1年前から続く後鼻漏の整体治療 新型コロナの後遺症?!  | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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新型コロナの後遺症?!…

1年前から続く後鼻漏の整体治療
局所免疫と細胞再生力および自律神経失調を改善する整体治療で解消した症例の解説です。

患者Aさん=61才-女性-主婦の症例

 

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①    Aさんの病歴・・・「一日中、後鼻漏が出っぱなしです…」
患者Aさんは、1年ほど前から後鼻漏が出るようになったそうです。後鼻漏は白くてネバネバした粘液性で、常時出ていて、一時間に何度もティッシュペーパーに吐き出しているそうです。ですから歩行中も携帯用のティッシュケースを手に持ちっぱなしだそうです。耳鼻科では特に異常な病態は無いとの事で、漢方薬の処方を受けたそうですが、ほとんど変化は無いそうです。他に鍼灸やオステオパシー、整体、あるいは重曹クエン酸などを試されましたが、少しマシになった程度くらいで、ほとんど改善しなかったそうです。

 



②    Aさんの診察
・後鼻漏が出るようになる2か月ほど前に、新型コロナに感染したそうです。
・血液検査で異常は無く、血圧も上が120mmHgだそうです(下は覚えていないそうです)。
・後鼻漏は、就寝中は少しマシになるそうですが、日中は増えて、特に飲食時や会話時にかなり増量するそうです。
・後鼻漏は、咽頭の上の方から、または左右の鼻腔の奥の方から漏れ伝わってくる感触で、最終的に口蓋面に付着する感じだそうです。
・左鼻の通りが若干悪いそうです。
・小学生の頃、冬の寒い時に外出すると、左の顔面全体に痛みが増したそうです。中学生になるまでに、痛みが出る事は自然に無くなったそうです。
・若い頃から花粉症だそうですが、後鼻漏が出るようになってから、花粉症状は出なくなったそうです。
・いつ頃からかは覚えていないそうですが、かなり前から耳鳴りがあり、毎起床時に右耳だけ少し「ビー」と鳴るそうです。しかしベッドから起き上がると、自然に消えるそうです
・40代の頃に緑内障の診断を受け、点眼薬をしているそうです。現在の眼圧は左右とも15mmHgで安定しているそうです。特に右眼は、視野の外上方部に軽度のすりガラス様の陰影部があるそうです。
・現在、虫歯や歯周病は無いそうです。しかし乳歯が永久歯に生え変わる幼少時、左上顎の犬歯が上手く生えきらず、炎症を起こして膿が溜まっていた時期があったそうです(手術をして今は正常だそうです)。
・1年ほど前から右の顎関節付近に疼痛があり、Aさんご自身は「顎関節症」だと思っているそうです(精査はしていないそうです)。
・視診上、軽度の「くま」が左右眼瞼にありました。そして上下の口唇はまだら状にあさ黒く、かつ「ブヨブヨ」と皺がよっていました。仰臥位になると、こめかみ付近に数本の静脈が浮いて見えました(右=6~7本、左=4~5本)。座位になると、その多くは消えましたが、幾本は残っていました。また、左のほうれい線(鼻唇溝)が右に比べて倍近く深くなっていました。さらに左眼裂が右眼裂に比べて、80%ほど狭くなっていました。
・骨好打検査では、上顎洞前頭突起付近(☚眉間の下部)の巧打で叩打痛が認められました。
・頚頬部および腹部の聴診で、血管雑音は聴取されませんでした。




➂ 治療目標と整体治療

  ⑴   上咽頭あるいは(副)鼻腔の血流を改善して、同部の局所免疫力を回復する
  ⑵   新型コロナ感染によって傷んだ(?)、と推定される上咽頭あるいは(副)鼻腔の粘膜上皮細胞の修復を促進する

  ⑶  (副)鼻腔の粘液分泌をコントロールする自律神経を調節する
・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢解放テクニック
・翼口蓋神経節解放テクニック
・頸部交感神経幹解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
・2診目来院時、

「(初診治療後)後鼻漏は少しマシになっていましたが、二日くらいで元に戻りました」と仰っていました。
 

・3診目来院時、

「(2診目治療後から)少しずつましになり、今は6/10くらいまで減っていると思います」と仰っていました。朝の耳鳴りは、5/10程度に軽減していました。
 

・4診目来院時、

後鼻漏は少し良くなって5/10程度でしたが、まだら状の口唇はピンク色に改善していました。朝の耳鳴りは、治療前の1/10以下で、ほとんど気にならないそうです。また、左眼のすりガラス状陰影も少しマシになって、薄くなっているそうです。


