“見ているだけ” では見えない《改訂・再掲》-Just looking, not seeing-

デッサンは観察力・洞察力を鍛えるのには絶好の方法。

見えている “表象” だけではデッサンは描けない。

考える、気付く事でより ”正しく” 描ける。

分かりやすいところだけ見ていても騙される。モチーフ（対象）が存在することの本質を洞察することによって新たな発見が可能になり、初めて見えてくるんだと思っている。

【参考サイト】
１２時間円柱を描きつづけてはじめてわかったこと。「気づく」までにはたくさんの時間がかかるのに、みんな先に教わってしまうんだね。

例えば…

輪郭線が “破線” であることを知らない人が多い。

石膏像で確認してみよう。
まず正面下から見た時の輪郭（形が回り込んで見えなくなるところ=赤線のところ）に赤いテープでマーキングした。（左の写真）
そして、それを横から見たのが、右の写真。

　　➡　　

輪郭線はこんなに前後左右に行ったり来たり、途切れたりしている。これは、正面からただ眺めていてもわからない。

横に行き、裏まで回って、観察して考えて初めて気付く。

だから、輪郭を同じ強さで囲ってしまったら、

裏側を感じられなくなってしまうだろう。

よく見て、考えて、気付かなければ対象は見えてこない。

一つ一つ気付き、理解し、取捨選択をしながら進む姿勢が大切だと思う。

ちょっと古いが…

『ボーっと生きてんじゃね～よ 💢』

ということ。

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