影の色はグレーじゃない《改訂・再掲》- Shadow's color is not gray - | 塾長の日記

塾長の日記

水彩画のこと、横浜画塾のこと、スケッチのこと、時事ネタ、美術全般のことアコースティックを中心とした音楽のこと、季節の移り変わり、おいしいもの、おもしろいところ…なんでも気づきのままに。

「白の影はグレーじゃない!」と訴え続けてきたせいか、当塾でペインズグレイやインディゴを“影(陰)色”として使う人を見かけなくなった。 

 

影(陰)やバックは、さまざまに変化するところ、変化させることができるところなのだから、ここで遊ばない手はないよね。 

 

 

影(陰)色は、ペインズグレイ、葉っぱはサップグリーンなどと決めつけて、思考停止に陥るのが一番もったいないと思う。 

 

 

 

 

ここに二つの光の条件を変えたモチーフの写真がある。
全く同じ条件で、光だけちょっと変えてみた。 

 

A.   

 

 

 

B. 

 

A.は、右側からハロゲンランプ(500w)を一灯当てて撮っている。 

B.は、A.の状態のまま左上の蛍光灯を点けて撮った。 

 

 

影(陰)の色が全然違うのがわかると思う。 

 

ハロゲンランプはオレンジ色の光で、蛍光灯は青い光なので、オレンジ色を遮られた影(陰)の中が、A.は何も影響を受けず暗くなり、B.は蛍光灯の色が出てきたということだ。 

 

 

 

【参考サイト】 

Chromatic Shadows, Part 2 

 

 

 

この通り、光源だけでも全く影(陰)は変わってしまうし、まして、周りに強い色のモチーフが置かれたらその影響も受けるのだから、“カラフル”になるのは当たり前だ。 

 

 

 

もし、どんな状況でも影(陰)がグレイや紫や青にしか見えないのなら、ちょっと思い込みが強すぎるかもしれまない。 

 

 

【関連記事】

ペインズグレーは使わない《改訂》

白の陰はカラフル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水彩画専用 Twitter 新アカウント

 

作品公開中

  
 

水彩画のこと、旅行のこと、展覧会のこと等々

 

 

 

 

 

 

お知らせ

 

8月7日(金)に予定していたNHK文化センター横浜ランドマーク教室のワークショップは、新型コロナリスク回避のため中止となりました。

 

 

+++++++++++++++++++++++++++++++++

新刊 水彩風景 シーン別でわかる 手順百科 (グラフィック社刊) 
笠井一男・著   定価¥2,200.-(税込み) 大手書店にて絶賛発売中!

 

  新刊表紙 

 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■海外スケッチツアー

笠井一男と

秋光のコート・ダジュールを描く

来年に延期となりました。

 

 

 

image image
 

 

++++++++++++++++++++++++++++++

■既刊本も好評発売中!

 

● 『ウォッシュから始める水彩風景 劇的に絵が変わる7つの方法
(グラフィック社刊)

<P38>の “7つのインデックス” を中心にページを繰っていただくとより理解が進むようにできています!

 👇クリック
ウォッシュから始める水彩風景  劇的に絵が変わる7つの方法

92点の作品(そのうち28点はプロセス説解説付き)をご覧いただけます。

 

 

 

● 『水彩手順トレーニング 実例 全スタイルとレッスン』   

(グラフィック社刊)

B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)   

 

 

 

● 『水彩風景 プロの手順 - なにを・どの段階で描くか - 

(グラフィック社刊)
B5(257mm×182mm) 112ページ(オールカラー) 定価;1,944円(本体1,800円)  

$塾長の日記