「手の力が入らない」患者さんの整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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「手の力が入らない」患者さんの整体治療
患者Mさん=41才-女性/主婦の症例

 

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① Mさんの病歴・・・
共働きをされていた患者Mさんは、妊娠-出産を機に2年程前から専業主婦をされていましたが、その頃から次第に両方の手の力がはいらなくなってきたそうです(特に左手の筋力が落ちているそうです)。手に持った物を落とす事までは無いそうですが、”ビンの栓を開ける””タオルを絞る”などの日常動作にもかなり苦労するなど、支障が目立ってきているそうです。しかし手指に痛みが生じる事は無いそうです。整形外科でX線などの検査を受けたそうですが、特段の異常は見つからなかったそうです。その後鍼灸院や漢方を試されていますが、改善は無いそうです。

 

 

 

② Mさんの診察
・握力は左右とも若干減弱していましたが、MMT的には「4」だと思われました。下肢筋肉群の筋力手低下を感じることは無いそうです。
・食欲はあり、好き嫌いは無いそうです。アルコールは機会飲酒で喫煙習慣は無いそうです。
・中学-高校時代にバトミントンをしていた以外に、特段のスポーツ歴は無いそうです。また、外傷歴も無いそうです。
・血圧は低めだそうですが、朝は早く起きることができ、めまいや立ちくらみも無いそうです。
・眼瞼はやや薄めのピンク色でした。
・頚部の筋肉緊張(コリ)はありますが、ジャクソンテスト、バレリーウ検査に異常はありませんでした。
・肩関節や肘関節の・手関節のアライメント異常-不安定や可動域制限・疼痛はありませんでした。
・左右の橈骨動脈、尺骨動脈の左右差はありませんでした。
・ライトテスト、アドソンテスト、ファレンテストは陰性でした。
・知覚異常など、上肢の神経学検査に異常はありませんでした。病的反射もありませんでした。
・上腕後ろ側の皮下脂肪の厚みは約3cmで弛み傾向でした。上腕筋、上腕三頭筋、上腕二頭筋のMMTに左右差はありませんでした。筋力はそれほど強くありませんでした。
・前腕の皮下脂肪の厚みは約1cm程度ですが、皮膚の緊満感(特に前腕の前側)がありました。前腕の屈筋群の緊張-腫脹と圧痛がありました。各筋のMMTに左右差はありませんでした。橈骨、尺骨の骨叩打痛はありませんでした。また、両骨の触診所見で腫瘤や骨棘などの異常はありませんでした。
・手指の巧緻運動障害はありませんでした。また、手指に特段の圧痛や腫脹はありませんでした。
・前腕に”痛み”というよりは”重たさ”を感じることがあるそうです。
・爪圧迫テストは2.0秒でした。
・母指と示指による涙滴徴候は陰性でした。

 

 

 

③ 治療目標と整体治療
     ⑴ 前骨間神経と前骨間動静脈、あるいは橈骨動脈(神経)、尺骨動脈(神経)の絞扼を解放し、前腕筋群への神経伝導と血流を回復させる
     ⑵ 前腕筋肉群の疲労と緊張を緩和する

・推拿(圧法、揺法)
・筋肉ポンプ
・自分で出来る治療法とエクササイズの指導

 

 

 

 

④ 経過と結果・・・
・初診治療後、「前腕がメチャクチャ軽くなりました」と仰っていました。
・2回目来院時、「手指の力が大分入るようになっていました」と仰っていました。また、前腕の緊満感・圧痛と爪圧迫テストが改善していたので、自分で出来る治療法をお教えして、治療終了としました。

 

 

 

⑤  今回の症例の概説、、、
・手の筋力が落ちる事は色々な原因がありますが、中には生命に関する病態もありますので注意が必要だと思います。しかし今回のMさんの病歴上、約2年間続いている慢性的ですが悪化傾向の無い筋力低下ですので、ALSやギランバレー、あるいは中枢神経的な病態ではないことが予想されます。また、手指の筋力低下以外の所見が無い事から、膠原病的なミオパチー等でもなさそうです。


・しかし”単なる筋肉疲労”と片付けられない様な筋力手低下があるのも事実なので、その点の病因を見つけることが今回のMさんの症例のポイントだと思いました。そのポイントは、上腕皮膚は比較的たるんでいる状況ですが、前腕にはかなり緊満感があり、前腕内圧が上昇しているのではないか、と疑えることだと思います。


・前腕は骨間膜で前側と後側が遮断されていて筋肉腫脹などで内圧が上昇すると腫脹した筋肉と骨間膜の間に挟まれている神経や血管が絞扼され、手指の筋力麻痺などの病態を呈する事があり、それを「前骨間神経麻痺」あるいは「後骨間神経麻痺」などと呼ばれています。ですから今回のMさんの症例は、完全な麻痺に至るまでいかずともその初期の段階にある「慢性コンパートメント症候群」的な病態では、と推定されます。

 

 


・骨折による骨の変位・変形や橈骨・尺骨の腫瘤などが確認できないので、前腕屈筋群のオーバーユーズによる疲労蓄積-筋肉腫脹が内圧上昇の主因と考えて、同筋群に対する推拿両方が有効と考え、施術しました。


・前腕屈筋群の疲労-腫脹は中高時代にバトミントンで手首の屈伸を繰り返ししていた時の疲労の蓄積が、遠因になっていたのかもしれません。また、現在子育て中のMさんですから、これからも前腕筋肉群を酷使する状況が続くことが予想され、かつ前腕は比較的患者自身で施術しやすい部位なので、自分で出来る治療法とエクササイズを指導する事にしました。

 

 

 

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