桜の次は新緑のきれいな季節、みなさんそろそろスケッチにでも行こうと思っていることだろう。
新緑のグリーンはとてもきれいで鮮やかだ。 こんなにきれいなグリーンをまさかサップグリーンとオリーブグリーンだけで済ましていないよね?
私のパレットには植物の葉を描くためのグリーンは入っていない。 ※補色と混ぜて暗い色を作るためのグリーンはあるが。
基本的に、青と黄色の混色でグリーンを作っている。
最も重要なポイントは混ぜても白濁しないということ。
そのためには、黄色が重要になる。
黄色なら何でもいいというわけではなく、条件として重要なのは透明度が高い黄色であるということ。
透明度が高い黄色とは、私の知る限りトランスペアレントイエロー(顔料;PY150)が最も適していると思う。
※この混色のグリーンについては、拙著『水彩風景 シーン別でわかる 手順百科』 (グラフィック社刊) に詳しく乗っているのでご参照いただきたい。
そのためのカラーチャートを、アップしておく。
黄色一色でこれだけのバリエーションができれば、緑の絵具は必要ないと思う。さらに黄色が何色もあれば無限に広がる。
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最強の絵の具《新緑》
緑の絵具をたくさん持っている方を見かけるが、使っている色はあまり多くないのでは? 結局いつもサップグリーンで済ませていないだろうか? いつも山が同じ色になっているんじゃない?
自然の緑は場所・種類・季節・時間・光・周りの環境によって毎回全く違う緑のはずだ。同じ色で済むわけがない。 だから、私はその都度緑を作ることにしている。
この季節、遠出する必要もない。
近場の木漏れ日溢れる緑道を描きに行ってはいかがだろうか。
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