我が家にいる「キンカジュー」はアライグマの仲間に分布されます。しかし、「キンカジューってどんな生き物?」と聞かれて「アライグマの仲間でね…」と紹介&説明しつつ、質問した相手に画像を見せると「アライグマ…?っぽくないね」と大概言われます。
確かに生物学的(?)分類がアライグマの仲間、というだけで生態や形態は似ている部分は少ないようにも感じます。口内に鋭い牙を持っていたり、暖かい地域に生息しがちだったり、手足の爪が鉤みたいに長めでシャキーンとしていて細長い指を持っている…なんて部分は似ているなと思いますが、肉食寄りの雑食で小動物を捕食する傾向にあるアライグマに対しキンカジューは果実や花の蜜、昆虫を好んで食べるようですし、アライグマは山林の地中や木々のふもとに巣穴を作りますが、キンカジューは樹上生活をしていると聞きます。似ている箇所より異なる箇所の方が多いような…説明するには、自分の携帯電話から画像を出して「この子です」とお見せするのが一番早く的確だなと思う今日この頃です。どちらも表情や仕草が愛らしくて好きなのですが、アライグマが田畑の作物を荒らしたりや地域猫たちの居場所やエサ場などに入り込み揉め事に発展してしまう事案が多発し、時に駆除されてている最近の「共生できていない状況」はもどかしく感じます。
ちなみに、最近返還の件で話題になっているパンダも、ジャイアントパンダとレッサーパンダは同じ「パンダ」とつくのに生態や形態が違うなと改めて感じていました。どうやら仲間ではなく、ネパール語で「笹を食べるもの」を意味する「パンダ」と名付けられています。レッサーパンダも笹やタケノコを食べますからね。しかも発見されたのはレッサーパンダの方が先だったようです。その後あの白黒の子が見つかり、「笹食べるし、何となく頭と手足の作りが似てなくもない(?)し、パンダって呼ぼう。大きいのはジャイアントパンダ、小さいのはレッサーパンダってことで」となった説が有力のようです。
英語で「より小さい」を意味する「lesser」が由来してレッサーパンダになりました。威嚇表現なのですが、シッポを支えに立ち上がるあの姿、かわいい…