性欲減退と陰嚢痛(射精痛)の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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性欲減退と陰嚢痛(射精痛)の整体治療
患者Yさん=39才-男性-会社員の症例


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①    Yさんの病歴・・・
若い時からYさんは、射精を我慢している時、あるいは射精時に、陰嚢の後面が痛くなるそうです。数か月前に結婚されたばかりですが、この陰嚢痛のせいかあまり性欲が湧かず、性交渉も減っているそうです。ご夫婦とも挙児希望なのでこの陰嚢痛を解消して通常の性欲=性交渉が出来るようになりたいそうです。Yさんは別件で来院されていましたが、本症も併せて整体治療する事になりました。

 



②    Yさんの診察
・勃起不全は無いそうです。
・数年前に精液の検査を受けられたそうですが、その時の結果では精子数が健常の半分くらいだったそうです。その時、左鼠径部の手術を受けられたそうですが、精子数はあまり増えていなかったそうです。その原因はよく分かっていないそうです。性感染症の検査では異常は無いそうです。
・排尿痛は無いそうです。また、尿の射出力に問題は無いそうです。
・Yさんの身長と体重は172cm、56kgだそうです。身体は硬い方で、腰の前屈などで手が床につかないそうです。
・腹部聴診上、グル音はやや弱めでしたが血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、臍の左右の縦のライン上に緊張と圧痛があり、それは左右の恥骨結節~浅鼠径部輪付近にまで続いていました。また、左右の腸骨筋の停止部にも著明な緊張と圧痛がありました。
・問診上、小学生時代に数年間陸上クラブに入っていたそうです。

 



③    治療目標と整体治療
  ⑴    精管の絞扼を解放する
  ⑵    精巣への循環を回復する

・鼠径管解放テクニック
・精巣動静解放テクニック
・腸骨筋の筋肉調整

 

 


④    経過と結果・・・
・初診治療後、今後射精を我慢した時、あるいは射精時の陰嚢の状況を自己観察するように、お願いしておきました。
・3診目来院時、上記初診時にお願いしていた事について「(我慢している時、射精時とも)陰嚢痛がありませんでした。」と回答がありました。
・別件治療の全てが終了する7診目来院時に改めて確認すると「陰嚢痛は全くなく、性欲もほぼ通常に近い感じかな、、、」と仰っていました。

 

 



⑤     今回の症例の概説、、、
・今回のYさんの陰嚢痛の原因ですが、素直に考えると陰嚢からの出る精管の走行間に”何らかの理由”による絞扼性の障害があり、それが精子の移送時に精管の目詰まりの要因になって、精管平滑筋が無理に精子を通過させる為に過剰に収縮する事により、その通過部位である陰嚢後面付近に痛み生じているのでは、と推測されます。

 

 

 

・その”何らかの理由”ですが、精管の術後も精子数が改善されていない事から、精管自体よりもその周囲、その触診所見からおそらく大腰筋の緊張・腫脹、が筋裂孔部付近で同部を通過中の精管を圧迫することにより精管が絞扼されているのでは、と考えました。
 

・Yさんはかなり身体が硬い体質の様で、他の骨格筋も全般的に硬く緊張状態の触診所見でした。そこで「今までに、大腿を思いっきり上げて、膝がしらをお臍に突き上げるようなトレーニングをしていませんでしたか?(☚短距離走のトレーニング)」と改めて問診しすると、Yさんは「そう言えば、小学生時代に陸上クラブでのトレーニングでそんなことをしていました」と仰っていました。

 


 

 

・憶測ですが、その際に大腰筋を過度に傷めて、その緊張が現在まで残っているのでは、、、それが筋裂孔を圧迫し、近接する鼠径管を通る精管の絞扼につながっているのでは、と推測しました。
 

・精子数については専門医による精査をして頂かないとその改善か否かは分かりませんが、とりあえずは陰嚢痛が改善し、ご夫婦の性交渉にも寄与できたようなので、「ひとまずOK」と言うことだと思います。
 

 

 

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