Good morning. Art life
ギャラリーのトビラを開ける。いい作品に出会う。「欲しい!」と思う。リビングルームに持って帰って飾りたい。でっかい壁があったらなー。でも、欲しいと思った現代アートのほとんどは記憶の部屋にたてかけて。作品を観覧し、作家さんと話し、またまたいい作品に、持って帰りたいと思う作品に、出来るだけたくさん出会いたいなーとギャラリーをめぐる。→ギャラリーモーニングのホームページ

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高木さとこ個展「ランダムピープル」 2024年6月21日(金)~30日(日)

高木さとこ個展「ランダムピープル」
2024年6月21日(金)~30日(日)12時〜18時(月曜日休廊)



「全然知らない人」「関係のない人」というらしい。
ことばのリズムも気に入ったし、しらけた印象がして一言なのに想像が膨らんで笑えてきた。
私の家には、たくさんの人形達が集まってくる。
なんの統一感もなく、そして、こわれてもずっといる、関係のなかった人形、おもちゃたち。
勝手な妄想を楽しむのが好きだ。目からビームなんて出さないよ、大丈夫。/高木さとこ 


TAKAGI Satoko 略歴

1975 京都生まれ
1995 京都嵯峨美術短期大学洋画科卒業

近年の主な個展
2007「音声ガイダンスエコー」 石田大成社ホール 京都
   「高木さとこ展」 アート・インタラクティヴ東京 東京
2010「高木さとこ展」 ギャラリー椿GT2 東京
2011「ドゥリーム☆パラダイス」 ギャラリー島田 deux 神戸
2019「サーカディアンリズム」 ギャラリー島田 trois 神戸

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壊れた人形や誰かが作った生き物のようなもの、おしゃべり気分で並べられたものたち。いびつなかたちはちょっと不気味、すこしヘンだけど完璧じゃないものへの愛おしさに彩られて、佇まいが面白い静物画のようです。大学卒業後、京都、東京、静岡、高知、大阪などで個展グループ展多数、数度のブランクを経て京都では2007年以来の個展。関西では未発表の作品から近作・新作まで21点を展示しています。/gallery morning

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河嶋菜々個展「花と星」KAWASHIMA Nana 2024年6月7日(金)~16日(日)

今日、平安神宮のお庭は無料公開しています。
水辺の植物が美しい京都岡崎より、展覧会のご案内です。

河嶋菜々個展「花と星」
2024年6月7日(金)~16日(日)12時〜18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/04/kawashima-nana-202467-16.html


庭は宇宙のように混沌としており、花々たちのつながりはまるで星座のよう。
星座を動物たちに例えるように花々や植物の影の形もどこか身近なものに感じます。
そう思い始めてから星座と植物たちを絡めて制作するようになり、二連星とチューリップを中心にモチーフとしっかり向き合いたいと思いたちました。
今回は花と星の静物画を描きました。
宇宙を漂う星々のようにたゆたう感覚を感じていただけると幸いです。/河嶋菜々


KAWASHIMA Nana 略歴
1997年生まれ 京都府在住
2020 京都市立芸術大学美術学部美術科日本画専攻 卒業
2022 京都市立芸術大学大学院美術研究科日本画専攻 修了

個展
2020 『やわらかな眠り』 GALLERY35 kyoto kamanza
2022 『庭にまつわるエトセトラ』ギャラリーモーニング・京都
2023 『きらきらひかる』ギャラリーモーニング・京都
2024  日本画新展 美術館「えき」KYOTO/京都
    SICF24 EXHIBITION部門 受賞者展 スパイラルガーデン(スパイラル1F)/東京
    

グループ展
2020 オンライン2人展『うつわとにわ』 
2021 第46回学生日本画展示 ホテルグランヴィア京都

受賞歴
2022年「京都市立芸術大学作品展」同窓会賞
2023年「第一回ヨロコビto公募展”ライフアートアワード”」大賞
   「SICF24 EXHIBITION部門」デイリーアート賞



蝶々のようで二連星(双子星)。河嶋作品のアイコンともいえる簡略化された花と星、やわらかな色で描いた作品からは穏やかな日々がつづくことへの願いも込められているよう。
岩絵具の控えめな輝きと土の手触りを感じさせる絵肌に落ち着きを感じます。/gallery morning

