Think outside the box
という英語の表現を見つけた。
常識(Box)にとらわれないで考えるということだと思う。
しばしば絵の表現スキルについて “通説(常識)” を耳にすることがある。
絵画教室や通信教育などのサイトでよく見かける “例のヤツ” だ。絵画通を気取って自慢げにこの類の “通説” を語る人も多い。
例えば、
●縦のタッチは奥行き、横のタッチは広がり。
●赤は前進色、青は後退色。
●黄金分割は完全美。
●三分割法で構図が安定。
●視線は “Zの法則” で動く。
●絵を始めるならまずデッサンから。
●鉛筆デッサンはクロスハッチングで描く。
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わたしは天邪鬼なので、この手の “通説” と言われる “決めつけ” は無視するようにしている。
なぜなら、これら “通説” はすべて後付けの理論だから。
“教えるテクニック” としての “便宜上” の理屈付けということ。
こんな“通説” に振り回されて自分の感覚を磨かないのは、絵を描くうえで最も障害になる事だと思う。
絵の “良し悪し” は多数決でも統計学でもマーケティングでも経済学でも心理学でもなく、個の意識の高さ(抽象度)が最優先されるべきだと思っている。
“常識” や “通説” を優位に考えて、個の価値観を迎合させるという事は、ただの “ふつう” になっていくという事だと思う。
“美しさ” の基準は人それぞれであり、“多くの人が共感する” 事とは直結しない。
“通説” だから正しいとは限らないし、“私見(個人的感覚)” だから間違いだとは言えない。
“通説” を自分の価値の基準にしてしまったら、“己” を捨てることと同義ではないのかな。
“抽象度”を高く保つにためには、“通説” に従うのではなく、そういう “決め付け” に疑いを持って検証して自らの見解を再確認すべきだと思う。
私が学生時代に沢山の “突出した人たち” と会って学んだこと…
【関連記事】
“水彩の常識は非常識” 2018年10月2日の記事
“不足も、過剰も” 2019年3月3日の記事
過去の偉人達も言っている。
■A・アインシュタイン
『常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう。』
■松下幸之助
『時には常識や知識から解放され、思い付きというものを大切にしてみてはどうだろうか』
■T・エジソン
『大事なことは君の頭の中に巣くっている常識という理性を綺麗さっぱり捨てることだ。もっともらしい考えの中に新しい問題の解決の糸口はない。』
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