「夫との関係が苦しい、自分がどんな人間なのか知りたい」 その三 (全3章) | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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「夫との関係が苦しい、自分がどんな人間なのか知りたい (夫の浮気癖とsex less)  

その三 (3)

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●セッション (9回目 夫婦二人で来院)

 

夫婦で来院するも、夫がいきなり「心理学は怪しい、、、眉唾や!」と宣言し、ピリピリムードの中で始まった。

そんな雰囲気の中で夫は「自分でも良くない事はわかっている・・・しかしそれが上手く出来ない。」旨の事も言ってきた。明らかに苦悩の表情が見て取れた。


 

さらに夫婦の話し合いが進んだ。

妻の主張・・・「話し合いをたくさん持ちたい

夫の主張・・・「どちらかが我慢すべき

と、夫の主張と妻の主張はかみ合わず、喧々囂々と話し合いは延々と経過した。


 

その時、「何をしていいのか全く分からない、どうしたらいいのか・・・、でもいつかは変わらないと。。」と夫が頭を抱え込んだので、「私も全く分かりません。一体どうすればいいのでしょうか???」と夫に聞き返すと「・・・・・・・・、う~~~~ん、やっぱり話し合いですかね・・・」と夫がつぶやいた。


そこで


「あなたは一番最初にこう言いましたよね、”心理学は眉唾だ”と。そうです、あなたの仰る通りです。相手の心なんて所詮分からないのです。心理学なんて眉唾なんです。だから相手が”何を欲しているのか? ”何を嫌がっているのか?” ”何をしてほしいのか?” ”何をしてほしくないのか?”、眉唾だからこそそれを話し合わないとダメなんです。それがあなたの主張した”心理学は眉唾だ”ということでしょ!!」と、告知しました。


そして「改めて聞きますが、いつ頃自分を変えるのですか?」と、問いただしました。


夫「・・・・・、今の性格は急には変えられない、、、。」
私「イージス艦も急には止まらないですからね」(☚このカウンセリング当時自衛隊のイージス艦による海上事故があった)
夫「(笑い)・・・先生、うまい事を言う。」

 

この時から穏やかに話し合いが進みだした。そして「あなたはピュアな性格、否、ピュアすぎて30才になっても未だ子供、いえガキと同じなんですかね」と夫に話を向けると、

そうです、私は子供でガキです」と夫は素直に認めた。

さらにもう一つ「あなたは奥さんにベタ惚れなんでしょ?! 見え見えですよ。」と言うと、夫はテレまくっていた。

そこで「この際ここで宣言してください」と言うと、最初はなかなか承知しなかったが、大きな声で「惚れています!!!」と一言言った。


 

妻のRさんは「そんなん、ここで言われても、、、」とこちらも大テレ。。。
 

そして「あなたは心に大きくて苦しく重たいオモリを持っていないですか、それも30年に渡って」と質問すると夫は軽くうなずいた。同時に妻のRさんが「ほんとうにそうなの?」と夫に問いただした。

この時、妻のRさんも自己洞察することが出来た。つまりRさん自身が夫の苦しみを知ろうとしていなかった事を!


 

その後

どちらが被害者でどちらが加害者なのか?

こと、夫婦の事に関してはハッキリと線引きできないのかもしれません。
今回のケースでも夫側に問題も多かったですが妻側にも改善点は多々あった様です。


今回のセッションで幸いした事は、夫も妻も相手側だけでなく自分側にも問題点と改善点がある事を、被害者であり加害者でもある事を、二人共々痛切に実感出来た事だったと思います。


ここまでお互いに理解しあったので、ここから先はカウンセラーは一歩引き下がる段階に達し、心理療法を終了する段階に達したと思います。


「心理療法の目的は、カウンセラーを必要としないようにする事にある」

後は「大人ふたり」の智慧にかかっている、そう感じながら終了しました。


 

 

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