大森望「21世紀SF1000」 | アルバレスのブログ

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2011年発表。
文庫1冊、578ページ
読んだ期間:6日


著者が<本の雑誌>に連載していた書評の2001~2010分をまとめたものが本書。
わたしは<本の雑誌>を読んでないのでどんなものかもわからず買いましたが、ざっくばらんとした文体でその時その時に読んだ数々のSF・ファンタジー系書籍を5段階評価しています。
1冊にかける書評は長くて1ページ半くらい、短いものでは1~2行なので、著者の感性が自分と合うかどうかにより参考になるかならないかが決まると言う印象。
何冊か、わたしの読んだ本も入ってましたが、評価はほぼ合っていたので参考に使えそうです。

わたしの場合、海外長編SF(グレッグ・イーガンはちょっと合わない)に偏っているのんですが、本書でのそのジャンルのボリュームはかなり少ないです。
ここは日本なので、日本の小説が大半です。
さらにシリーズ物がやたらと多く、気軽に手を出しにくい状況。
「~SF1000」とありますが、ファンタジー系もかなり入ってまして、SFの枠にはファンタジーも含むと言う事が良く分かります。
また、本書のような書評系の書籍や冒険小説もたまに入ってます。
それにしてもこれだけの本を読み、書評を加える作業は大変だと思います。
寝る間を惜しんでまとめた力作だと感じます。

ちなみにわたしの趣味に合った高評価本を抜粋すると以下の通り(すでに買ったり読んだりした本は除いてます)。

[5点満点]
ニール・スティーヴンスン「ダイヤモンド・エイジ」
ニール・スティーヴンスン「クリプトノミコン」
ピーター・S・ビーグル「完全版 最後のユニコーン」

[4.5点]
レイフェル・アロイシャス・ラファティ「地球礁」
レイフェル・アロイシャス・ラファティ「宇宙舟歌」
アミタヴ・ゴーシュ「カルカッタ染色体」
ジーン・ウルフ「ケルベロス第五の首」
デイヴィッド・ブリン「キルン・ピープル」
ジョン・スコルジー「遠すぎた星」
M・ジョン・ハリスン「ライト」
ニール・ゲーマン「アメリカン・ゴッズ」
チャイナ・ミエヴィル「ペルディード・ストリート・ステーション」
チャイナ・ミエヴィル「アンランダン」
アラン・ムーア&エディ・キャンベル「フロム・ヘル」
トマス・ピンチョン「逆光」


既に入手しにくくなっているものもありますが、時間があったら攻めてみたいところ。


最後に、今年最後の読書は本書になりました。

今年中に年間のまとめをやりたいと思います。