルトシュタイン」
アンコール)
⑤モーツァルト:トルコ行進曲
⑥リスト:リゴレット・パラフレーズ
⑦辻井伸行:ジェニーへのオマージュ作品1
⑧辻井伸行:それでも、生きてゆく


いつもは管弦楽曲系ばかり聴いているので単独楽器のリサイタルはほぼ行った事はなく、唯一行ったのは、一目ぼれしたアリス=紗良・オットさんのピアノ・リサイタルだけだったのが今回で2度目のリサイタルになったのはひとえに演奏者への興味から。
言うまでもなく日本人ピアニストの中では今最も輝いている辻井伸行氏。
彼はどんな演奏をするんだろうか。
これは確かめねばと言う思いと、両親も聴きたいと言う要望があり、ためらうことなくチケット購入(あえて書きますが3人分払いました)。

今回のプログラムでCD持ってるのは④ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」のみ。
ホントにあんまり聴いてないんです。
とりあえずYouTubeで①きらきら星変奏曲と③「テンペスト」の頭だけちょこっとチェックしただけで演奏会に出撃。

席は2階オルガン席のちょっと端の方なので顔は見えても手元が見えないのが残念な場所。
辻井さん、結構歩くの早いですね。
腰を90°以上深々とまげてお辞儀した後、ピアノに向かって拍手が途絶えるのもまどろっこしいかのようにすぐさま演奏開始。
クセなんでしょうね。

①モーツァルトのきらきら星変奏曲は、童謡の方は子供のころにさんざん歌いましたが、これほど激しい展開をするとは思いもよらなかったです。
12回の変奏それぞれが個性的で面白く楽しい。

②モーツァルトのピアノ・ソナタ第10番ハ長調は第1楽章冒頭のあたりはなんとなく聞き覚えがあるようなないような。
元々、モーツァルトをあまり聴かないのでかなりぼんやりしています。

ここでいったん休憩。

前半は曲目がモーツァルトと言う事もあってか、穏やかで楽しく明るい演奏になっていました。
辻井さんの性格が出ているようなふんわりとした優しい雰囲気で思わず微笑んでしまいそうな。

③ベートーヴェンの「テンペスト」は第3楽章冒頭でやっと「あぁ、これか!」と気が付き、やっぱりちゃんとCD買って予習しとけばと後悔。

④ベートーヴェンの「ワルトシュタイン」では辻井さんの熱演ぶりもあって第1楽章終了後かなり大きな拍手が巻き起こり、それが静まるまで辻井さんじーっと待ってました。

前半とは打って変わって後半の2曲では荒々しさ、激しさ、力強さが全面に出ていた演奏。
モーツァルトとベートーヴェンと言う対比がうまく出ていたと思います。
流れるような指使い(想像)も素晴らしい(あくまで想像)。

それにしても楽譜をみる事なく記憶だけで何曲頭に入っているんでしょうか?
盲目や難聴などは障害ではなく個性であると良く言われますが、その生き証人が目の前にいる。
そんな感じでした。
また、辻井さんのひたむきさや純粋さには心打たれます。
わたしが生まれて今まで生きてきて無くして来たものがそこにあるような…
今までいろいろと間違った選択をして生きてきた事を思い出してしまう(^^;
そんな事を思っていたところアンコールに突入。
1曲くらいかな、と思っていたところ4曲も演奏してくれました。
⑦ジェニーへのオマージュ作品1の前には会場に向かってご本人からごあいさつと説明がありました。
背中越しになったので良く聞き取れませんでしたが、名古屋名物ひつまぶしやみそかつの話なんかで盛り上がってました。
⑧それでも、生きてゆくの前にも説明がありましたが「3.11が…」くらいしか聞こえなかった。

18:45開演で終わったのが21:00頃、実にたっぷりとピアノの音色に浸れました。
充実した時間をありがとう。


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