名フィル第378回定期演奏会「都市と音楽」シリーズ:リンツ | アルバレスのブログ

アルバレスのブログ

最近はガンプラとかをちょこちょこ作ってます。ヘタなりに(^^)

名フィル第378回定期演奏会「都市と音楽」シリーズ:リンツ


本日3/12(土)に行ってきました…

指揮)小泉和裕
演奏)名古屋フィルハーモニー交響楽団
曲目)
モーツァルト:交響曲第36番ハ長調K.245「リンツ」
ブルックナー:交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」(1888/89 ノヴァーク版第3稿)
$アルバレスのブログ

この前日の3/11(金)、東日本で大変な大地震が起きました。
そう言う事もあり、当日はコンサートをやっているのかどうかもわからなかったので、HPで中止ではない事を確認してから行きました。

今期の名フィル定期演奏会の最後を飾る今回のコンサートですが、そう言った事もあるのか、満員と言うほどの事もない状況。
開場入りすると、各所で被災者の方々への義援金募金が行われていました。

開場アナウンスで、「オケ入場の際は拍手はご遠慮願います。入場後、被害者の方々のため、黙祷願います」と流れました。

オケが入場して来ます。
静かな入場。
そして観客全員が起立して1分間の黙祷。

その後、指揮者の小泉さんが入場。
この時は拍手が起こりました。

小泉指揮は今回が初めてです。
割と小柄な細い方と言う印象。
小泉純一郎氏の髪型をした天本英世氏と言う感じ。
ちなみに天本英世氏と言うのは仮面ライダーで死神博士を演じた人です(古いですが)
両手を平行に上げて船を漕ぐような感じで指揮する小泉氏。

演奏するモーツァルトの交響曲36番「リンツ」も初めてです。
実はわたしは学生時代から、なんとなくモーツァルトという作曲家とはあまり波長が合いません。
クラシックの知識が薄い頃からモーツァルトよりはベートヴェンの重さが好きで、モーツァルトと言うと明るく軽くのイメージしかありませんでした。
まれに聴くのは「レクイエム」だけ。
先日やっと「レクイエム」以外のCDとして歌劇「魔笛」を買ったのがあるくらいです。
モーツァルトがリンツに滞在した際、滞在先のホーエンシュタイン伯爵の歓待ぶりに感動してわずか4日で書き上げたというこの曲。
さすがに思ったとおりの踊るような軽やかな曲です。
もともと短い交響曲なので、あっと言う間に終わってしまいましたが、前日の地震から睡眠不足だった事もあり、第2楽章終わりからかなり睡魔に襲われてしまったのも影響しているのかもしれません。
また、予習していないので、この曲を他と比較する事も出来ないですが、非常に淡々と演奏していたように思います。
演奏終了後の拍手も、小泉氏が1度再登場しただけで直ぐに自然と消えていきました。
そででは小泉氏が待ってたようですが、拍手が無くなったので帰っていったように見えました。

やはり、いつものように楽しくコンサートに望むという雰囲気とはちょっと違うようでした。

休憩後に始まる最後の曲はブルックナーの交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」。
ブルックナーは去年から聴き始めた作曲家で、この曲も全く聴いた事のない曲です。
ブルックナーを聴いて来なかったのは、特に理由はなく、なんとなく聴いていなかったというもの。
実際、聴きだすと、わたしの趣味に合うので、とりあえず、交響曲第1番、第7番、第8番とテ・デウムのCDを買って聴いています。
今後、聴く機会も多くなると思いますので、CDは増えて行くでしょう。

ブルックナーで良く分からなかったのが、○○版と言うのが多い事。
今回の第3番も”1888/89 ノヴァーク版第3稿”と言う長い説明が付いています。
この日配布されたプログラムを読むと、ブルックナーと言う人は人の評価が非常に気になる人で、それにより何度も曲の改訂をしたそうですね。
そのために○○版と言うのが色々付いている。
この第3番はあのワーグナーに献呈され評価されたとの事なので、ワーグナーも好きなわたしとしては期待大でした。

1曲目のモーツァルトの時に比べると、指揮の小泉氏の雰囲気も良く、オケのノリも良くなっているような気がします。
やはりブルックナーは結構、好きですね。
熱の篭った演奏もあってか、かなり楽しめました。
次の展開が全く分からないというのもたまにはいいです。
やはり、睡魔には襲われてしまいましたが、1曲目ほどではありませんでした。
まずは、アマゾンでCDを買って聴き直したいと思います。
この曲の後は、拍手もいつものように何度も起こりました。

アンコールは無しだったので、この日の帰りは早かったです。
今回は少し状況がいつもと違ったため、このような雰囲気になりました。
少しでも早く、災害復旧が出来る事を祈ります。

$アルバレスのブログ