・7診目来院時、

「(後鼻漏は)4/10程度にまで減っています」と仰っていました。また、「(後鼻漏が酷くなってから消失していた)鼻水が少し出るようになっています」とも仰っていました。そして「左眼のすりガラス状陰影の範囲が小さくなっています」と仰っていました。


・9診目来院時、

「(後鼻漏は)2/10程度にまで減っています」と仰っていました。


・11診目来院時、

「(後鼻漏は)1/10以下にまで減っています」と仰っていました。


・12診目、13診目と、

少し後鼻漏の症状が不安定な日があったそうですが、14診目には「ほぼ後鼻漏は出ませんでした」と仰っていました。


・15診目来院時、

「今週は、ほとんど出なかったです。一日のなかで、一度も後鼻漏を感じなかった日もありました。私、ひょっとして後鼻漏が治ったんでしょうか?」と、不思議そうに仰っていました。


・16診目、17診目と、

ほぼ後鼻漏が気にならなくなる程度にまで改善していたので、今回の集中治療を終了し、以後は適当な間隔を置いたメンテナンス治療に切り替えることにしました。

 





⑤  今回の症例の概説、、、

   局所免疫力減退、細胞再生力減退、自律神経失調を回復する…
◆ 原因不明の原因(仮説)の推測と、その根拠について…

・耳鼻科での検査では、しつこい後鼻漏の原因となる様な腫瘍、腫瘤、炎症などの異常が特に確認されていないので、当院なりの仮説を立てて治療に当たることにしました。その仮説とは、「新型コロナ感染をきっかけとして、長年のアレルギー性鼻炎によって脆弱化していた上咽頭あるいは(副)鼻腔の粘膜上皮が部分的に破損し、その修復過程に遅延が生じる事によって、同部で軽度の炎症反応(☚後鼻漏の発生源)が起きているのでは、、、」です。


・上記仮説の根拠として、
1.「後鼻漏が出るようになってから、花粉症状は出なくなった(☚アレルギーの温床となる粘膜上皮の欠損?!)」
2.「両眼瞼のクマ、あるいは顔色の悪さなど、頭顔面領域の血行不良が推測される(☚上咽頭、鼻腔などの局所免疫力&細胞再生力の低下)」

などがあります。

 

  

「くま」は血流不良を示す兆候

 

 

◆ 原因仮説を実現する整体治療法…副鼻腔-上咽頭の血流回復 !!
・ここまで仮説を立てれば、後は実行あるのみです。つまり、上咽頭や(副)鼻腔の局所免疫力および細胞再生力を回復する目的の為に、「静脈還流促進テクニック翼突筋静脈叢解放テクニック」を施術し、同部への血液循環の回復を図り、免疫細胞の浸潤増加と、細胞再生に必要な材料やO2運搬の増進を期待することにしました。

これでもって、同部の慢性炎症状態が回復し、粘膜上皮細胞の再生が促進して健康状態に戻れば、しつこい後鼻漏も解消するのでは、と考えました。

 

(副)鼻腔を支配する血管網

 

 

◆ 過剰な後鼻漏のもう一つの原因(仮説)「(局所の)自律神経失調」とその整体治療…
・ただ念のため、Aさんの過剰な後鼻漏が、上咽頭や(副)鼻腔の粘液分泌を調節する局所の自律神経の失調が原因しているのでは(☚例えば、翼口蓋神経節=分泌亢進or頸部交感神経幹=分泌抑制)、との考えから、「口蓋神経節解放テクニック頸部交感神経幹解放テクニック」も施術しておきました。

 

(副)鼻腔の分泌を調整する自律神経=翼口蓋神経節(赤色部分)

 

 

(副)鼻腔の分泌を調整する自律神経=頸部交感神経幹(赤色部分)

 


・結果的に11診目には、後鼻漏は治療前の1/10程度にまで改善し、17診目にはほぼゼロにまで解消したので、上記仮説で、概ね妥当であったのでは、と思います。

 

 

 

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それではお大事にしてください。

 

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