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山下智子個展 「ポテキパンテキ」 2024年5月21日(火)- 6月2日(日)12時〜18時

緑の色が深まって来ました京都岡崎
ギャラリーモーニングより展覧会のお知らせです。

山下智子個展 「ポテキパンテキ」
2024年5月21日(火)- 6月2日(日)12時〜18時(月曜日休廊)


https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/04/yamashita-tomoko-exhibition-2024-521-62.html

可笑しくて綺麗な女の子がいました。
お父さんからは 風で乾かしたままの 髪の美しさを教わり、
お母さんお手製の 古今東西の料理のおかげで
食べ物ならみんな好きになり
お兄さんとは一緒に 異国の音楽番組を見て育ちました。
(中略/案内状・会場に全文掲載)
ポテキパンテキを知っている誰かが現れるかもしれないので、
ポテキパンテキという展覧会を開きます。/山下智子


YAMASHITA Tomoko 略歴
1983年 奈良県出身 在住

2007年 東京藝術大学絵画科油画専攻卒業 O氏記念賞受賞 
2009年 同大学院美術研究科修士課程修了(油画技法材料) 
現在 奈良芸術短期大学洋画コース非常勤講師 

主な展覧会
2022年 
山下智子 福崎翼 2人展~ハダカノハル~ /大乗院庭園文化館(奈良)
山下智子 個展ーたこあげ あるいは つりー /Calo gallery(大阪)大阪市助成事業 

2023年 
〈SKIFFS〉宇加治志帆・山本理恵子・山下智子 /FUKUGAN GALLERY(大阪) 
はならぁと さてらいと『オマルトヴェンザー的浪漫紀行 桜井編』 /桜井市本町通(奈良)
東北芸術工科大学 チュートリアル ルネサンス絵画研究会 /山形市郷土館(山形) 

滞在制作
2016年 ザルツブルク/オーストリア 
2017年 マスタートン/ニュージーランド 
2018年 フィレンツェ/イタリア
2019年 ザルツブルク/オーストリア

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友人の作文に書かれていた「ポテキパンテキ」という言葉を探す過程で聞いた複数の人の想像と情報、
また友人との逸話を絵解きした作品を作家が書いた作文とともに展示しています。
それは空想のようで現実。
作家によって再現された「たしかにあったその時」を辿るうちに、自分の記憶の不確かな部分にも潜っていくような感覚になります。
京都初個展。「ポテキパンテキ」に関する情報をご存知の方はお聞かせください。/ギャラリーモーニング

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中村潤(megu)個展「てで」 2024年5月7日(火)-19日(日)

中村潤 個展「てで」

2024年5月7日(火)-19日(日)12時から18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/04/nakamura-megu-20240507-19-by-hands.html

 

いろいろと考えが頭によぎり、目の前の事に右往左往しつつも、

手が動いて形が進むことはいつも愉快で心穏やかです。

ちぎって、ねじって、折って、線引いて、切って、縫って、こねて、転がして、からめて、ほぐして、

並べて、刺して、編んで。手で。

ただただ形や色や構造について試し、置いてみて、

空間のおかしさがその場に生まれたら、と、今日も作っています。中村 潤

 

 

経歴

 

中村潤

NAKAMURA Megu

 

1985 京都府生まれ

2011 京都市立芸術大学大学院 美術研究科彫刻専攻 修了 小学校で図工の先生をしながら作品を制作。作ることにまつわるワークショップの活動もしている。

2020 年 より、京都市東山区青少年活動センター アートスペース ナビゲーターを務める。

障がいを持つ・持たない青 少年が作品をつくることを通して共に過ごすための場所づくりに関わる。

 

主な展覧会

個展

2022『うろうろをへて こつこつのはて』ギャラリー ときの忘れもの(東京) 

    『さやかなり』gallery morning kyoto(京都)

2019『さて』gallery morning kyoto(京都)

2018 Showcase Gallery 2018-2019『中村潤 展』横浜市民ギャラリーあざみ野エントランスロビー(神奈川)

2018『あの辺り』gallery morning kyoto(京都)

2017『めいめいの重なり』アートスペース虹(京都)

