今年5月31日のエントリにある通り,状態の悪いCDをiTunesでリッピングすると読み取りエラーが多発するらしい.Apple純正のD/Aコンバータをで復調すると音質が落ちるだけで雑音はでないのだが,他社製のD/Aコンバータを通すとバリバリバリとすごい雑音がする.買ったばかりおマランツのアンプPM7000Nでも雑音が出た.
セキュアリッパーと呼ばれる種類のソフトがあってそれを使うとより忠実に取り込めるとのことで,試してみたのだが設定が甘いせいかCD一枚が一曲になってしまう.やっぱりiTunesでやれるといいなと思って,パイオニアのPureRead 4+というファームウェアにエラー訂正機能を持たせたブルーレイドライブを購入してみた.外付けでBDR-XL07JLという型番である.
写真.パイオニアBDR-XS07JL.
同梱されているマニュアルにはPureReadに関する説明は何もないが,パイオニアのウェブサイトに行くとユーティリティプログラムがダウンロードできてそれを使うとドライブのPureRead機能を設定できる.読み込みのパラメータを変えてリトライすることでエラーをなくそうとするものらしい.リッピング時にはパーフェクトモードとマスターモード(とPureRead Off)のモードがえらべて,パーフェクトモードだと訂正不可能なエラーが出た時点で読み込み失敗する.実際に試してみると偶然にも左右されるらしく再度読み込むとうまくいくときもある.また傷のあるCDでパーフェクトモードだとディスクの認識すらしないこともある.
マスターモードは訂正不可能でも失敗しないよう最小限の補完はするのだろう.パーフェクトモードでだめでもマスターモードなら読み込める.ただしこちらも認識するまで何回かディスクを入れ直すことがある.
リリングのマタイ受難曲をマスターモードで再取り込みしたところ雑音が消え音質も大変良くなった.これは価値がある.