腰痛(ギックリ腰)の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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腰痛(ギックリ腰)の整体治療
患者Fさん=59才-男性/公務員の症例

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① Fさんの病歴・・・
患者Fさんは普段の仕事で重たい荷物を持ち運びする事は無いそうですが、腰痛が生じる4~6日前の3日間は仕事の都合上、重たい荷物を何度も持ち運びされていたそうです。そして3日前から少しずつ腰が痛みだし、それは次第に悪化していったそうです。今までに何度か急性腰痛(ギックリ腰)をしたことがあるそうです。

 

② Fさんの診察
・腰痛の部位は、左臀部の上部だそうです。
・数分間ほど椅子に座っていると、次第に左臀部の痛みが増強し、臥位になると痛みは軽減するそうです。安静時痛は特に無いそうです。
・立位での腰の側屈や回旋で痛みは生じないそうですが、前屈と背屈で少し増幅するそうです。
・発熱はありません。食欲は普通で、体重の変化は無いそうです。下肢の痺れや跛行はありません。
・排尿・排便は正常にあるそうです。
・聴診上、胸腹部の血管雑音はありませんでした。血圧は正常範囲だそうです。腹部のグル音は弱く聴取出来ました。
・SLRテストで異常はありませんでした。神経学検査も異常はありません。
・股関節や膝関節も正常可動域で、腰痛の誘発はありませんでした。
・第5腰椎はやや前方変位でハイパーモビリティー状態でした。脊椎の骨叩打痛はありませんでした。
・触診上、左中殿筋に緊張と圧痛がありました。左右の脊柱起立筋は中程度の緊張と圧痛がありました。左季肋部とS字結腸部に著明な緊張と圧痛がありました。腹部は膨満傾向でした。
・肝脾腫や腫瘤感、抵抗感はありませんでした。

 

③ 治療目標と整体治療
   ⑴ 中殿皮神経の関連痛を解放する
   ⑵ 腸骨下腹神経の絞扼を解放する
   ⑶ S字結腸の緊張を緩和する

・平滑筋テクニック

 

④ 経過と結果・・・
・初診治療終了後より1-2分経過する頃から、次第に腰痛が少し軽減してきたそうです。その後、治療室内で少し休んで頂いた後、もう一度腰痛の確認をして頂くと、3/10程度まで軽減していたそうです。治療後、ズボンのベルトを二つほど短くする事が出来るくらい、腹部膨満が軽減していました(☚骨盤内うっ血改善によるウエスト矯正)。
・1週間後に再来院して頂いて腰痛を確認すると、初診後3/10程度まで軽減していた腰痛は特に変化が無かったそうです。そこで初診と同様の治療を施術したところ、ほとんど腰痛は解消しましたので、一応の治療終了としました。

 

⑤  今回の症例の概説、、、
・今回のFさん症例は、腰背部の脊椎や筋肉群に対して一切施術していませんでした。施術した部位は腹部の消化管に対してだけでした(☚平滑筋テクニック)。にもかかわらず腰痛が軽減-消失していた所から、やはり消化管が主因となる腰痛だった、と思います。


・ただ、その原因を特定しにくかったので、上記③-治療目標と整体治療に掲げる様に、
⑴ 中殿皮神経の関連痛を解放する
・・・胃の過労-緊張による上臀部への関連痛を想定(☚小野寺圧痛点?)
⑵ 腸骨下腹神経の絞扼を解放する
…胃または十二指腸空腸曲付近の緊張による腸骨下腹神経の絞扼による神経痛を想定
⑶ S字結腸の緊張を緩和する
…S字結腸の緊張~骨盤筋膜への緊張の波及(?)
の三つを想定して施術しました。実際、「⑴~⑶のどれが一番効果があったのか」は不明です。おそらく三つともある程度原因になっていたのかもしれません。

 

・⑴や⑶に関しては、患者Fさんは59才との事で「いわゆるガン年齢」ですので、腰痛が解消したとしても念のために胃腸の検査を勧めておきました。


・ところで今回の症例では、患者Fさんは腰痛が発症する前に、普段持ち運びすることの無い重たい荷物を3日間に渡って持ち運びする「肉体労働」をされていた事から、腰痛の原因として「筋骨格系」的な原因(例-筋肉疲労・挫傷or変形性腰椎症など)がすぐに想定されやすい、と思います。


・確かに、普段Fさんは重たいものの持ち運びをされないのですから、また59才という年齢的なこともあり、筋肉疲労や腰椎の問題も存在している、と考えられます。しかし、その腰痛発症が肉体労働から1日経った翌日に徐々に発症してきている事から、筋骨格系の問題以外に、何らかの基礎的病態があるのでは、と考えました。


・この推定は今までの経験からよくあった事で、言い方を変えれば、この様な状況の腰痛患者さんに「筋骨格系の整体治療」を施術しても、意外と改善しない例が多くあったからです。逆に、平滑筋テクニックなどの内臓整体を施術する方が腰痛は改善しやすかったからです。さらに言えば、人生59年も生きていれば、筋肉や骨-軟骨だけでなく胃腸などの消化管機能も今までの飲食による多大なストレスの蓄積-疲労-緊張を受けているはずです。そして、その影響が上記⑴~⑶の様に腰痛などとして生じる事は、容易に推定される事だと思います。


・先述のごとく、腰背部の筋骨格系の問題も当然あると思います。その一例として
「腹部膨満」と
「第5腰椎はやや前方変位でハイパーモビリティー状態」
が考えられます。おそらく、腹部が膨満すると腰椎が前方へ滑りやすくなるストレスが生じ、それが腰背部の慢性的な筋肉疲労や前縦靭帯などの慢性捻挫状態につながる(☚腰痛の原因になる)、と推定されるからです。


・ただ、これに対しての最も有効と思われる対策はやはり「腹部膨満の解消」だと思います。そのお腹の出っ張りが無くなると、腰椎の前方滑りのストレスとそれに伴う腰背部の筋肉疲労の緩和が期待できるからです。当然、この事は患者Fさんに対してアドバイスしておきました。


・高齢時代の今、Fさんの様に60才前後の方々は後20~30年近く、親から授かった「身体」を使用していかねばなりません。以前のように「人生60年」では無いのです。然れば80才、90才まで筋肉や骨-軟骨だけでなく、消化管や肝臓・心臓・脳・・・etcを大切に使い、そして適切なメンテナンスをしていかないと、「高齢=長寿」というものがただの「苦痛」になってしまう様な気がします。整体師としての役割-本分は、どうもこの辺にありそうです。

 

 

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