2015『30と5』 GLAN FABRIQUE ギャラリー “ la galerie ”(大阪) 2012『バン・マリー』ギャラリーSUZUKI (京都)

 

グループ展

2023『紙の不思議展 ペーパーマジック』浜田市世界こども美術館 (島根)

2023『なんたうん 2023 -ワークショップ特集-』みずのき美術館(京都)

2022 『コレクション展2022-秋冬 特集:田中恒子コレクション』和歌山県立近代美術館(和歌山) 2021 『それぞれについて、』 gallery TOWED(東京)

2019 『Tricolore2019―中村潤・尾崎森平・谷川桐子展』ギャラリー ときの忘れもの(東京)

2019 『 Kyoto Art for Tomorrow 2019 -京都府新鋭選抜展-』京都文化博物館(京都)

2017 『非在の庭 総集編』アートスペース虹(京都)

2017 『清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE 2017 』岐阜県美術館(岐阜)

2015 『アートの秘密基地 展』浜田市世界こども美術館(島根)

2014 『 Art Court Frontier 2014 #12』アートコートギャラリー(大阪)

2011 『ゲンビどこでも企画公募2011展』広島市現代美術館(広島)審査員賞 谷尻誠賞 受賞

ほか、ワークショップも多数実施。

 

受賞歴

2018 京都府新鋭選抜展 2018 Kyoto Art for Tomorrow メディア賞 読売新聞社賞 2017 清流の国ぎふ芸術祭 Art Award IN THE CUBE2017 入賞

2011 ゲンビどこでも企画公募2011展 審査員賞 谷尻誠賞

 

収蔵作品 

『めいめいの重なり 6』(2018) 和歌山県立近代美術館 蔵(田中恒子コレクション)

 

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紙、刺繍糸とその糸くずなど、軽くそれだけではたよりないものを素材に「手」だけで自立する立体作品にしてチャーミングな存在感をみせてくれます。

今展では前の部屋をモノトーンな空間に、奥の部屋は素材の色で空気にドローイングするような作品を展示しています。

ギャラリーモーニングでは約2年ぶり4回目の個展です。/gallery morning

田村洋子 木版画展 TAMURA Hiroko 2024 4. 26 (金)- 5. 5(日)

田村洋子 木版画展 TAMURA Hiroko woodcut exhibition 
2024. 4. 26 (金)- 5. 5(日)12時〜18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/03/tamura-hiroko-woodcut-exhibition-april.html


「実りの歓び」
枝葉を伸ばし、蕾を膨らませ、花が実る。果実が実る。
何度も何度も繰り返されるその営み。
庭の隅や散歩の途中、駅までの道すがら、その姿を何度も何度も目にするけれど、
何度も何度もわくわくと心躍るのはどうしてだろう。
古くから遺伝子に刻み込まれた喜びの感覚。
作品をつくっている間もその感覚を身体中で味わっている。 田村洋子
 

略歴
1985  奈良県生駒市生まれ
2010  京都精華大学 芸術学部 メディア造形学科版画コース卒業
 

個展
2011,  2012, 2013,  2014,  2015,

2016 ,  2018 ,  2020,  2021,  2022 (ギャラリーモーニング/京都)


2017 「Food」 (美容室 Bouclettes/大阪)
 

主なグループ展
2010  Kino Print 2010 (ARTISLONG/京都)
2011  木版画コンテンポラリー (ギャラリーモーニング/京都) 
2012  版画旅行4 (ギャラリーモーニング/京都)
2013  イレブンガールズアートコレクション (阪神梅田本店/大阪)
2014  イレブンガールズアートコレクション (福屋八丁堀本店/広島)
      新鋭木版画作家展Ⅱ (養清堂画廊/東京)
2015  イレブンガールズアートコレクション (東武池袋本店/東京)
2016  アールデビュタントURAWA2016 (伊勢丹浦和店/埼玉)
2017 「わが心のふるさと」展 (阪神梅田本店/大阪)
2018  「夕紅の四色葉」 4人展 (京都大丸/京都)
2019  「珠玉の風景四人展」 (阪神梅田本店/大阪)
           二人展 (伊東屋 銀座本店/東京)
           黒崎彰名誉教授と有志展 (京都精華大学)
         OSAKA ART FES 2019 (阪神百貨店梅田本店/大阪)
2020  二人展 (伊東屋 銀座本店/東京)
2021  木版画で彩る日本の四季展 (丸善日本橋店/東京)
          イレブンガールズアートコレクション  ~設立10周年大EGC展~
    (ヒルトピアアートスクエア/東京)
          二人展 (大丸京都店/京都)
2022  木版画で彩る日本の四季展 (丸善日本橋店/東京)
           『演画・中の島ブルースII 』 (ギャラリーモーニング/京都)
2023  二人展 (伊東屋 銀座本店/東京)
   「静寂からの変化 -美術家推薦展- 」 (ギャラリー恵風/京都)
    二人展 (大丸京都店/京都)                                 その他多数
 

