セリエA 第27節
インテルはジェノアをお迎えして2-1勝利。前半、アスラニとサンチェス(PK)で先制、後半に1点返されるものの逃げ切りに成功。これでリーグ戦9連勝(アトレチコとのCLを含めれば公式戦10連勝)を達成。アスラニは地味にインテル加入後初ゴールっぽい。
難しい時期でござんすね
すでにアレを手中に収めているとはいえ、週末のボローニャ戦、そして最も大事な来週のCLアトレチコ戦2ndレグ、これを見据えて怪我人の状態を管理しながら誰を起用して誰を交代するか、その上で勝利を目指さなければならない。
そういう意味で、途中からテュラムとアチェルビを起用でき、なおかつ勝てたことは好材料かもしれん。あとはチャルハノールだけ…
本当に、よく逃げ切った
たぶんジェノアがやってきたことは強度は違えどアタランタと同じで、最終ラインにはやや強、中盤には激強のプレッシングでとにかくパスコースを限定させサイドに追いやり、インテルがよくやるWBが少し下がって最終ラインからのボールを1タッチでポーンと前線に「なんとなく」出すパス、これを引き出しデ・ウィンターやバスケスが刈り取ってカウンター狙いだったのかなと。
現状、これをやられてハマってしまったらインテルは攻められない。序盤、まともに前に運べないどころかジェノアにやたらとシュートを打たれ、25分には失点級のピンチも。
それでも30分、デ・フライ→バレッラ→サンチェスと繋いでる間にアスラニがフリーラン。サンチェスからスルーパスを受けたアスラニがそのまま豪快に突き刺した。アスラニはおそらくこれがインテル加入後初ゴール(だと思う)。
さらに33分、アスラニからボールを受けたラウタロが中盤から見事なスルーパスをバレッラに通す。独走のバレッラだったがフレンドルップに倒されPKげっとん。これをサンチェスが決め2-0とする。ちなみにこのサンチェスのPK、軽い振りなのに凄まじいスピード&コース…
結局のところ、スペースがないからこそあえて潜り抜けたその先にはチャンスが有る。1点目のシーンではデ・フライが相手を背負いながら持ち上がっていいタイミングでバレッラにパスが通ったことが全て。そこから先はジェノアの守備に1つずつズレが生じ、本来であれば走りこむアスラニに注視したいバーニがアスラニとサンチェスを両方見なきゃいけない状況が生まれてる。
「お、また4点かね?^^」
ジェノアに上手く守られてるものの、結果的に2-0で前半を終えたインテル。ジェノアの反撃を裏目に3点目、4点目を狙うような後半になるかと思いきや、珍しく後半停滞する。
後半序盤こそカウンターからいくつかチャンスを作ったが、アスラニを中心に足が止まりだし危険なボールロストやパスミスがチラホラ。
54分にはちゃんと攻め込まれての失点。パデリのアーリーに対し、最初レテギを見ていたダルミアンがすかさずスイッチ(この辺はさすが)したが、走りこむマーティンに対応しようと試みるも間に合わず。デ・フライがクリアしたがバスケスに捻じ込まれた。ブラインドから飛び出してサイドネットに突き刺さる弾道のシュートに、ゾマーは1歩も動けなかった(これは仕方ない)。
失点後も基本はジェノアペース。元気いっぱいのストロートマン&ヴィティーニャとにかくアグレッシブでギヤを1段上げてくる。一方のインテルもアチェルビ&テュラムが復帰した65分頃からは、ポジションをあげたアウグストを中心に左サイドからメインに攻めたてるの構図。
普通に、やりづれぇ相手だった。
試合は結局、インテルが逃げ切って終了。
まぁ長いシーズン、こういう試合は少なからずあるもので、そこを乗り切ってこそのうんたらかんたら。
勝ったインテルは勝点を72に伸ばし独走。
一方で2位ユーヴェはナポリに敗れ、
結果として勝点差15にまで広がる。
これはもはや、勝負になってない
さてインテル、お次はアウェイでボローニャと激突。
普通に強い。4位だし。
そしてインテルは今シーズン、2度ボローニャと戦って1度も勝ててない。8節で戦った時は2点リードを追いつかれ、年末にあったコッパ(ベスト16)では敗れている。
そんな相手とアウェイで戦い、それもCLアトレティコ戦を見据えてのデリケートなマネジメントを強いられながら…
うーん、勝つのは難しいかもしれん。
明確にターンオーバーの可能性すらある。