股関節付近の痛みと整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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股関節付近の痛みと整体治療
患者Mさん=53才-女性・主婦/公務員の症例
 
① Mさんの病歴・・・
患者Mさんは、4日前の仕事中に少し高めの椅子から時計回りに立ち上がろうとした際に股関節をぐねった感じがし、右の股関節付近を傷めたそうです。その時は何とか我慢して帰宅したそうですが、二日経っても三日たっても痛みが治まらなかったので、今回の来院となりました。
 
 
 
② Mさんの診察
・歩行時に違和感あるいは軽い痛みがあるそうですが、目立った跛行はありませんでした。ただ、右足を上に上げにくいそうです。
・今回の股関節痛で整形外科などの医療機関の受診はされていませんでした。
・血圧は100/60mmHgだそうです。
・痛む部位は右側のASISと大転子の中間部が一番痛むそうです。その次に痛む部位は右腸骨稜の外側-下方数センチ付近だそうです。前者の押圧で痛みはそれほど増強されませんでしたが、後者の押圧(深部)で痛みは増強しました。
・上記部位の発赤や紅斑-発疹などは無いそうです。
・安静時に痛みは生じないそうです。一番痛む時は階段を上る時だそうです。
・15年以上に及ぶ慢性の便秘症でしたが、今は改善して残便感も無いそうです。また、五十肩もほぼ改善状態が維持できているそうです。
・腹部聴診上、グル音はやや弱く聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、左右ASISの位置はほぼ正常でした。回盲部、左下腹部(特にASIS~鼠経靭帯上縁部)などに緊張と圧痛がありました。腫瘤感、抵抗感はありませんでした。肝脾腫はありませんでしたが、胆嚢底は少し腫脹して触れ、軽度の圧痛がありました。
・下肢の神経学検査で異常はありませでした。
・股関節の可動域検査で左右差はありませんでした。ただ、右股関節で内旋時に患部に痛みを誘発出来ました。
・アンビルテスト、ドレーマンサイン、トーマステスト、パトリックテストによる陽性反応はありませんでした。トレンデンブルグサインは右側で軽度陽性でした。
・坐骨大腿靭帯、腸骨大腿靭帯、恥骨大腿靭帯部に腫脹、発赤は無いそうです。また同部の圧痛はありませんでした。
・右大腿筋膜張筋が著明に緊張していましたが、圧痛は軽度でした。右中殿筋は筋腹の深部でゴルフボール大の範囲で極めて著明な圧痛がありました。
 
 
 
③ 治療目標と整体治療
   ⑴ 盲腸部~上行結腸部の腸骨との癒着(?)を解放する
   ⑵ 中殿筋筋腹内にうっ滞していると予想される血種を拡散し、早期吸収しやすいように筋肉緊張を解放する

・腸骨はがしテクニック
・中殿筋と大腰筋の推拿(圧法、揉法、コン法)と筋肉ポンプ 
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・初診治療後、「痛みが減っています、足を上げやすくなっています」と仰っていました。その後、Mさんが治療室内を歩いたり階段を上ったりして痛み-違和感を確かめられた結果、通常の行動でほとんど支障が無い、との事で、一応初診治療で終了する事にし、様子を見てもらう事にしました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のMさんの股関節痛は骨(骨折・変形性関節症・関節唇障害など)や靭帯(捻挫)の病態は無さそうでは、と思われました。ただ、閉経期の女性ですから骨粗鬆症や関節症的なリスクを念頭に置きながら診察・整体手技を行う必要があると思いました。

・その様な中で一番可能性のある病態として「右中殿筋の筋挫傷(Ⅰ度)が主因では」と予想されました。おそらく、Mさんが椅子から立ち上がり時計回りに回転しようとした際に、右中殿筋の筋線維-数本が断裂したのでは、そしてその際に微量出血した血種が中殿筋を刺激しているのでは、と思われます。
 

・もし、中殿筋の緊張(こり)だけであれば、4日もすれば少しは痛みが緩和してもおかしくありませんし、さらに中殿筋を押圧した際の圧痛の状況が「筋肉のコリ」というより「筋挫傷(断裂)」といった感覚だったからです。この「コリ」か「挫傷」かの判断は非常に難しく、特に一部断裂の「Ⅰ度挫傷」は極めて少量しか出血せず肉眼的に内出血痕は見えないので、この様なアバウトな判断にならざる負えません(☚当然XせんCTなどでも確認できません)。

・しかし、この判断は施術に際して極めて重要だと思います。なぜなら挫傷の際は、挫傷専門の整体テクニックに切り替えて施術しないと悪化させることがあるからです。それは「挫傷」の患部に対して、間違えて「コリ」と思って「コリ」専用の整体テクニックを用いると、挫傷した患部を余計に傷めてしまうことがあるからです。その意味で、今回挫傷専門の「血種を拡散する整体テクニック」を施術したので、初診でも著効を示したのでは、と思います。
 

・ところで、右の中殿筋付近の痛みはMさんの愁訴としては2番目の痛みですが、しかし同筋の筋挫傷により右股関節を安定-支持する機構が不安定になり、その分右の大腿筋膜張筋に過剰な負担が加わる事で著明に緊張し、それが血行不良などを起こす事で大腿筋膜張筋付近の疼痛が生じているのでは、と思われます。

・その証拠と言っては何ですが、今回の整体治療で右の大腿筋膜張筋には一切触れていないにも関わらす、症状がほぼ解消したからです。

・あともう一つの原因として、右腸骨と盲腸-上行結腸との癒着(?)も関連しているのでは、推定されます。実際、最初に結腸に対する「腸骨はがしテクニック」を施術すると、Mさんの主訴である「右側のASISと大転子の中間部」の疼痛が半減したからです。
 

・おそらくですが、元々重度の便秘症だったMさんの大腸はいたる所で何らかの障害(癒着など)がある可能性があり、その一つが腸骨窩と盲腸-上行結腸部の癒着もあると思われます。その癒着により右下腹部の腹膜から大腿筋膜にかけて緊張が生じていたのでは、そしてこの「腹膜-大腿筋膜の緊張」が「腸骨はがしテクニック」で緩和し、大腿筋膜張筋の緊張も緩和したのでは(☚痛みの軽減)、と考えます。
 
 

 

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