入選
2008  via art osaka 2008 入選 (サンケイビル ブリーゼタワー/大阪)
2011  第一回国際木版画会議「対話と表現」 (京都国際交流会館/京都)
2012  京展 2012 (京都市立美術館/京都)
2013  京展 2013 (京都市立美術館/京都)
2014  川上澄生木版画大賞(鹿沼市立川上澄生美術館)
    京展 2014 (京都市立美術館/京都)
2015  川上澄生木版画大賞 (鹿沼市立川上澄生美術館)
2019  川上澄生木版画大賞 (鹿沼市立川上澄生美術館)  
    第63回CWAJ現代版画展

 



育てている野菜や身近な植物の成長の過程に驚きと喜びを感じ、モチーフにすることで創作の喜びも感じている様子が伝わります。
版画パーツ(断片)を使ったコラージュ作品は小さいながら作家らしい空想の世界が誕生しています。
/gallery morning

荒川望個展  ARAKAWA Nozomi 2024年4月12日(金)-21日(日)

名残の桜、桜吹雪、京都岡崎の春です。
gallerymorningkyotoから展覧会のお知らせです。


荒川望 個展 
ARAKAWA Nozomi Exhibition
2024年4月12日(金)- 21日(日)12時〜18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/03/arakawa-nozomi-exhibition-2024-412-fri.html

ため池の横を通り、畑の間を抜けて坂を上がったところにある温室。
ここは昆虫館なので植物園ではないけれど、小さい山、
小さい川、亜熱帯の植物、作られた自然であっても生き生きと
陽の光を浴びて空に飛び出そうとしている。
自然の中を歩くのはいろいろ発見があって楽しいけれど、
この詰め込まれてあふれそうになっている、作られた自然もまた楽しいと思った。
四季の繰り返し、昼夜の繰り返しなど様々な繰り返しをしながら
風景は変化していくけれど、ここでもまた違った時間のサイクルで繰り返しながら変化していくものがあるだろう。/荒川 望

略歴
個展  
1999, 2005, 2011 ギャラリーすずき/京都
2000-08, 10, 11, キュービックギャラリー/大阪
2013-14, 17, 20, 22 ギャラリモーニング/京都
2018 サロンモザイク/大阪

グループ展 
2010 Painting 2010展
2013 フィナーレ展 キュービックギャラリー/大阪
2009-12,14-16、22-23 LA VOZ展/京都市美術館別館、本館
2012 Favorite Art View ギャラリーモーニング など


横長の画面には心地よい風が吹き、雲が変化し、空気のにほひ、流れる時間が感じられる。
好んで出かけるという山や森や温室、動物園などが顔料を用いた独特の乾いた色彩で描かれ、
ひとの気配のないどこか架空の場所として現れる。/ギャラリーモーニング

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河崎ひろみ個展  あらゆるものと小さなひとつのために 2024年3月29日(金)ー4月7日(日)

染井吉野が開花しはじめた京都岡崎です。展覧会がはじまりました。


河崎ひろみ個展 
あらゆる ものと 小さな ひとつのために
2024年3月29日(金)ー4月7日(日)絵画と版画
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/02/hawasaki-hiromi-exhibition-2024-329-47.html

