腹痛と腰痛の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。

腹痛と腰痛の整体治療
患者Sさん=62才-女性-主婦/自営業の症例
 
 
 
 
① Sさんの病歴・・・
以前に胃下垂・その他の愁訴の治療で来院されていた患者Sさんですが、すでに胃下垂等は完治していたのですが、2週間ほど前から時折腰痛が生じるようになったそうです。その時、腹痛も関連して生じるそうです。
 
 
 
② Sさんの診察
※今回、新たな腰痛と腹痛の件で来院された際の所見
・腰痛の部位は左右の腸骨稜付近だそうです。また腹痛の生じる部位は臍と恥骨の中間付近で、その奥に500円玉くらいの広さの硬いモノを触れる事が出き、それを押圧すると腹痛と腰痛が誘発できるそうです。
・腰痛と腹痛が生じる時間帯は色々で、例えば前日の夜から少しずつ重だるくなり、翌日の起床時に腰が痛くて起き上がれなくなったり(但し数十分すると自然に解消するそうです)、また昼間の家事仕事中に次第に痛み出し、乳酸菌などのサプリを服用すると改善したりするそうです。
・Sさんは外胚葉タイプで、身長は168cm体重は50kgだそうです。
・胃下垂がひどかった時の習慣で、臍下までのウエストの締まったジーンズを履くことが多いそうです。
・排便と排尿は快調だそうです。また、以前の胃下垂感も全く無いそうです。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音は普通程度に聴取出来ました。
・腹部触診上、臍と恥骨の中間部を軽く押圧すると約2~3cmで腰椎に触れることが出来ました。
※胃下垂・他で来院した際の診察所見
・腰痛と下腹部痛は起床時(臥位状態)に強く出るそうです。その部位は恥骨から臍下にかけてと、仙骨周辺だそうです。
・病院では有効な治療法がなく、近くの接骨院で治療されていましたが全く効果が無かったので、ご自身で色々な治療法を試されていたそうです(例=漢方、サプリメント、体操、ツボ治療など)。その経験上、どれも効果は無く、一番効果的だったのは「朝ぶろ」だったそうです。
・排便は毎日1回あるそうですがスッキリ排便出来ることは稀で、スッキリ排便出来た時は腰痛・腹痛が両方とも解消するそうです。しかし全部排便出来ずに残便感がある時は腰痛・腹痛も解消しないそうです。そのせいもあって、下剤(☚漢方薬)を30年以上も服用していたそうです。下剤を服用すると1日に3回ほど排便があり、残便感も解消し、腹痛や腰痛も無くなるそうです。但し、漢方薬は1年ほど前から、出来るだけ服用しないようにしているそうです。
・便の性状は普通で、血便や筋状便(リボン状便)も無いそうです。
・初潮は遅く、閉経も早かったそうです。
・生理痛はほとんど無かったそうです。また、その他の婦人科的愁訴・疾患も特になかったそうです。子宮下垂も無いそうです。
・32才の時に出産されていますが、安産で時間も短かったそうです。
・排尿障害や排尿痛あるいは不正出血は無いそうです。
・左右の下腿の冷え性があるそうです。
・下腿の神経学検査で異常はありませんでした。
・Sさんの出生時に左鼠径部(恥骨側)に軽度の鼠経ヘルニアがあったそうですが、その時の担当医師より「手術などの治療をする必要もなく、放置していても大丈夫です」と言われていたそうです。ただ、成人後も時折左鼠径部に軽い疼痛が生じることがあるそうです。
・血圧は具体的な数字は覚えておられませんでしたが、正常範囲(やや低い方)だそうです。
・血液検査でも特段の異常を指摘されたことは無かったそうです。
・腹部聴診上、血管雑音はありませんでした。グル音はやや弱めに聴取出来ました。
・腹部打診上、盲腸部~下腹部~S字結腸部は濁音でしたが、恥骨直上から臍部~左季肋部にかけては鼓音でした。
・腹部触診上、腫瘤感はありませんでしたが、盲腸部~下腹部~S字結腸部にかけて極めて著明な粘土様の抵抗感がありました。また、十二指腸空腸曲や直腸部、S字結腸部(下腸間膜静脈部位)など数か所に著明な緊張と圧痛があり、特に左下行結腸はやや緊張して触れることができ、同部の押圧で押圧部位からS字結腸~左鼠径部(恥骨側とASIS側)、さらに大腿前面に放散痛が誘発出来ました。さらに回盲部の押圧でも左季肋部にかけて放散痛が誘発出来ました。肝脾腫はありませんでした。左右の恥骨結節直上にも著名な緊張と圧痛がありました。
 
➂ 治療目標と整体治療
    ⑴ 消化管平滑筋の疲労回復と腰痛機序の仮説の説明(カウンセリング)
・平滑筋テクニック
・カウンセリング
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・初診治療後、経過観察してもらう事にしました。
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のSさんの腰痛と腹痛ですが、これは
1.Sさんの外胚葉タイプ
2.便の消化管通過
が関係しているのでは、と思われます。

・まずSさんの腹部の圧痛部位ですが、同部の深部はまぎれもなく腰椎椎体の前面にあたります。おそらくL4から岬角にかけての部位と推定されます(☚拍動は触れないので血管の可能性は低いと思われます)。ところで外胚葉タイプのSさんの腹部は”皮下脂肪や内臓脂肪がほぼ存在しないのでは”と勘違いするくらい薄く扁平状でした。ですから臍と恥骨の中間付近を押圧するとすぐ直下(約3cm)に腰痛椎体前面(L4付近)が触れられるのは当然だと思われました。腰椎椎体前面は腰椎神経叢の枝や上下腹神経叢~下腹神経などが底着・走行していますから、お腹を押圧して腰椎に触れることはこれらの神経(あるいは前縦靭帯or腰痛骨膜)を刺激することになり、それが腹痛を誘発しているのでは、と推定されました。
 
 
 
 

・次に日常に生じる腹痛-腰痛については、Sさんの腹部はわずか3cmほどしか厚みの無い狭い扁平状ですから、その狭い腹部を横切る消化管内を便が通過するのは相当な蠕動力が必要と思われます(☚ウエストが引き締まったジーンズを履いているのも影響している可能性)。従って、その際にその糞塊が腰椎椎体前面を擦るように通過せざるを得ません。ですからその時に「1.平滑筋の強縮が起こり、それが腹痛・腰痛の原因になる、2.狭い腹腔を通過する消化管内の糞塊が、腰椎前面の神経群や前縦靭帯・腰椎骨膜を刺激し、腹痛や腰痛が生じる」と言った可能性が考えられます。

・①「Sさんの病歴」でも記した通り、Sさんは以前に当院で整体治療を受けていましたから、今回それ程治療が必要な状態ではありませんでした。従って、③「治療目標と整体治療」で記した通り、今回の腰痛-腹痛の仮説を説明した上で様子を見て頂く事にしました。
 
 
 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県