SwissMicros のストアページから注文したプログラム電卓 DM32 が昨日到着した(写真1).SwissMicros は Hewlett Packard 社 (HP) がかつて製造していた逆ポーランド記法を用いるプログラム電卓の(上位)互換品を製造販売している会社である.SwissMicros の電卓が好きで購入するのは4台目(DM15L、DM42、DM16L、DM32)である.


写真1.スイスから到着したDM32のパッケージ.

 

DM15L は1982年に発売された HP-15C を再現した 2015年の機種であるが、処理速度向上、メモリ拡張、Micro-USB端子の新設、新しいファームウェアでは液晶ディスプレイの2行表示を実現するなど、上位互換品になっている.

 

 HP-32SとHP-42S は1988年に発売されたHP-15Cの後継機種である.HP-42S は最上位機種であり、それを 2017 年に再現したのが DM42 である.オリジナルの2行表示から4行表示に拡張され、高速化、メモリ拡張された上位互換品である.現在はUSB 端子を type-Cに変え外部電源駆動時の性能を2倍にした DM42n に置き換えられている.

 

HP-32S は HP-42Sより下に位置する機種で、HP-15Cが持っていた行列計算の機能は省かれている.1991年にマイナーチェンジして HP-32SII となった.DM32 はその HP-32SII の拡張版として 2022 年に発売された.外観は DM42 とそっくりであるがキーマップが違う(写真2).液晶ディスプレイはHP-32SIIが1行なのに対して DM42 と同じ4行表示となり、また USB 端子はDM42nと同じ type-C となっている.HP-42S は多機能故メニューの階層が深く、より小規模なプログラムや、単に関数電卓として使う場合には HP-32SII あるいは DM32 がスイートスポットといわれる.

 

写真2.左: DM42、右:今回入手した DM32.

 

写真3.DM32の裏面.

 

DM32はDM15Lの代わりに使おうと思っている.横長の DM15L や DM16L は現在品切れとなっているが、ひょっとすると USB 端子を type-C 化したマイナーチェンジ版を準備しているかもしれない.クレジットカードサイズの DM15C や DM16C は販売中である.

 

DM32の値段は、本体 249 スイスフランに日本への送料が 60 フランかかって、クレジットカードの引き落とし額は  65,337 円だった.amazon.co.jp では amazon US が71,295円で出品しており、それよりは多少安いが人には勧めずらい金額である.DM42nの259フランより10フランしか安くない.どちらもプロセッサは ARM Cortex-M33 160MHz なので、同一のハードウェアでファームウェアだけ変えている可能性が高い.

 

 

 

iPhone と組み合わせる USB-C 直付け DAC として二年ばかり audirect の Atom 3 を使っていた.DAC チップとして ESS9280AC を一個ポンと乗せただけの本当に小さいものである(写真左).このジャンルに新製品が出ている.目についたのはddHiFi というメーカーの TC44Pro Mountain 3 (写真右).Atom 3の三倍は大きいが、シーラスロジックの CS43198 という DAC チップを二つ積んで、出力も 3.5mm のミニジャックのほかにバランス 4.4mm もさせる.それで重さは 11g (Atom 3は 5g)である.

 

写真.左: audirect Atom 3、右: ddHiFi TC44Pro Mountain 3.

 

 

定価は $89.99 だが、AliExpress だと11,939円だったので注文してさっき届いたところ.AliExpressを使うのは初めて.ちなみに同じ日に amazon.co.jp では16,200円だったが今日現在品切れである.

 

もう少し調べると audirect でも Atom 4 という新型を出している.TC44Pro M3 と同じ T 型で、3.5mm + 4.4mm の二つのジャックを持っている.DAC チップは ESS9281AC Pro 一つだが、出力に RT6863C というオペアンプを二つ積んでいるそうだ.TC44Pro M3と迷うところだが、Atom 4は 19g と重いので ddHiFi を選んだ次第.

 

 

Atom 3とTC44Pro M3の聴き比べだが微妙である. iPad Air 11 M3 にまずイヤホン AKG N5005 を、次にゼンハイザー IE 600 をつけて聴いたがどちらも違いが判らない.以前据え置き型 DAC を聞き比べたときも違いが判らず苦戦したことを思い出した.

 

ヘッドホンの方がいいかと思って FOSTEX の T60RP 50周年限定と iPad Pro 12.9 6th で聴いてみると、あれ、TC44Pro M3 の方がちょっとクリアかな?と思える程度の違い.価格差はあれどAtom 3とTC44Pro M3は基本的に同クラスの品といえる.10万円以下のイヤホンで聴くならどちらでも十分だ.

 

 

古い録音、録画のメディアを整理しようと思い立った.ビデオテープはβマックス、VHS、8mm、DVがある.βマックスには、小劇場演劇にはまっていた頃 NHK教育テレビで放送された劇場中継が何本かある.先週はそのうち3本をデジタル化サービスをしているお店でDVDにしてもらった.


ブリキの自発団の「夜の子供」、1988年3月26日放送、生田萬作・演出で片桐はいり、銀粉蝶が出演している.

 

劇団離風霊船の「ゴジラ」、1989年4月16日放送.1988年の岸田戯曲賞を取り、当時あちこちの大学の演劇研究会が取り上げた作品.離風霊船に所属していた高橋克実が出演している.

 

三番目は放送ではなくライブ録画で、片瀬江ノ島にあった小劇場天文館の開場一周年記念公演として上演された小松杏里作・演出の「月の兎」、1990年4月30日.

 

以上35年以上経っているにもかかわらず無事にDVD化できた.多少のノイズと色ずれは仕方がない.今は追加で五本依頼中である.劇団夢の遊眠社の「彗星の使者(ジークフリート)」と「宇宙(ワルハラ)蒸発」、劇団青い鳥の「シンデレラ疾風怒濤(シュトルム・ウント・ドランク)」、あと野田秀樹演出のシェークスピア作品が二本.「彗星の使者」は初演も見たし、再演では野田秀樹が負傷降板し円城寺あやが代演した渋谷西武劇場、1984年には科学万博の野外劇場でやったのもつくばまで見に行った.懐かしくて涙が出そう.

 

βマックスで保存したいのは以上8本で、VHSでは演劇集団キャラメルボックスの「サンタクロースが歌ってくれた」がある.これは「ナツヤスミ語辞典」と並んでキャラメルボックス初期の傑作.セルビデオで同じタイトルの再演と「四月になれば彼女は」があるんだけど、コピーガードが掛かっていたらDVD化はできない.キャラメルボックスのDVDは売っているうちに買っとけばよかった.セルビデオの「妖星ゴラス」はDVDを買い直した.

 

テレビ番組のDVD化というと著作権が気になるが、個人の鑑賞に限り業者によるデジタル化が許されているそうだ.