最近気候の変動が激しい。
大きな宇宙から見るとほんの小さな変化でも、海水温が上昇し、氷を溶かし、偏西風は蛇行して地球上に様々な極端な変化をもたらしている。絶妙なバランスを保っていたことが今や奇跡のように思える。
絵画という2次元の世界でも1本の線を描くだけで全体が変わる。描いたり消したり様々な試行錯誤を繰り返しながら絶妙なバランスを求めていく。河崎ひろみ


KAWASAKI Hiromi  略歴
1960 和歌山県生まれ
1984 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了

個展
1984 Rギャラリー(京都)
1985 ギャラリーすずき(京都)
1986 ギャラリー白(大阪)/88’89’90’91’93’94’95’96’
1987 信濃橋画廊エプロン(大阪)
1989 ギャラリーココ(京都)
1991 ギャラリーOH(一宮)
1992 ギャラリー16(京都)/'94
1993 ギャラリーMOCA(名古屋)/'94
1997 ギャラリーGORO(大阪)
2000 伽藍洞ギャラリー(名古屋)
2003 ギャラリーけやき(兵庫)/’08 ’11
2005 ギャラリー恵風(京都)/'07 ’10 ’13
2009 ギャラリーモーニング(京都)/以降 ’11 ’14 ’15 ’16 ’17 ’19 '20 '21 '22

グループ展
1983年ULTRA VIEW(ギャラリーVIEW・大阪)、1987年YES ART DELUXE(佐賀町エキジビットスペース・東京)、1989年 いま絵画は-OSAKA’89(大阪府立現代美術センター・大阪)、1995年 アートヘルメット展(ギャラリー16・京都)、1996年 画廊の視点’96(大阪府立現代美術センター・大阪)、  2003年「たがやすように」(和歌山県立近代美術館・和歌山)2004年 CAP ART Fair 2004(CAP HOUSE・神戸) 絵画を見る2004/3(ギャラリー白3・大阪)、2010年ペインタリネス(ギャラリー白・大阪)2013年「日本の絵画五十年」(和歌山県立近代美術館)など多数

ペインティングは一貫して「あらゆるものと小さなひとつのために」をタイトルに、自然の生態系、連続してゆくいのち、大切な事、多くの要素が交わりあうさまが色や形、線で表現されています。
版画(ドライポイント)は「seed」シリーズを継続して制作。また近年発表しているミクストメディア作品は絵画と版画が融合した新しい表現です。/gallery morning

 

山本麻衣子展 YAMAMOTO Maiko 「灯りのともるところ」3月15日(金)- 24(日)

山本麻衣子展 YAMAMOTO Maiko exhibition
「灯りのともるところ」"Here there is a lamp of hope"
2024年3月15日(金)- 24(日)月休み 12時~18時
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/02/yamamoto-maiko-exhibition-here-there-is.html


大きな灯りが消えた
暗くなったその場所は何もかもが違って見えた
いつか来る終わりに怯えた夜も、それを乗り越えた朝も、それまでとは違う世界を見せてくれた
限りある時間になにを遺すのか
たくさんの物語の終わりを知って、一つの花の美しさに改めて息を呑む
いつもの景色が違って見える
私が絵の中に残せるものは小さなカケラばかりかもしれない
だけどだれかの物語と重なってまたどこかへ旅立てるのかもしれない
空を見上げて 澄んだ空気を吸って 一歩また一歩と歩いていく
そんな何気ない日常の中に少しずつ残した跡が いつか誰かの灯りになる
そんな生き方がしたい

略歴
1984 滋賀にて生まれる
2008 京都造形芸術大学 芸術学部 美術工芸学科 洋画コース卒業
2010 京都造形芸術大学大学院 芸術研究科 芸術表現専攻修了

個展
2008  Maiko Yamamoto exhibition (高宮駅・滋賀)
2011  新人選抜展 LESPOIR’ 2011 山本麻衣子展(銀座スルガ台画郎・東京) 
2011~「小さな光を辿って」,  ‘12「ひとつの物語」,  ‘13  「優しい森のうた」 , ’14  「いつもいつまでも」
   ‘15  「跡-あと-」,  ‘16  「森からはじまる」, ’18  「はるのうた」, ‘19 「追憶の森」,  
   ‘21「小さな星のはなし」,  ‘22 「遠く離れた空へ」(ギャラリーモーニング・京都)
2017  「小さな庭の森―紙のしごと」(琵琶湖大津館イングリッシュガーデン・ギャルリーオー)

