めまい(立ちくらみ)と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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めまい(立ちくらみ)と整体治療

鎖骨下動脈盗血症候群の可能性…
患者=Tさん-23才-女性-主婦/パート

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① Tさんの病歴…パソコン仕事でめまい(立ちくらみ)が起こります。
患者Tさんは2-3年前からめまい(立ちくらみ)するようになったそうです。毎日ではないそうですが、パソコン仕事が多い日に席から立つと、必ずと言っていいほどめまい(立ちくらみ)が生じるそうです。また洗濯物を取り入れたりたたんでいたりしていても、めまいが生じることがあるそうです。吐き気やろれつが回らない、失神などの症状はないそうです。
病院での検査では、貧血や脂質異常、心電図異常、血圧、炎症反応、その他の異常を指摘されたことは無いそうです。接骨院などで時々施術してもらうそうですが、芳しくないので来院されました。

 
 

② Tさんの診察
・眼瞼結膜はピンク色で、不正性器出血や血便等は無いそうです。
・首の後屈、クゼマック試験、アシュネル試験で異常はありませんでした。手指は正常に動きます。
・脈診上、左橈骨動脈の脈が軽度減弱していました。
・食欲はあり、難聴、耳鳴り、微熱や倦怠感などの所見はありませんでした。歩行も正常に歩けました。
・胸部聴診状、特記する事はありませんでした。
・アドソンテスト、モーリーテストが左側で陽性でした。左前・中斜角筋の緊張と圧痛がありました。
・頸椎と胸椎にサブラクセーションがありました(C5-6=RP,T8-9=LP)。

 

 

 

③ 治療目標と整体治療
      ⑴ 左鎖骨下動脈の血流確保
・頸椎、胸椎のアジャスト
・左前、中斜角筋の推拿(圧法)

 

 

 

 

④ 経過と結果
・初診1週間後の2診目、「この一週間で、パソコン仕事の後でもめまいはありませんでした。」と、Tさんは仰っていました。この日、初診時と同様の施術をしました。左橈骨動脈の脈圧は反対側とほぼ同じくらいまで回復していたので、とりあえずこの日から1か月間、様子を見てもらう事にしました。


・一か月後の3診目、「この一ヶ月で一度もめまいがありませんでした。」と仰っていましたので、治療を終了しました。

 

 

 

 

⑤ 今回の症例の概説、、
◆ 上肢の挙上で「めまい」が生じる ?!?・・・鎖骨下動脈盗血症候群の可能性 ?!

・上記①病歴や②の診察結果、あるいは年齢・性別などから、脳や内耳の障害や貧血、動脈硬化、血管炎などの可能性は低いと考えられます。ただ、病歴で特徴的な事があり、それは「上肢の挙上・作業中(後)にめまいが生じる」ことです。(☚パソコン仕事、洗濯もの) 言い換えれば「上肢の活動中(後)、つまり上肢の血液需要増加時にめまいが生じている」ことになります


このケースで一番可能性が高い障害部位は「鎖骨下動脈の閉塞」で、特に左側の椎骨動脈分岐部付近だと推定されます(☚鎖骨下動脈盗血症候群の可能性)。鎖骨下動脈は上肢へ血液を運ぶ血管ですから、この部位での血管の閉塞は、左上肢に血液が流れにくくなるため、その代償措置として左総頸動脈経由で脳底動脈から椎骨動脈を経て鎖骨下動脈➡上肢へと血液が逆流する事があるからです。その結果、脳へ流れる予定だった総頚動脈の血液が減少して「脳虚血の症状…めまい、失神、呂律障害」などを呈する事があります。
この現象は鎖骨下動脈が脳への血液を「盗んだ」ように見られるので、先述の様に「鎖骨下動脈盗血症候群」と呼ばれています。

 

 

 

 

◆ 鎖骨下動脈盗血症候群は筋肉緊張でも起こり得る ?!
・一般的にこの現象は、動脈硬化や大動脈炎などの内科的な病態で生じるのが普通ですが、今回のTさんは年齢・性別的にも、またそれを疑う内科的所見・病歴は確認できませんでした。従って別の可能性として、いわゆる斜角筋症候群として、つまり前または中斜角筋が鎖骨下動脈の椎骨動脈分岐付近で鎖骨下動脈を絞扼-閉塞した結果、パソコン仕事の際に上肢への血流障害が生じ、先述の如く代償的に総頚動脈➡脳底動脈➡椎骨動脈➡鎖骨下動脈・・・へと血液が逆流していったため、脳の虚血が生じて「めまい」を生じたのでは、と推定されます。

 

 


・内科的原因であれば内科的治療が必要ですが、今回のTさんの症例においては頸椎のサブラクセーションや前・中斜角筋の緊張が鎖骨下動脈の閉塞に関係していると仮定すると、頸椎へのアジャストや前・中斜角筋への推拿が功を奏した理由が理解できると思います。

 

 

 

 

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