ダグラス・アダムス「宇宙の果てのレストラン」 | アルバレスのブログ

アルバレスのブログ

最近はガンプラとかをちょこちょこ作ってます。ヘタなりに(^^)

$アルバレスのブログ

1980年発表。
文庫1冊、347ページ
読んだ期間:3日


[あらすじ]
で、1作目の「銀河ヒッチハイク・ガイド」の最後で言ってた”宇宙の果てのレストラン”に行こうと思ったところ、地球を破壊したヴォゴン人の船が残りの地球人(アーサーとトリリアン)も始末しに<黄金の心>号を攻撃。
奇しくもその時、アーサーが船のコンピュータに「お茶」の事を調べさせていたため、船のすべての制御がダウンし、無防備になってしまう。
あせったゼイフォードは交霊術で曾祖父を呼び出し助けを求めたところ、ゼンフォードには隠された使命があると判明。
その直後、光と共にゼイフォードと根暗ロボット・マーヴィンが船から消滅。
ゼイフォードらは「銀河ヒッチハイク・ガイド」の出版社のある星に出現。
そこでゼイフォードは忘れてしまった自分の使命を果たすべく行動を開始する…


1作目の「銀河ヒッチハイク・ガイド」で消滅した地球が、実は超空間バイパス工事のためではなく裏で糸引く存在があった事が判明したり、ゼイフォードが銀河帝国大統領になった理由と使命が明らかになったり(宇宙を支配する者を見つける事)と、ストーリーが見えてくるのがこの2作目。
とは言え、物語的な硬めの展開には全くならず、ハチャメチャな展開で先の読めない感は1作目同様です。
(表紙のアヒルちゃんはちょっとだけ話に絡みます)


時間を行ったり来たりしながら宇宙終焉ショーを見物するのが目的の「宇宙の果てのレストラン=ミリウェイズ」では、メイン・ディシュとなる牛のような生き物が自分をどう料理するとおいしいかをお客に勧めに来たりします。
ちなみに宇宙の終焉は170,000,000,000,000,000,000年あたり後だとか(1垓7千京年後)。


何の武器もなく戦車を阻止しろと命令されたマーヴィンの事を聞いたロボット戦車が怒り狂って床を破壊してしまい墜落したり、広大無辺の宇宙に対して人間がいかに小さいかをいやおうなく実感させ人を狂わせる事象渦絶対透視機とか、他にもさっぱりわけがわからない無可能性フィールドとか色々と出てきます。
こういうのが楽しかったりします。

最終的にはアーサー&フォード組とゼイフォード&トリリアン組で分かれてしまう所で本編終了。

いよいよ次は本編最終話の「宇宙クリケット大戦争」です。