主なグループ展・受賞歴等
2007  滋賀県美術展覧会 時事通信社賞受賞
    (‘08 美術協会賞,’11 滋賀県教育委員会教育長賞,滋賀県立近代美術館・滋賀)  
2010  グループ展「ミチミチル-3つの視点と100の感性」 (galleryRAKU・京都) 
    グループ展「ミチミチル-小さな絵画のリズム」 (gallery16・京都) 
2011  ORA vol.3-いま、描く  京都造形芸術大学卒業生展(court gallery国立・東京) 
2012  二人展「佐薙真由×山本麻衣子」 (gallery16・京都) 
2013  企画展「萌の会」 (’15,’17,銀座スルガ台画郎・東京) 
    滋賀県美術協会展-滋賀の美・その粋- (’14,’15,’16,’17,’18,’19,’21,大津市歴史博物館・滋賀)
    二人展 「中山悠平×山本麻衣子」 (ギャラリーるーぶる愛知川・滋賀,’14,’16,
   ギャラリーギャラリーcreate洛・京都)
2015  京展 2014(’17,京都市美術館・京都)
2018  滋賀県美術展覧会 木下美術館賞 受賞(滋賀県立文化産業交流会館・滋賀)
    グループ展「鳥と街と花と」(岡アートギャラリー・岡山)
2019  L'ESPOIR Selection (’21,’22,銀座スルガ台画廊•東京)
2021 年度平和堂財団芸術奨励賞受賞
2022  A Seenery -或る心象風景-(GALLERY ART POINT 東京)
    滋賀県美術展覧会 特選 びわ湖芸術文化財団理事長賞受賞(滋賀県立美術館・滋賀)
2023  Abstraction I (GALLERY ART POINT・東京)
2024  L’ESPOIR selection (銀座スルガ台画廊・東京)

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『花などの植物をモチーフに、生きている中で出会う様々なことを重ねて描く。個展タイトルの「灯り」は「いのち」。
制作の根底にはいつも「生きるということ」と「いつか終わりが来ること」があって、
限られた時間の中で魅せるいきもの(植物)の息づかいや温度、遺す痕跡のようなものを描くことで今ここにいるという実感のようなものを探してる』(山本)
新作油彩画19点のほか、アクリル画(紙)7点、近作3点を展示しています。
散歩する時間を共有するようにご覧いただけたら幸いです。/ギャラリーモーニング

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美崎慶一展 MISAKI Keiichi 2024年2月27日(火)ー3月10日(日)

みぞれが雨に変わり、寒い京都岡崎から展覧会のお知らせです。

美崎慶一展 MISAKI Keiichi Exhibition
2024年2月27日(火)ー3月10日(日)12時〜18時(月曜日休廊)

https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/02/misaki-keiichi-2024227-310.html

絵は対象物を観ながら描く。
“絵”を描くのだから観て描くのは当たり前ではないかと思われるかもしれないが、
例えば人が幼少期に初めて描く絵のことを思うと、それは記憶の再現であって、対象物を観ながらにして描いた絵というわけではないことが分かる。絵は記憶であり、記号である。
人は案外、観て描いてはいないのだ。
観て描くといっても、ごく短い時間で描く線描と、時間をかけた写実的描写とでは、その見え方が違ってくる。何でもない風景を描いているのだが、この見え方の違いが表現として面白くあればと思う。/美崎 慶一

 

略歴 

1965 兵庫県 神戸市生まれ

1990 京都市立芸術大学美術学部美術科油画専攻 卒業個展

1993 ICギャラリー(大阪)

1994 信濃橋画廊(大阪) ‘95, ’96, ‘99, ‘06, ‘09, ‘10,

1998 Pin&Line 信濃橋画廊(大阪)

2002 イムラアートギャラリー(京都)

2005 ギャラリー菊(大阪)

2008 信濃橋画廊5(大阪), 信濃橋画廊5、(大阪)

2009 「drawing展」 うつわクウギャラリースペース(芦屋)

2010 信濃橋画廊(大阪)・信濃橋画廊apron(大阪)    イマジン語学スタジオ(芦屋)

