数年前から続く股関節痛(変形性股関節症 ? )と下肢痛の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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数年前から続く股関節痛(変形性股関節症 ? )と下肢痛の整体治療
患者Aさん=61才-女性-主婦の症例

 

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①    Aさんの病歴・・・
患者Aさんは、別件(後鼻漏緑内障、他)の治療で来院されていましたが、数年前から両方の股関節痛と下肢の痛みがありましたので、本件も併せて整体治療する事になりました。

 

 


②    Aさんの診察
・Aさんは本件について整形外科を受診していないので、X線などの検査はしていず、股関節の変形等の状態は不明だそうです。そのかわり、整体や鍼灸治療などをされていたそうです。ただ、別件での血液検査では異常は無く、血圧は120/85mmHgで安定しているそうです。
・痛む部位は、右の鼠径靱帯の中央部付近で、歩行時に足を上げにくく、跛行は無いそうですが、いびつで不安定な歩き方になるそうです。安静時痛は無いそうですが、歩行時に痛みが強くなり、右膝あたりまで痛みが広がるそうです。左側では左の鼠径靱帯付近から大腿の外側面にかけて痛みと言うより違和感が強いそうです。こちらは安静時にも違和感が生じているそうです。
・生来、身体は丈夫な方で、時おり風邪をひく程度以外には、胃腸をこわす事も無く、健康体であったそうです。
・Aさんは比較的若年の43才で閉経したそうですが、特に生理痛なども無く、またお子さんも(☚現在32才)安産だったそうです。
・腹部聴診上、血管雑音はなく、グル音は弱く聴取出来ました。
・腹部触診上、腹部全判的に緊張がありましたが、特に心窩部から左季肋部の緊張は極めて強く、また圧痛もありました。腫瘤感はありませんでした。しかし、右鼠径靱帯中央付近の深部に(腸腰筋の下部と思われる)、緊張感のある腫瘤を触知できました。
・下肢触診上、左右腸腰筋の停止部付近(小転子付近)と大腿直筋の起始部付近(下前腸骨棘付近)に、著明な緊張と圧痛がありました。また左右大腿直筋にも著明な緊張と圧痛がありました。左右の大腿三角付近は全般的に緊張し、圧痛がありました。しかし浮遊感はありませんでした。さらに、左右のハムストリングにも緊張があり、特に両方の半腱様筋・半膜様筋は著明な緊張がありました。
・アンビルテストは左右とも陰性でした。ドレーマンテストは右でやや擬陽性でした。また股関節の可動域検査では、左右股関節とも内-外旋にやや可動域制限がありました。股関節面のザラザラ感はありませんでした。屈曲-伸展に問題はありませんでした。下肢の神経学検査で特記する事項はありませんでした。

 



➂ 治療目標と整体治療
⑴    腸腰筋、大腿直筋の緊張を解放し、下前腸骨棘や小転子付近の刺激(☚股関節痛の原因と思われる)を取り除く
⑵    内側・外側大腿回旋動静脈および閉鎖動静脈関節臼枝の血流を回復し、股関節構成要素の代謝を改善する

   ・大腿直筋解放テクニック
   ・腸腰筋解放テクニック
   ・閉鎖動静脈解放テクニック
   ・内側・外側大腿回旋動静脈解放テクニック

 





④    経過と結果・・・
・2診目来院時、

「右の股関節痛がマシになり、少し歩きやすくなりました」と仰っていました。
 

・3診目来院時、

「右は大分良くなっています。左の股関節痛もマシになっています」と仰っていました。
 

・6診目来院時、

「足のすねが少し重たいですが、股関節の痛みはほぼ無くなりました。足も上の方に挙げて歩けるようになりました」と仰っていました。
 

・9診目来院時、

「ほぼほぼ、足の感じは良くなってきています」と仰っていました。
 

・11診目来院時、

「身体も体調がよくなった感じがして、最近は良く歩けるようになりました。先日は6000歩も歩けました」と喜んでおられましたので、股関節(足)の集中治療を終了する事にし、Aさんの他の愁訴(後鼻漏緑内障など)に集中する事にしました。




⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 二つの仮説で治療計画…

・Aさんは、本件についX線検査などを受けていないので、股関節の変形などについてのデータはありませんので、二つの仮説を考えて、治療目標を立てました。一つは股関節付近に付着する筋肉の骨端症(注1)を想定した治療計画で、う一つは軽度の変形性股関節症があると想定した治療目標です。

 

 

◆ 仮説⑴…骨端症の可能性・・・
・まず一つ目の骨端症に関する仮説ですが、それは腸腰筋と大腿直筋に関するものです。前者の筋肉はその停止部が
小転子にあり、後者の筋肉は同じく下前腸骨棘にあるからです。つまり両停止部とも股関節付近にあるので、もしこれらの筋肉に過度の緊張があり、その停止部の骨膜に過度の刺激が加わっている場合、その停止部骨膜が牽引型の骨端症の様な刺激を受け、疼痛の原因となり、それは患者的には「股関節痛」と認識されやすいからです。

 

  

筋緊張を改善し、股関節付近の疼痛を解消する

 

 

◆ 仮説⑵…変形性股関節症の可能性・・・
・二つ目の変形性股関節症に関する仮説ですが、Aさんは整形外科でX線検査をされていないのでハッキリとは分かりませんが、年齢的な事や、あるいはドレーマンテスト(☚大腿骨頭すべり症や股関節に変形などがあると陽性所見になりやすい)で右側が擬陽性的な所見があった事などから、念の為に変形性股関節症に関する治療計画を取り入れました。

 

   

股関節の血流改善で変形軟つの修復を促進する

 

 

◆ 股関節痛が6診目に解消 !!
・結果的に2~3診目から改善傾向を示し、6診目には股関節痛はほぼ解消したので、おそらく仮説1の方がメインだったと思われます





注1)    骨端症とは
骨端症とは、骨への血流障害によって骨壊死が生じる病態の総称で、以下の3タイプがある。
1.    剪断型
関節面の水平方向への滑り運動が過剰となり、その結果相対する骨面に過剰な負荷が加わって虚血-疲弊する事で骨壊死が生じるタイプ。特に骨面が「岬」の様に突出している部位(☚肘や膝など)に起こりやすく、それが進行すると突出している根元の部分から虚血が起こり、その部分が離断する「離断性骨軟骨炎」になる事がある。

2.    圧壊型
体重負荷やオーバーユーズなどにより、垂直方向の関節面に過剰な荷重負荷が加わる事で圧迫-虚血が起こり、骨壊死をきたすタイプ。脊椎などに好発する。

3.    牽引型
ある特定の筋肉のオーバーユーズにより、その筋肉の付着部の骨膜が過剰に刺激され、それが疼痛の原因になったり、あるいは炎症の原因となるタイプ。進行すると当該部位の骨膜が過剰に反応し、骨の腫大(骨棘)が生じる事もある。


Aさんの股関節痛は、この牽引型の可能性が高いと思われる。

 

 

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それではお大事にしてください。

 

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