2011 LEXUS北大路店(京都)

2014 美崎慶一 ドローイング展 godai DCM(西宮)

2021 ギャラリーモーニング(京都) ‘09, ‘10, ‘11, ‘12, ‘15, ‘17, ‘18, ‘19, ‘202023 

GALLERY AMI-KANOKO(大阪)



一番記憶に残るものを線描で、背景も描きたいところだけを描くことで、なんでもない日常の風景がみずみずしい光景となって生まれ変わる。ここ数年は画面の一部に溶け込むかのように描かれていた線描が大きく目に飛び込んでくる今回の作品。背後の絵とコラボレーションする文字(手紙)のようです。 gallery morning
 

成山亜衣 個展 2024年2月13日(火)-25日(日)

桜咲く頃の気温が梅をせき立てているような
あたたかな、京都岡崎です。

 



成山亜衣 個展
2024年2月13日(火)-25日(日)12時〜18時(月曜日休廊)
https://gallerymorningkyoto.blogspot.com/2024/01/nariyama-ai-2024213-25-out-of-focus-2024.html

目の前にリンゴがあるとする。私達は、カメラで被写体を捉えるようにリンゴを見ているだろうか。
実際はリンゴだけを見ておらず、網膜の更に奥にある何らかの記憶の破片とを混ぜ込んだナニカを見ている…外と内を行き来する、そんな見方が日常で起こっている。
つまり、平面表現において、空間・時間が整理された捉え方は、リアルではないと考えており、目の前の物と、視点がなく曖昧な記憶の残像とが混ざりあっている..
そんな見え方こそ、リアルな表現だと考えるのである。  成山亜衣

NARIYAMA Ai  略歴
1983 大阪生まれ
2007 京都嵯峨芸術大学造形学科版画分野 卒業
2009 京都市立芸術大学大学院版画専攻 修了  大阪在住

個展
2010 Oギャラリーeyes (大阪) 2011~21(毎年)
2013 Oギャラリー (東京) ,18, 20,
2018 ギャラリーモーニング (京都), 19, 20, 21, 22

グループ展(近年抜粋)
2012 トーキョーワンダーウォール 2012 ( 東京都現代美術館・東京)
   The13th Annivarsary Pre Exhibition(O ギャラリー eyes・大阪)
2015 FACE(ギャラリーモーニング・京都)
   演画・中の島ブルース(ギャラリーモーニング・京都)
2016 nigmatic behavior ーなんで年寄り って真夏に熱いお茶を好んで飲むの(O ギャラリー eyes・大阪)
   植木鉢のある風景(ギャラリーモーニング・京都)
2017 トゥールビヨン 0(O ギャラリー eyes・大阪)
2018 シェル美術賞2017(新国立美術館・東京)
2019 FACE 損保ジャパン日本興亜美術賞(損保ジャパン日本興亜美術館・東京)
2020   シェル美術賞アーティストセレクション(SAS)2020(新国立美術館・東京)
2022   演画・中之島ブルースⅡ(ギャラリーモーニング・京都)
2022.11   未景-御寺・ART・かたらい(御寺泉涌寺・京都)
2023 大阪アートフェスティバル (大阪府立江之子島文化芸術創造センター) 
   U know they mean2023 (StepsGallery)
   etasequoia kyomachibori Art Fair 2023 家入一真 賞・高橋キンタロー 賞 受賞
2024 FACE展損保ジャパン日本興亜美術賞展 2024

参考文献
出原 均 :「成山亜衣」Oギャラリーeyes 2010 個展リーフレット(テキスト)
中井康之 :「シェル美術賞アーティスト・セレクション2020」シェル美術賞展2020 カタログ(推薦コメント)
中井康之 :「成山亜衣の作品から。」ギャラリーモーニング2021個展リーフレット(テキスト)

近年の作品タイトル「out of focus」(直訳するとピンボケ)に象徴されるように、ひとの記憶の曖昧さを絵画として表現。
心地よい色のはざまで見え隠れする手、顔、犬、鳥、鉢など具体的なものを手がかりに視点は画面上で長く滞在し漂流する鑑賞となります。
それは記憶を手繰り寄せる行為に似ているかもしれません。/gallery morning
 

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